愛犬と幸せ家族になる方法〜#2:犬のトイレの失敗(粗相)で悲鳴をあげてる皆さんへ声を大にして伝えたいこと
一つ前の記事はこちら↓
さぁ、憧れていた犬との生活が始まりました。
そこで初日からぶち当たるのがトイレ問題。
「こんなはずじゃなかった」第一弾です。
くまなく伝えたくて一生懸命書いたら3,000字ほどになりました。
少し長めですがトイレレッスンとしてだけでなく、犬と暮らす上でとても大切な基本になる考え方にも触れていますので、ぜひ最後まで読んでいただけたらと思います。
☑️トイレのしつけで大切なこと
まず前提として知っておいてください。
犬の排泄には2種類あります。
生理的な現象の排泄とマーキング(縄張りの見守り、情報収集などの目的がある)です。
マーキングは男の子だけの行動ではありません。
女の子もします。
絶対守らないといけないこと
もし粗相をしても絶対叱らないでください。
大きな声で「きゃー!」「うわーー!」も禁止です。
絶対です。
「叱らないことね、大きな声を出さないことね、ハイハイ」
そう思ったあなた。
本当にできますか?
これなかなか難しいです。
リビングに敷いてある、ちょっと奮発して買ったお気に入りのセンターラグ。
そこにシャーーっとされたらどうですか?
わかっていても思わず「うわーー!」と声が出てしまう。
犬によってこの「うわーー!」はいろんな意味を持ちます。
喜んでるー!と思われたらもう大変です。
愛犬はそれが嬉しくて、それ以降あなたのお気に入りのラグは格好のトイレとなります。
「うわーー!」という声にびっくりしたとしたら、それは叱られたのと同じです。
叱られたと認識すると、そのあとあなたの前でしなくなります。
あなたの前でしなくなることがなぜいけないのか。
トイレレッスンの基本は”成功する場面を見ながら褒めること”だからです。
これができなくなるとトイレレッスンの前提そのものが頓挫します。
☑️トイレレッスンの基本
愛犬にトイレの場所を正しく認識させるには以下の順序でレッスンをしていく必要があります。
環境を整えて成功させる
まずは環境を整えます。
トイレとベッドは離す方がいいと言うのは本当?
本当です。
寝るところ(巣)は汚したくないというのは犬の習性です。
だから寝床とトイレは離した方がいいんです。
ただよく愛犬のハウスに使う一般的なサークルやケージの大きさではあまり意味がありません。
こんなサイズだと寝床とトイレは離れてないのと同じ↓
最低でもこの広さは必要です。↓
でかっ!たかっ!
ですよね。
大きな家なら大きさは問題ないでしょうが、高いですよねー。
でも大丈夫です。
寝床とトイレを離さなくてもレッスンは普通サイズのケージでもできます。
☑️トイレシーツの置き方
トイレシーツはそのまま置いてもいいですが、たまにビリビリに破いて遊ぶ快感を覚えてしまう子がいます。(ケージが嫌いでストレスからその行動をする場合もあります)
その場合はメッシュ付きのトレーにしましょう。
こういうタイプです。↓
☑️失敗しそうな環境は排除する
センターラグ、玄関マットなどは犬たちにとってペットシーツと何ら変わりのない敷物です。
ペットシーツでの排泄を覚えるまでは可能な限り排除する方がいいです。
一度それを覚えてしまったら治すのはなかなか大変。(治せますけど)
洗っても一緒です。
犬の嗅覚を舐めてはいけません。
☑️トイレレッスンの具体的な方法
まぐれでも成功してくれたらラッキーです。
そのタイミングで褒めてご褒美。
ただこれってなかなか難しい。
子犬なら回数が多いので目の前で成功する機会があるかも知れません。
でも成犬の場合そうはいきません。
成犬の場合は、まずはよく観察してみてください。
ご飯のあと、水を飲んだあと、運動のあとなど排泄のタイミング、パターンがある程度決まっています。
よく観察していると、排泄前の行動の変化もわかってきます。
匂いを嗅ぎ出したり、くるくる回ったり、その子によって排泄前の行動のサインがあります。
成功しようが粗相しようが、とにかく排泄したときの状況をできるだけ詳しくメモしておくと、パターンがわかってきます。
☑️さあレッスンレッスン
あとは、愛犬もあなたも、成功体験を積み重ねていくだけです。
ペットシーツでの排泄が成功したら、間髪を入れずすぐ褒めてあげてください。
そしてご褒美。
おやつを使ってもいいです。
おもちゃで一緒に遊ぶのもいいです。
とにかく愛犬が好きなことをご褒美にしてあげてください。
このときの褒めるタイミングがとても大事で、正しい場所で排泄が終わったらとにかく間髪を入れず褒めてその直後にご褒美。
外さずにできるようになってきたら、次は排泄中にコマンド(ワンツーワンツーなど)を呪文のように唱えましょうと書いてあるレッスン本があります。
続けているとそのコマンドで排泄を促すことができるようになっていくからです。
ただ私はあまりおすすめしません。
なぜかというと、それは犬の排泄をコントロールするためのものだからです。
場所さえ間違わなければ、排泄くらいしたいときにさせてあげたい。
この「犬をコントロールする」というレッスンは犬との生活においてマイナスの面が多く出てきます。
犬と暮らすということは犬を思い通りに動かすことではありません。
それは犬たちにとってストレスの要因になっていきます。
これを書き出すと長くなるので、また別の記事で触れたいと思います。
☑️ご褒美のおやつについて
おやつの質を上げると犬たちは美味しくて嬉しくて大喜びです。
市販のおやつより、肉やささみなどとびきりの材料で手作りしたジャーキーの方がいいに決まってます。
これはレッスン時にはとても大事なことです。
大丈夫です。
覚えるまでです。(たまにはあげて)
特に、ドッグトレーナー御用達のおやつはおすすめです。
「犬 レバートリーツ 作り方」で検索してください。
クックパッドでもYouTubeでも出てきます。
きっと最強のご褒美になります。
最後に
愛犬の普段の行動や仕草の中に犬の本質があり多くのメッセージがあります。
そのボディランゲージ(カーミングシグナル含む)こそが犬たちから家族への思いの伝達手段なのです。
次回は犬とのコミュニケーションの取り方、犬のボディランゲージについて書きます。
追記:書きました↓
今回のトイレレッスン然り。
これから記事にしていくいくつかのハードルをクリアしたとき。
そこにはすばらしい世界が待っています。
何がすばらしいって、何より犬たちからもらえる無償の愛です。
犬たちは表も裏もなく、ひたすらピュアに想いを伝えてくれます。
会社や仕事、社会の荒波で疲れ切ったあなたをその無償の愛で包み込んでくれるのです。
愛をもらうばかりではダメです。
あなたも犬も、どちらも一緒に幸せになってこそ、本当の家族になれます。
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