7/26(日)コロナ期間練習まとめ
コロナ
こんにちは。情熱内股です!
今日はコロナの練習の取り組みをまとめていきたいと思います!
では緊急事態宣言が発令され、休校になった辺りから書いていきます!
三月
緊急事態宣言(実際は四月)が発令され、学校は休校、柔道部も活動ができなくなりました。
うちの部活は県外の生徒もいるため、寮で生活している生徒もいます。
寮でも細心の注意を払っていましたが、クラスターを起こしてしまっては今後の活動に大きな影響が出てしまうので、解散(帰省)という選択をしました。
この月は近代柔道杯という体重制限のある全国大会が控えていたため、かなり追い込んでいた時期でした。
しかし、命と柔道を天秤にかけれるわけがありません。
命を落としてしまっては、柔道どころではないのです。
また、当時は『若い人は重症化するリスクが低い』と言われていましたが、
普段から体を鍛えている我々が大丈夫でも、周りに移してしまうリスクがあります。今思うとかなり早い段階で決断ができたのではないかとおもいます。
解散を決めたとなると問題としては、全体練習が、柔道の練習ができなくなるということです。
解散当初は4月の入学式までには全員が再集合するという予定でした。
なので、『体力の維持』を生徒には伝え、トレーニングのコーチとも相談し、YouTubeなどにトレーニングの動画をupし、生徒に必要だと思うトレーニングを自分で行うように指示を出しました。
ほとんどの生徒が『自分は大丈夫』『すぐ収束できるだろう』と思っていたと思いますし、中には『解散が長くなってラッキー』とさえ思ってしまう生徒もいたと思います。しかし、コロナが今もまだ収束していない事態になることなど誰も想像していなかったと思います。
四月
上述しましたが、入学式に間に合うように集合を設定していました。
一応集合したのですが、感染者が激増し、検査は簡単にできない、薬もないという未知のウイルスによって、すぐ再解散となってしまいました。
そこで柔道部には学校で使用しているGoogleのアカウントとサービスを使って、柔道ノートを提出するように指示を出しました。
内容は以下のようなものです。
⒈体重
⒉体温
⒊起床時間、就寝時間
⒋トレーニング内容とそのトレーニングを行った目的(具体的に)
⒌自分の柔道で改善したら強くなれると思うこと(具体的に)
⒍読書をした本のタイトルと読んだページ数
⒎読んだ範囲から自分に取り入れたいこと(具体的に)
これらを書いてもらった目的は以下のようなものです。
⒈生活習慣を乱さないこと
⒉体調管理をすること
⒊体力を最低限維持すること
⒋そのために考えてトレーニングすること
⒌練習が再開したときのために柔道の技術面を考えストックを作ること
⒍本を読み様々な視点からの知識を身につけること
⒎身につけた知識を自分に置き換える力を養うこと
⒏手書きではなく、打ち込むことでタイピングに慣れること
全ては『柔道ができない間にどれだけ準備ができるか』だと思い、
この期間に頭を鍛えようと思い、取り組ませました。
最初の頃は、慣れていないこともあり、提出ができない、具体的に記入できていないなど様々な不具合が発生しましたが、少しずつ慣れて最終的にはかなり中身の濃いものを提出できるようになりました。
本当か嘘かは生徒を信じるしかないのですが、対面できないなりに、こういう目に見えて成長を感じた時は、画面越しにニヤついてしまいました。笑
五月
引き続き、柔道ノートは毎日提出し確認をしてフィードバックをするというの続け、学校側の各教科の課題にも取り組ませました。
毎日、各教科でオンラインやYouTubeなどで授業を受け課題を提出し、時間を見つけてはトレーニングや読書をするという、生徒たちからしたらかなりハードな休校期間だったのではないかと思います。笑
一つでも課題が未提出であったならば、課題が終わるまでは練習に参加させないと生徒に伝えていたので、かなり必死だったと思います。笑
休校になったとは言え、勉強しなくても良いということにはならないので、
普段の学校のときのように、勉強とトレーニングを行うというのは至極当然だと思うので、かなり厳しく指導したつもりです。
六月
ついに集合することができました。久しぶりの集合でまず思ったのは、
『みんなデカくなったなぁ』です。
実際に体重が10kg近く増えた生徒もいるので、この感想は間違っていないと思います。
学校も分散登校から始まり、徐々に学校生活に慣らしていきました。
部活動もいきなり始めると怪我につながってしまうので、徐々にスタートしていきました。
そこで私は生徒にこのように声をかけました。
『君たちが当たり前のように過ごしてきた日常というものの有り難みがよくわかったと思う。柔道も然り。一人では柔道をすることもできない。柔道ができなければ、いつも感じていたしんどさや苦しさも感じることができない。これからどのように柔道と向き合っていくかを考える良い機会になった。たくさん試したい技術も考えてきたと思うし、乱取(実戦練習)も早くしたいと思う。ただ焦ってはいけない。三ヶ月柔道ができなかったからといってその三ヶ月を埋めようと焦れば焦るほど、うまくいかなくなる。なぜなら、怪我をしてしまうからだ。怪我をしたら元も子もない。焦らなくても良いように、柔道ノートを使って頭を鍛えてきたから安心しろ。穴を埋めようと思うのではなく、一回の練習でどれだけ質の高い練習を求めて取り組めるかが大事になる。これから数ヶ月は乱取りはしない。焦らずに技術を身につける期間だと捉えてくれ。』と。
まず最初の一週間は準備運動のみ。道着も着れません。
いつかの記事にも書きましたが、準備運動と言ってもかなり強度が高いものなので、かなりきついです。ただ、予測不可な力が加わることはないのでかなり安全に、体を慣らすことにもってこいでした。
二週間目から四週目までは打ち込みを一つずつ分解して、
・手首の使い方
・釣り手や引き手、腰の位置、踏み込みの位置の確認
・下半身のバネを上半身に伝える方法
・崩す方向の確認
・かけたときの力の伝え方
など、日頃意識はしなければいけないけど、あまり教えていないことを明確にしました。
同時に、寝技の技術指導もしました。
・足抜き
・抑え切り
・脇すくい
・四つん這い
など、大まかな説明を私が行い、細かいところを二、三年生が一年生に指導しました。二、三年生は自分がわかっていないと、一年生に指導できないのでアウトプットの意味も込めて指示しました。
六月は、体をならすことと、基本を行うための動作確認を徹底した月になりました。
七月
七月に入ってからは、打ち込みの強度も上げていき、
・形の打ち込み(足のステップが1.2の基本的な打ち込み)
・持ち上げの打ち込み(投げるつもりで思いきり技をかける打ち込み)
・かけ切りの打ち込み(相手がこらえてくる中で技をかけ切る打ち込み)
・韓国式打ち込み(技の回転数をあげる打ち込み)
などを行いました。
ひとつずつ打ち込みの意味が違うので、意識する点を正確に伝えなければいけません。
形の打ち込みだけでは、生徒たちは準備運動という意識になってしまい、技を作るという意識になりにくいので、細かく打ち込みも分けています。
他にも立ち技の部分練習を行うために、
・道着の握り方
・技の受け方(相四つ喧嘩四つ)
・組み手(相四つ喧嘩四つ)
を指導しました。
質の高い練習をしようと思った時に、最低限の技術知識があれば自分で考えて練習することができます。そのために二ヶ月かけて、立ち技、寝技と本格的な練習に入るための準備ができたという感じです。
ここからは先は定着具合を見計らいながら、次の段階の技術練習が始まります。
準備
練習が再開できるようになってから約二ヶ月がたとうとしています。
もしかしたら、また解散になってしまうかもしれません。
その時に何も自分で考えてトレーニングや練習ができないでは困ります。
前提として、指導者がいなければ何もできない選手にはなって欲しくありません。そのために自分で考えられる土台はこちらで作ってあげなければいけません。
今月までは、運動不足による怪我をしない体作りと、技術指導。
ここからはいかに細かいところまで意識した質の高い練習ができるかというところに段階が移ってきます。
乱取も少しずつ始め、練習した技術を実戦の動きで使えるようにもしていかなければなりません。
私は今回の期間で平時より頭を使ったと思います。
何も考えず、打ち込み〜投げ込み〜乱取〜と指示を出すのなんてぶっちゃけ誰でもできます。
いかに段階的に、平時に戻ったときの準備ができるかを考えたこの期間は、私にとってもとても意味のある期間だったと思います。
引き続き、感染予防を徹底し次の戦いに向けて準備していきたいと思います。
今は試合がなくなり、今はモチベーションが上がらないかもしれません。
だからこそ!技術を身につける楽しさを知ってもらいたいと思います。
そうすれば結果的に試合の結果にもつながってくると思います。
最後になりますが、いつも読んでくださりありがとうございます!!
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では次回の更新をお楽しみに!!
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