[稽古場日誌]恋がしたい
こんにちは。しいたけです🍄
汗が吹き出るほど暑くなって来ました。本当キツイですよねー。
さて演劇部公演まで1ヶ月ほどに迫って来ましたが、こちら制作スタッフはチラシやポスター作業に追われてます。
新入生が入り先輩としての責任を感じるようになって来ました。しっかり邁進して参ります。
完全に個人談なんですが、最近脚本を書き始めました。できれば後期公演にやってみたいです。色々頑張ってみます。
わたくしからなっちゃんさんへの質問はこちらになります。今日何食べましたか?非常に興味深いですねはぁい。
そして、しじみさんからの質問ですが、わたくし二人三脚で生活なんて誰とでもしたくないですよぉ!!自由主義者です!現代人ですからねえあくまでも。ちな、強いて言うなら森さんといった具合でしょうか…?モリさんはわたくしのマブダチというか…大切な人ですからねぇ!ギャル!ちょうかわいー!といった具合でしょうか…?にゃーお😹おっと猫さんだ!ここからはにゃーおの椎茸犬ドックスのけいがお送りします…へへ😾😾
そういえば私この前猫カフェに行きましたよ!黒い猫ちゃんが好きなんですがまさか、ワンちゃんと一緒に遊んでいました。猫と犬が遊ぶ光景に思わず違和感を感じましたが、そこにタヌキさんもいたため化かされているのかなと笑いました。そしたら太陽さんが沈みながら言ったんですね。「もう僕は明日になる」って、でも待ってください!反対の国では今日になるわけじゃないですか!これって私たちの価値観によるものの幻想だと思うんですよね。そうしたら月さんも共感してくれたんですね。「いつかは私も恋がしたい」って、しかしながらあなたとわたくしは距離が遠すぎますよって。そしたら猫カフェのうさぎさんが静かに私に近づいてきたんですね。ぴょんぴょんと2回跳ねて静かな音が私を包みました。その瞬間嫌な気配がしたんですね。思わず後ろを振り返るとそこに絢香がいたんです。そして三日月をバックサウンドに私にこう言いました。「星をいつかあなたが迎えに行きます」と。わたくしはその意味を咀嚼する前に頭上を見上げました。すると一つの星がとても明るく光り輝いていました。その星にわたくしは見惚れていました。まるで夢を見ているかのように。わたくしが正気に戻るころどれほど時間が経った頃でしょうか。見上げていた空から戻るとそこは猫カフェではなく、七隈四角でした。あのタヌキから化かされていたのは犬と猫ではなく、わたくしだったんだと自分自身の間抜けさに嫌気が差すと同時に恥ずかしさが湧いてきました。私はそのことを隠すかのように急いで帰路につこうと、隠し持っていた眼鏡をかけ、いつもの赤いジャケットを羽織り、その場から立ち上がりました。そこで私はふと思い出したんです。その月がまだ過去だった時の話を。あれはいつごろだったでしょうか、幼い頃の記憶だったでしょうか。昔よく遊んでいたかのような、不思議な記憶。それは、いつだったでしょうか、私は思い出せません。その大切な記憶を思い出せない自身に嫌悪感を抱く頃、空から強い視線を感じました。空を見上げると、先ほどの明るい星は、確かに私を見つめ力強く輝いていました。その星をまだ見たいとこの夜を延長させるために、わたくしは今日を遠回りをすることにしました。いつもの駅には乗らずにいつもの日常を回想させていました。わたくしはあの星に導かれるように夢中で街を練り歩きました。ずっとです。何時間歩いたかわかりません。でも、人通り、車通りはもうそこにはなくて、喧騒はキャンセリングされていました。私の足はもうわたくしの家の近くでした。いつもの薄暗く道幅の狭い道を歩いていた頃です。遠くに細く身長の高い人影があります。私の遠くに立っています。わたくしは非常に不気味に感じました。なぜならその道にいつも人などいないからです。私がその人影に距離が近づく時、私の鼓動は恐怖でスノーマンのブラザービートを刻んでいました。私がその人影と身長が重なる時でしょうか。 「おいっっっっ!!」
その人影が私に大きな声で話しかけてきました。
私は恐怖のあまり声は出せません。命の危機を感じたからです。
私は決死の思いで声を発しました。「なんですかぁ!!」この後に及んでも出た言葉は敬語でした。わたくし自身もびっくりしました。あ、敬語なんだと。
「しいたけ…」
その人影は私の言葉に間隔を開けずにそう言いました。
わたくしのことをしっている…?演劇部の人なのか?
わたくしはそのような思いが、スノーマンのDDと同時に脳内に流れ出しました。
わたくしはそっと目を凝らすようにその人影を見ました。するとその姿はどうやら見覚えのあるようでした。
「もりさん…?」
それはわたくしの演劇部の同期であり、わたくしの親友でした。
そうするとその人影はそっと頷きました。
そうすると、その人影はゆっくりと口を開き話し出しました。
「しいたけ…その…伝えたいことがあって…」
そのゆったりと話す姿は普段遅刻をしたときに謝罪する遅刻魔の言葉遣いとは思えませんでした。
私は遅刻する森さんのことは大っ嫌いなのですが、今はそんなことは思えないほど森さんの口元に集中していました。
そろそろスノーマンのDDの脳内再生が終わるころ森さんはその口を開きました。
「そのしいたけ…お前のことが…」
その遅刻魔は二言目を発しました。
わたくしは脳内予測変換を行いましたが一切なんのことかわかりません。先が予測できないということです。
遅刻魔はうつむき照れ臭そうにこう言いました。
「お前のことが好きだ。」
その言葉は遅刻魔からの告白でした。
私は困りました。なぜならそのようなことはとうの昔から遅刻魔に感じていた思いだからです。その思いが遅刻魔と共鳴した感動に思わず私は涙が一滴垂れました。それに続くように一滴、一滴とこぼれ落ちました。あいつ(遅刻魔)もその姿を見て涙を流しました。水分量が多くぼやけている世界でもあいつの姿はとても輝いて見えました。まるでわたくしの頭上に輝いていた星のように。私はこのことを思い出し、頭上を見上げました。しかしそこにあの星はありませんでした。私はそこでふと笑みが溢れました。なぜなら、すでに星を私は迎えに行っていたからです。目の前に輝く美しい星を。私がかつての月に思い出せなかった想い、それは人を好きになるという気持ちでした。全ての感情が溢れ出し、私はヤツを抱きしめました。抱きしめながら溢れ出した曲はスノーマンの「君の彼氏になりたい。」でした。
抱きしめながらやはり、その形に対しては違和感を覚えていました。しかしそれすらもたぬきに化かされているんだなと感じました。
太陽がわたくしたちのもとに帰って、明日が今日になる頃、わたくしは、遅刻魔大魔神の足首に紐をくくりつけ、二人三脚の体勢に入りました。わたくしはこの人と共に一生を過ごしたいと感じていたからです。そして共に同じ方向を見て二人で歩き出しました。朝日に照らされ昨日の月はわたくしの想いとは相反するように薄くなっていましたが、確かにその距離はいつもより近く感じられました。わたくしはあなたにどうやら着地したようです。