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何ものでもない私がサークルを作った話#9

前回まで

目次
①初めてサークルの無い日々
②クリスマス公演でカムバック

③最後の文化祭
④他大学との引退公演
⑤”追い出される”立場へ

前回①②まで書いて尽きましたので、③から再開です。

③最後の文化祭

順調に同期たちが就活を終えた7月頃。
一緒にサークルを設立したA子が留学から帰国します。
何だかんだ毎日ラインなり、DMなりをしていたから正直離れていた気はしなかったけど(彼カノか)久しぶりの再会をする。
もちろん地元で。

最後にA子も交えて踊りたいな、なんてことを考えていたのですが、同期たちも同じことを考えていたみたい。
最後に踊ることになるIZ*ONEなんて講義中に最強の配役を目指してパート振り分けしてたみたいですから。

そんな感じで私が提案すると同期たちも賛同。
再び私たちは文化祭でカムバックすることになります。
流石にサークルの枠をもらうわけにはいかないので、自主企画として文化祭にエントリー。
もう応募書類も全て慣れたものです。
1・2年当時の幹部時代は「なんで事務作業は私ばかり」この思いが強く、やらされていた感がありましたが、この時はそんなこと微塵も思わず。むしろただ踊るだけじゃなくて何か他のこともできないかな、サプライズ仕掛けられないかな、なんて+@のことも考えていました。
”自分がやりたいからする”この気持ちが根底にあるからだと思います。

30分持ち時間があるので披露できる曲は5曲。
だがしかし、1期の数は10人も満たないので、後輩たちをスカウトし、協力を仰ぐことに。
それでも嫌な顔1つせず、協力してくれました。
私達1期の人望??!!

踊る曲は以下の5曲
・AB6IX「BREATHE」
・NCT127「regular」
・produce48「Rumor」
・GOT7「LOOK」
・IZ*ONE「Violeta」

曲の決め方は1期がやりたい曲!(笑)
私はRumorをしたかったので、それができれば他は何でものスタンス。
ちなみにRumor原曲はこちら。
この曲は大人気で未だにイベントで名前も知らぬ5期が踊っていました。

このサークル物語1~ここまで読んでいただいた方はもうおわかりでしょう。
私の好きな系統は黒!紫!強め!セクシー!なやつです。

なので、5曲のうちそれぞれ「メッチャやりたいマン」がいるので、その子が練習を引っ張っていく、そんな段取で練習が進みました。
このうち私が参加したのは2曲目のNCT127以外の4曲。
いや私以外にも同期は大体4曲参加。
久しぶりに着替えの順番を考慮しつつ、セトリを考えました。
そしてどうしても回らなかったので、後輩が文化祭でやる曲を1曲借りて、着替え時間にあてました。
踊れる機会が1回増えてラッキー!くらいな気持ちだったかもしれないけど、そのおかげで私たちの衣装着替えが回りましたよ。
super very thanks

一曲一曲の思い出は濃いけれど、ちょっと疲れたので、ざっと振り返ります。
1曲目のAB6IXはとにかく踊る曲でして。
普通になんか体幹が求められる振付。でもそれぞれがやりたいパートができて、雰囲気も合っていたんじゃないかな。
そしてこれを1曲目に持ってくる私のセトリの鬼。
だって踊る割にはおしゃれな曲で爆発的に盛り上がるわけじゃないからトリに持っていくのは違うんだもん。
あと男性アイドルの曲だからズボンの下にストッキングでもショーパンでもなんでも履けるから次の曲の衣装着替えに便利。
ちゃんと考えていますよ。

2曲目はregular。
私が踊ったわけじゃないけど、流石「絶対やりたいマン」がいる曲は強い。スカウトで選抜したメンバーみたいだからスタイル良い人とダンスがうまい人しかいない。
あとこれは100万回は言っていますが、衣装スーツにしてくれてありがとう!!!!!みんなのスーツ姿男女関係なくかっこよくて惚れた。

3曲目Rumor。
はい。私が「絶対やりたいマン」のRumor。
これは振り合わせはもちろんのこと、勢いが欲しかったので、「もっと、髪の毛バサっとさせて!!」みたいな指摘を沢山した気がする。衣装も一生絶対着ない露出狂の服だけど、こだわってもらった。
自分で言うのもなんだけど、私この曲似合いすぎてるよね??
最後にしてやっぱり好きな系統がぶれないなと再確認したのでありました。

4曲目GOT7。
これは私のパートが踊らないラッパーだから他の子より覚えるフリが少なくて楽させてもらいました。
ただ、どうしても私だけカウント取れない箇所があって、ひたすら右手をカウントに合わせて上げる練習を30分させてしまったことが思い出。
いやみんなありがとうだけど、よく右手攣らなかったね。
若さってそういうものなのか。
ステージいっぱい使って踊る曲だから、見ている観客も楽しかったんじゃないかな。

5曲目IZ*ONE。
これはもう最初からトリにするって決めていたね。
衣装が白とキラキラでアイドルだし、大人数の曲だから映えるし。
練習はもちろん12人もいるので揃わなくて大変だったけど、さすが講義中に配役決めてくれた同期!配役が神だった。
人が多くなったからこそ、消去法ではなく選択して配役を当てることができる贅沢。
久しぶりに学校で衣装作ったり、ユザワヤで手袋の小道具作ったり、ネットで予算的にも合う衣装を探して揃えて買ったり、練習後にカラオケやガストでだべったり。
そして何よりA子と練習帰りの総武線で「ああでもない、こうでもない」と話す1時間。
1年前にしていたことが懐かしくて、心地よかった。
ステージは沢山フリ間違えや早取りしちゃってごめん。。。だけど、すごく楽しかったし、ラスサビの同期の1人と顔合わせてダンスブレイクするところで、同期の後ろから刺してくる夕方の日差しが眩しくて、キラキラしていて、
「ああ~~~私の青春だ」って心の底から感じた。

文化祭前日に同期3人でピューロランドに行って、練習できないじゃん!って怒られましたが。
だってピューロランドにも行きたかったんだもの。

こうしてとうとう文化祭皆勤賞という模範的大学生になった私達ですが、1つ大学生の皆さんに言いたいのは、文化祭には参加するべき!!
この時期って1週間ほど休みになるから、ノンサーや文化祭関係ない人はバイトしたり旅行に行くけど、やっぱり意味もなくそれぞれの活動に勤しむ非日常なキャンパスって楽しいもん。
大学生の4年間でしか得られない、あの空間。
社会人になって改めて思う。

そして実はこの文化祭には初めて両親が来ました。
母親は隠れて毎年来ていたみたいですが。
恥ずかしかったので絶対に話しかけないでねって念押しして、実際話しかけられませんでしたが。
私をアップした動画を撮影して、祖父母に送っていたようです。
(と、後から祖母から聞きました)
当時は気付かなかったし、サークルに関しては全部自分の力だと断じて疑わなかったけど、よく考えたら奨学金もなく通学させてくれて、バイト代を全て自分の趣味のために使わせてくれたからなんですよね。
財力が全てだとは思わないけど、自分の好きなことができた根底には両親の支えがあったんだなって今なら分かる。
練習が12時過ぎた時はいつも何も言わずに母親が最寄りまで迎えに来てくれた。
衣装が作れない時、祖母に布を渡して作ってもらっていたり。
まあ、そんな感謝の気持ちに気づくのも卒業して社会人となったからなんですけどね。

④他大学との引退公演

文化祭を経て、本当にもう終わり。
そう思っていましたが、12月にとある連絡をもらいます。
「他大学合同の卒業公演をするんだけど、sonamooのあるパートをやってほしい」
いやびっくり。
知り合いではあったものの、他大学の子からそんなお誘いがくるなんて。しかもその子はそのグループのファンで何やら各サークルから雰囲気に合う子を揃えている。
いや参加したい!!ただ、私は過去の交流イベントで知っていた。
知り合いがいないと本当につまらないことも。
だから、再び同期にイベントがあるから出ない?と誘ってみた。
丁度E子も留学から帰ってきて、2年ぶりに同期全員が揃った。
けど、ちょうど人数が合う曲が見つからないのと、メンバーの中で旅行など他のことに時間を割きたい子もおり、有志の5人でITZYの「ICY」を踊ることになった。
実はこの曲は他のサークルにもしたい人がおり、3グループ被り。
私が交渉役となり、勝ち取ってきた。
つまり、それほど人気曲なのでそれなりのクオリティを見せないと…プレッシャーが生まれたのでした。

あとは過去の交流会で知り合った子がAB6IXの曲をしたいらしく、私達は一回踊ってフリも衣装もOKなので、同期の1人と参加。
他にE子と参加したり、結局5曲踊ることに。
最後の最後まで踊りたい私なのでした。

■踊った曲
・AB6IX「BREATHE」
・Sonamoo「Friday Night」
・favorite「LOCA」
・Rocket Punch「Love is over」
・ITZY「ICY」

いやね。
ほぼ初対面の他大学とするのは大変だった。
まず練習にこないとかザラにあるし、フリ覚えてこないとか、
知り合いが全くいない曲は仲良くなるところから始めて。
練習のやり方も全く違うし。
けど、社会人前に初対面の人と練習をするっていう経験をしたのは良かったかな。
実際、今は大阪で初対面の人とチームを組んで踊っている。
この時の経験が今役に立っている。

この交流会はリハーサルの時に匿名パフォーマンスの評価をするっている地獄システムがあって、酷評されて中々しんどかった。
けど、結構自分のことを褒めてもらえて。
特にLOCAは良いパートを全て取られ、E子と
「少ないパートで魅せて、うちらで曲乗っ取ろうな」と誓っていたので、LOCAで褒められたことは素直に嬉しかった。
中々、この年で他人から褒められることってないから。

本番は沢山後輩たちも見に来てくれて、歓声で盛り上げてくれた。いい後輩たちだ。
ちなみになぜかバイト仲間も見に来てくれた。
なぜか未だに不明だけど、その帰りにみんなでポケモンして仲良くなったらしいので良かった。ということにしよう。

こうして、本当に本当にサークル活動が終わった。
もちろん、最後もイベント帰りは新大久保で激辛トッポギ食べて帰宅。
この日のトッポギが異常に辛くて、チーズ追加しても辛かった。

⑤”追い出される”立場へ

卒業公演の前の日。
後輩が初めての「追いコン」を開いてくれた。
まさかね。4年後に追いコンができるほどサークルになっていたなんて。
想像もしていなかった。
沢山の後輩が来てくれて、過去の動画を見たり、色紙や推しの顔写真が貼ってあるマカロンをくれたり(分かっている後輩たちだ)
普段飲みに行ったり、関りの無い子と話す機会は中々ないので、新鮮で楽しかったです。
前述でもあったように3年の文化祭で仲たがいをしてしまった後輩にも最後に謝罪しました。
当時の自分は大人げなかった。
後輩たちはコロナの影響で追いコンができなかった。
最初で最後の開催になった追いコン。
その代わりといっては何だけど、今年度同窓会を企画しているので楽しみにまっていてくれよな!!
(だがしかし、この読者にサークルのメンバーはいない)

最後、急いでかき上げたこともあり、途中中身が面白くない、単調なエピソードもあったかと思いますが、これで終了。
私が50年後も忘れないで、孫に話せるように書き始めたサークルの話。
最後におまけというか、締めを書いて終了します。

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