犬の遊び「ワンプロ」とは。本気の喧嘩との見分け方・違いは?
ライターマガジン「日刊かきあつめ」の今回のテーマは、#スポーツ観戦の思い出。
残念ながら人間のスポーツ観戦については記事にできるような思い出がないため…通称「ワンプロ」と呼ばれる、犬同士のスポーツのような行為についてお話したいと思います。
ワンプロとは?
「ワンプロ」。犬を飼ったことがない人にとっては聞き馴染みがない言葉かもしれません。
「わんこのプロレス」を略した造語で、犬同士がプロレスのように取っ組み合いをする様子を指しています。
犬同士で飛びつき合ったり、追いかけっこしたり、甘噛みしたり…。その様子は、さながらプロレスのよう。
言葉の使い方は、「うちの子ワンプロ大好きでさ~」とか「今日はドッグランで○○ちゃんといっぱいワンプロしたよ」といった感じ。
実際のワンプロが見たい方は、YouTubeやSNSでワンプロと検索してみてください。大型犬の激しいワンプロから、子犬同士の癒やしのワンプロまで、いろいろご覧になれますよ!
ワンプロは、要はわんこ同士のコミュニケーションです。犬の運動不足解消やストレス発散効果だけでなく、子犬が社会性を身に着けるのにも大切。
上下関係や、相手が痛くない噛み方、しつこくしすぎたら嫌がられるなど、犬たちはワンプロから多くのことを学んでいるようです。
ワンプロと喧嘩の違い
そんな犬にとってもメリットだらけで、飼い主にとっても見ていて癒されるワンプロですが、本気の喧嘩との区別が付きにくいことがあるのが厄介な点…。
私が飼っている柴犬もワンプロが大好きで、これまでたくさんのわんちゃんに相手をしてもらった中で、「あれ?大丈夫?」とヒヤッとするシーンも何度かありました。
一般的に、喧嘩とワンプロの違いは「一方的に追いかけまわしていないか」「体の一ヵ所を執拗に噛み続けていないか」「威嚇するような吠え声や唸り声を出していないか」などと言われていますが、犬の性格や遊び方は千差万別なので、一概には言えないものだと思っています。
ただ、一度だけ相性の合わないワンちゃんと本気の喧嘩をしたことがあるのですが、そのときは明らかにいつもと違う激しい声で、お互い吠え合いながら取っ組み合いをしてました。文章では表現しにくいのですが、とにかく聞いたことがないようなすさまじい声を出してました。
ワンプロのときは、ワンともキャンとも言わず、無言で遊んでいることも多いんです。「声がおかしい」と思ったときは、すぐさま止めに入ったほうが良いでしょう。
ワンプロの注意点
ドッグランや公園などでワンプロさせるとき、注意したいポイントは以下です。
・飼い主への配慮
犬同士は楽しんでいても、自分の犬がワンプロに巻き込まれるのを嫌がる飼い主さんもいます。犬同士が遊び始めたら「大丈夫ですか?」と一声かけておくとトラブルになりにくいです。
・犬の体格差に注意
大型犬&小型犬など体格差のある組み合わせのワンプロは、お互いに悪気がなくても、思わぬ事故につながる可能性が。
大型犬専用・小型犬専用など、体格別にエリアが分けられたドッグランだと安心です。
・目を離さない
先ほどのワンプロと本気の喧嘩の区別はつきにくいという話にも繋がりますが、万が一喧嘩に発展してしまった場合、すぐに止めに入れるように自分の犬から目を離さないようにしましょう。はじめは遊びでも、ヒートアップして喧嘩になってしまう場合もあります。
犬同士の大切なコミュニケーションであるワンプロ。他の犬と遊ぶのが大好きなワンちゃんにはぜひ経験させてあげてみてください!
ちなみに、猫同士だと「ニャンプロ」と言うそうですね。私は猫を飼ったことがないのでわからないのですが、猫の飼い主さんにとっては浸透してる言葉なのか…?今度、かきあつめメンバーで愛猫家の市川円さんにでも聞いてみよう。
執筆:らいむ
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