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中国で食材と戯る。(21) スズキ

( 私が中国という国、土地で扱ってきた食材たち )
  ある時は店の為、ある時は自分の食事・好奇心の為。
ある時は、海外からの輸入物、日本からの輸入物、もちろん現地の魚、肉、野菜。
ある時は ”試行と錯誤”、ある時は ”創意と工夫”、そんなこんなで続けてきた、自身の調理と撮影。
仕事であり、趣味であり、日常であった 私のライフワークアーカイブです。

寄稿にあたっての自身のコメント 



” 鱸 (スズキ) ”                                                             2018.5

中国で " 海鲈鱼 hai lu yu ハイルーユュ " と呼ぶのが一般的。
" 鲈 "は " 鱸 "の簡体字。
黒い紋があり、” 七星鲈 qi xing lu チーシンルー "、" 花鲈 hua lu ホァルー "とも。渤海、黄海、東シナ海で獲れ、青島寧波は特に多い様子。

中国では、80年代から養殖にも取り組んでいて、生きたスズキを生簀で見ることもあった。この魚に関しては不思議なほど均一な大きさで出回っていたように思う。写真のもので大体25cm前後、養殖物。
他の魚は養殖魚でも大小あったと思うのだが、これは本当にこの大きさで揃っていたなぁ。

 ▼  日本では " タイリク(大陸) スズキ " と呼んでるらしい。驚きなことに日本海域にはいない種類のスズキだとか。
 個人的にフォルムがカッコいいと思う魚。鮮度よく綺麗だったから、絵でも描こうと思って細部まで写真を撮ったのだと思う。

背鰭が明らかに小さい。養殖の定め。

 2018年、他の魚と同様、養殖魚臭さは無くなってだいぶよくなった頃のモノ。
キレイなあっさりとした白身は、いろんな料理に使いやすい。
市場で、鮮度の良いモノを見つけたときは、たまに店で " フライ "としてメニューに入れたりもした。

 スズキを料理した、戯れた。
戯れてない?  自宅、店、共に調理した時の写真を撮っていなかったみたいで。
今回は普通に、食材図鑑みたいな記事になってしまった。
記事もスズキに似て、淡白な仕上がり。。。  記録として。


                               以上

 ▼  記事の追加。スズキを使って中華料理を作りました。


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