タッキーといとーちゃん|FLY_022
ずっと山を楽しみたい。池袋分校の立ち上げとこれから
タッキー(秘書)自由大学では「東京・日帰り登山ライフ」「キャンプin 仙台」「ファンタスティック古事記」「‘流れ‘をつくる手帳学」を受講。いとーちゃん(流しのOL) 自由大学では「東京・日帰り登山ライフ」「星空コンシェルジュ入門」「ファンタスティック古事記」を受講。これから「ランニングライフをはじめる」を受講予定。
二人が出逢った講義「東京・日帰り登山ライフ」。卒業後に立ち上げた東京・日帰り登山ライフ 池袋分校。二人の登山ライフを教えていただきました。
Q.自由大学を受講したきっかけは?
タッキー:「山登り 東京」とかでネットで調べて東京・日帰り登山ライフ知りました。もともと自然が好きで、何かお金のかからない手軽な趣味はないかなと探していたんですね。そしたら「山登りだ!」と思って。ボーイスカウト出身の友達がいたので、その子に企画してもらい山登りを始めたんです。そのうち、人に頼らずに山登りができるようになりたいなと思って。
いとーちゃん:最初、スクーリング・パッドに興味を持って見学に行ったんです。その時は受講していないんですけど、おもしろそうで気になっていました。しばらくしたら、自由大学が始まることを知って、東京・日帰り登山ライフを受けました。実は、富士山に行ったときに、高山病になってしまって、あまり楽しめずに悔しかったんですよね。それで山登り、もう一度やろうと。
Q.お二人とも自由大学の様々なクラスを受講していますね。魅力はなんですか?
いとーちゃん:一つの講座を受講すると興味の幅が広がって、次を受けたいと思うんですよね。東京・日帰り登山ライフを受講して、山登りに行くようになると山の近くにある神社とかに興味をもつようになったんです。それで、古墳に行く回のあるファンタスティック古事記を受講したり。
タッキー:同じ興味を持つ人との出会いですね。受講期間中だけの付き合いなのかなと思っていたのですが、その後もfacebookのグループで活動を報告しあったり、他の期も含めた全体同窓会が企画されたり。卒業後も仲間として活動できるのが嬉しいし、楽しいです。自由大学にはいろんな活動をしている人が多いので、刺激を受けます。
いとーちゃん:私もそう思います。受講してよかったのは同じ空気感をもつ仲間に出会えたこと。古墳探しとか一緒にしてくれる仲間、なかなか見つかりませんよね。でも、自由大学を受講している人はみんな遊び上手だし、些細なことも一緒に全力でおもしろがってくれるんです。
Q.山登りなのに、古墳?! 日帰り登山ライフ、池袋分校ってどんな企画なんですか?
タッキー:東京・日帰り登山ライフを卒業してから、私といとーちゃんが言いだしっぺになって作った山登りグループです。東京・日帰り登山ライフを受講していること、職場や住居、乗り換え駅など、池袋が生活圏に入っていることを加入条件にしています。
いとーちゃん:山登りに行くときに、集合場所とか時間って、とても大切で。山登りは朝が早かったりするので、近くに住んでいる人同士だと集まりやすいんです。それで、池袋を拠点に行ける山を一緒に登ってくれる仲間がいたらいいなと思って。
タッキー:昨年は3ヶ月に1回のペースで山登り企画を実施しました。池袋分校の特徴はみんなで順番に幹事を行います。3名の幹事で一つの企画をたてるようにしています。いきなり一人で登山企画の幹事をするのは難しくても、3人なら一人ひとりの負担も減るし、それぞれ自然と企画力や行動力がアップするんです。
Q.どんな山登り企画を実施したんですか?
いとーちゃん:例えばハロウィンの時期なら「ハロウィン関連グッズを登山リュックにつけていくこと!」とか。山頂バースデーパーティーもやりました。ケーキを持って登山はできないので、スポンジケーキを持っていき山頂で生クリームやフルーツをデコレーションしました。埼玉県秩父郡の丸山に行ったときは、「山の名前の丸にちなんで『水玉』のものを身に着けること!」というドレスコードを設定したり。ちょっとしたことでも、それだけでテンションがあがるんです。
タッキー:行く山も投票制で決めています。幹事には事前に3つ登る候補の山を決めてもらいます。その後、作戦会議という名目の飲み会で、幹事に山をプレゼンしてもらうんです。「こんな楽しみ方があります」「近くにはこんなものがあります」というプレゼンを聞いてから、みんなで登山先を決めます。
いとーちゃん:山を登るだけでなく、山のある地域全部を楽しめるような企画が多いです。
Q.いろんなアイディアがでてくるんですね。楽しそう。もっと教えてください。
いとーちゃん:山がある地域の食べ物は必ず調べて、名産品を食べて帰ります。あと下山後の温泉はかかせません。天然氷のかき氷がおいしくて、また行こうって話しているんです。下山してから酒造に寄ったりもしました。秩父には山がたくさんあるし、知らなかった地元の良さもたくさんあるんですね。山に行かなかったら酒造があることも知らないままだった。
タッキー:山頂でブレッドパーティーもしました。幹事が世田谷で一番長いフランスパンを探してきてくれて。それが登山用のリュックに2本刺さっている姿を見ながら登山しました(笑)。各自食べたいものを持参して、パンに挟みました。バターもその場で手作り。生クリームをペットボトルでふるだけで簡単にできるんですよ。
いとーちゃん:あとはバレンタイン間近の日はチョコレートフォンデュをしたり。ただ登るだけではなく、どう登って楽しむのか。これからどんな企画がでてくるのか楽しみです。
タッキー:アイディアはあって、「じゃあ山頂でやるならどうしたらいいかな」って考えるときが一番ワクワクします。
Q.登るだけじゃない登山ライフ。山登りをはじめて変わったことってありますか?
タッキー:遊ぶ場所がすっごく増えました。「どこで遊んでるの?」って友達に聞かれて「埼玉」って答えると、「?」って顔をされます。山って同じ時がない。季節によっても全然見え方が違うんです。四季を感じながら、お金をあまりかけずに、でも思いっきり楽しむというのが上手くなった気がします。まだまだやりたいことも行きたいところもたくさんあります。あとは、段取りが少し上手くなったかな。安全な登山には下調べと計画が基本ですから。
いとーちゃん:地元の掘り起しかな。自分の住んでいる地域ってもっと楽しめるところがあるんだと気が付けました。山に行くと、地元の道もじっくり歩く。新しい発見があるんです。地元の人と話しをしたり。すると、いろんなことを教えてくれるんですよ。
Q:これからの池袋分校、どんなことにチャレンジしたいですか?
タッキー:みんなでずっと登山ライフを楽しむ。末永い登山ライフが目標です。池袋から行きやすい秩父方面には約30もの山があるから制覇したいなと思っています。
いとーちゃん:これからも、同じペースで登山企画を実施していければと思います。山の高さではなく、いろんな楽しみ方をこれからも続けていきたいです。
【取材後記】実は、私の趣味も登山。日帰り登山もするし、山小屋に泊まることも。どちらかというとモクモクと「登る」を楽しむ方が多かった私。二人の話を聞いて、もう山登りに行きたくてうずうず。楽しい企画を思いついた時、一緒に遊んでくれる仲間って素敵だな。大人の全力の遊びってなんでこんなにワクワクするんだろう。
(インタビューをした卒業生: #鈴木宏美 )
FLY(フライ)は、自由大学の卒業生が登場するインタビューコーナー。自由大学に通い、新しく見つけた自分の姿。卒業して、踏み出した一歩は小さくても確かな手応えをもって、新しい日常の扉を押し広げます。卒業生が体験した、自分らしい転換期の話をお届けします。