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田中絢子|FLY_039

「自分って天才かも!」が生まれる瞬間を増やしたい!

田中絢子(会社員・「遊墨民になる」キュレーター) 「おうちパーティー学」「出版道場」「お店をはじめるラボ」「遊墨民になる」を受講後、「遊墨民になる」のキュレーターに着任。普段は玩具メーカーに勤める田中さんは、ものづくりや装飾が大好きで毎日ひとつは作品を作り続けているそう。そんな田中さんがものづくりを通して今後叶えたい夢とは?

Q.自由大学に来たきっかけは?

友人に「おうちパーティー学」が絶対合っているから行ってみた方がいいよ!と言われ、受講したのがきっかけです。講義もとても面白かったし、なにより受けにきている人たちが自分と価値観の合う人たちが多くて、それがすごくよかったです。

Q.受講してどんなヒントを得られましたか?

自由大学の講義って、自分の役割が明確になる講義が多いですよね。「おうちパーティー学」を受けた時に装飾を担当したんですが、その時にやっぱり装飾が好きなんだなって再確認しました。もともと何かを作るのが好きだったので、1日ひとつは何か作品を作ることを自分に課していたんです。それをおうちパーティー学で出会った友人に話したら、「それ、インスタでもtumblerでも何でもいいから表に出した方がいいよ!」って言われて。それからアウトプットするのが楽しくなって、instagramや「つつむラボ」というサイトを立ち上げて、日々作品をアップしています。

Q.毎日作品を作り続けるって、なかなかできないことですよね。ものづくりが好きになったきっかけはなんですか?

小学生時代にフィンランドで育ったことが大きいと思います。私が住んでいた当時は今ほど注目もされていなくて、大自然があるだけで何もないようなところでした。でも物がないからこそ、何でも自分で作っていました。例えば友達にあげるプレゼントを入れるこの大きさの箱が欲しいけど、ない。だから自分で作る。今度はこの箱を入れる袋が欲しいけど、ない。また作る。そんな風に「ないものは自分でつくる」というのが当たり前だったことが今の自分の原点だと思います。

Q.そこでクリエイティブな精神が培われたんですね。ものづくりの魅力は何でしょうか?

今玩具メーカーで働いていて感じることは、日本のおもちゃって「こう遊びなさい」って決められているものが多いんですね。それはそれで楽しみがあると思うんですけど、もっと自由にゼロから作品を作るのって、それ以上の楽しみがあると思うんです。

きっと誰しもあると思うんですけど、何かを作っている時に「私って天才かも!」って感じる瞬間ってありませんか?私は毎日作品を作っているのでよくその瞬間が訪れるんですけど(笑)。でもみんな言わないだけできっとその瞬間ってあると思うし、その瞬間ってすごく楽しいんです。だからこの楽しさをもっといろんな人に味わってほしい!という思いが根底にありますね。

Q.いろんなところでワークショップもされているんですよね。

はい、先日も「世田谷パン祭り」でパンをつつむワークショップをやりました。装飾の素材をたくさん用意して、その中から自由に選んでラッピングをしてもらうんですが、今まで自分は不器用だと思っていたけど、やってみたら意外とすごいものができあがった!っていう瞬間を目の当たりにすると、こちらもすごく楽しいんです。やっぱり経験したことがないことってたくさんあるけど、やってみると意外と面白かったり新しい発見があるんですよね。そういうものを引き出せる場を提供したいな、と思いますね。

Q.これからの夢は何ですか?

「こうやりなさい」ではなくて、ここにあるものを全部自由に使って何でも作っていいよという状況を作って、ゼロから何かを生み出すことでワクワクする瞬間や、才能がぱっと開く瞬間を作り出したいです。

今も自宅に装飾用の資材がたくさんあるので、こういうものを全部置いて自分もものづくりをしつつ、いろんな人が好きな時に来て、好きなものを作って・・・そこにいろんな人が集まることでコミュニティができて、輪が広がっていく。いつかそんなアトリエを作れたら最高ですね。

【関連サイト】
つつむラボ
田中絢子instagram

【取材後記】現状にモヤモヤしつつも、自分の好きなことを自覚して、その好きなことを地道に続けている田中さん。それだけではなく、「今自分ができる範囲のスモールスタート」にどんどんチャレンジしている姿に、私も刺激を受けました。好きなことを続けること、人に宣言すること、自分ができる限りの行動を起こすこと。この3つを続けていくことで、きっと道は拓ける。田中さんのアトリエがオープンするその日が楽しみです!

(ライター: #増田早希子

FLY(フライ)は、自由大学の卒業生が登場するインタビューコーナー。自由大学に通い、新しく見つけた自分の姿。卒業して、踏み出した一歩は小さくても確かな手応えをもって、新しい日常の扉を押し広げます。卒業生が体験した、自分らしい転換期の話をお届けします。



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