私たちは、生きているだけで偉い〜0秒思考社会
テレビがたまたまついていて、ニュース番組だったようだ。自殺者数を告げていた。本当に聞きたくない話だ。
最近、本や、YouTubeなどを見ていると「何かやりなさい」「とにかく動け」「何もしない人は、駄目」と、いう類のことをよく聞く。
それを聞く度に
すみません、それは私のことでしょうか?
と、まるで自分に言われたことのように思うのだ。
せかす人々
いや、別に動かなくてもいいじゃないか。私たちは、ただ生きているだけでも偉い。自分が何か特別なことをしているんじゃないか、できるんじゃないか、なんてエゴに思える。
最近は、ただご飯を食べることがありがたい。以前よりだいぶ簡素な食事なのだが。以前はよく、スーパーの割引された寿司などを食べることがあった。この頃は、寿司なんて高くて手が出ない。そもそも、スーパーに行く頻度も減ったので、たまに行くとアドベンチャーワールドにいる心持ちになる。
凄いよ!スーパーってなんでもあるじゃん、と。スーパーより、近くのコンビニにも行く。
ふとネットで、人とそんなことを話していたら「コンビニなんて、不健康だから、自分は自炊する」と言われた。「コンビニに行きました」としか言ってないのであるが。メインの会話はそこではないし、コンビニで野菜などを買うのだが、その人の頭には「コンビニ=悪」の図式が成り立っている。
正直言えないことが増えた。例えば、ただ、「ワクチン」と書くだけでも危険な気もする。そして、人の沸点がわからないので、本当に怯えながら会話している。
悪気はないのかもしれないが、糾弾されているような気持ちになる。
口を挟まずにはいられない、我ら0秒思考人間
先日も、リアルどころかネットでも何も会話しないのはまずいと思って、謎に100年分の勇気を振り絞り、どういう気持ちの変化か、料理の写真をアップしたのだが、「その料理の作り方が違う」と言われ、もはや、やる気を失った。
Twitterも始めてみたのだが、全くもって何を呟いてよいのかわからずにいる。世の中の色んなことに、違和感を覚えてしまうからだ。本当にキリがない。
SNSデビュー直後に、この有様だ。考えてみれば、ヤフコメなどでも「それはいけない」など、やたらと厳しい人がいる。
日本人が細かいのだろうと思い、外国の人と交流しても、彼らにも指摘されたので、これは致し方ないようだ。私の主観だが、彼らより日本人の方が沸点は低そうだ。しかし、いやはや本当に指摘社会だ。
こんな社会に生きているだけで、あなたは偉い。
そう、私は思う。今日も頑張らず、これからも頑張らずに生きよう。ただ生きるのが、なぜ悪い?