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囲碁も麻雀も両方プロって、どないな二刀流やねん! 木本有香初段の豪快ストーリー

「囲碁やと井山裕太王座には1000回打っても勝たれへんけど、麻雀やったら運があるさかい、上手い人にもイケるときあるんやで!」
そない堂々と言うてのけるのは、囲碁のプロ棋士やのに麻雀のプロ試験にも合格した木本有香初段。せや、令和の二刀流は大谷選手だけやない、囲碁と麻雀でも二刀流がおるんやで。夫婦そろってプロ雀士になったっちゅうから、どんな日常送っとるんか、めっちゃ気になるやろ?

#日経COMEMO #NIKKEI


「テニスより『ヒカルの碁』のほうがキュンときた!? 始まりはアニメ」

 この木本さん、実は囲碁を始めたんは『ヒカルの碁』きっかけらしいわ。小学校2年のころ、『テニスの王子様』が終わってからの枠で放送されとったんやけど、「テニスよりなんか碁のほうが惹かれたわ」って、普通そないならんやろ! そこがもう運命やってんやな。

 そこから習い事でピアノもやっとったし、ほかもいろいろ経験しとったみたいやけど、小5で囲碁がググッと伸び、院生になって「高校2年までの年齢制限内にプロ入り目指す!」って燃えたみたいや。でもなかなか入段はできず、ほんなら関西棋院の院生リーグで結果出して、めでたくプロ棋士になったんやで。努力家すぎてびっくりするわ。


「結婚して夫の実家で『有香さん、麻雀やる?』そんなんあるん!?」

 せやけど、どうしてまた麻雀にもハマったん? 聞いたら、25歳で結婚したときに夫の実家で家族麻雀しとったんやて。「ルールだけは知ってたから、まあなんとか打てるやろ」っちゅう軽い気持ちが、のちのプロ雀士への道とは誰が想像したやろか。

 さらにMリーグとか見てたら勝負魂に火がついて、「自分も真剣にやったろ!」って盛り上がったんやと。将棋の鈴木大介九段がプロ雀士にもなったニュースとか、同じ囲碁の小松大樹四段が麻雀プロテスト受かった話なんか聞いて、「ほなワイもいける!」ってなったんやな。意外と連鎖しとるねんな、二刀流ブーム。


「夫婦そろって勉強漬け、最初は研修生止まりやったけど…」

 子ども2人おるなかで、半年ガッツリ猛勉強するってどんだけ根性あんねん。しかも夫さんまで「オレもやるわ!」って気合い入れて、2024年1月に最高位戦のプロテストに挑む。結果は「条件付き合格」いう研修生みたいな扱い。やっぱ実戦経験が足りんかったかいな。

 せやけど諦めへんで。同年6月にまた受験して、夫婦そろって正規合格。いやもう夫婦二刀流とか、どこまで仲ええねん! 普通ならケンカなりそうやけど、一緒に卓を囲めるって幸せやんか。そんなこんなで囲碁棋士×プロ雀士の道を歩むことになったんやと。


「囲碁の衰退をなんとかしたい! 和了(あが)り方はあるんかいな?」

 「最近、ヒカルの碁世代に比べて囲碁やる子供が激減しとる」いう危機感を、木本さんはめっちゃ持っとるらしい。確かにアニメブームで一時期めちゃくちゃ流行ったけど、今の小学生とかは別のゲームにハマってるんやろなあ。

 やから、「麻雀の仕事が増えとるけど、囲碁ももっと盛り上げたらなあかん!」て思っとるわけや。将来的には、「囲碁打つ子どもがすくすく育って、ついでに麻雀にも興味持ってくれたらええのに…」とか言うてるかもしれへんで。


 ――最後は笑いで締めまっせ――
「木本初段に麻雀で対局申し込んで『ワイ、今日はツイてるかもしれへん!』って勝ってもうたら、それこそ人生の自慢になるやん。せやけど囲碁やったら1000回やっても一回も勝たれへんかもしれんな…(笑)」

ほな、みなさんもご自身の“二刀流”見つけてみたらどうや。才能開花するかもやでー!

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