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29さい はじめて髪の毛を染めました

タイトル以上のことは何もないんだけどわたしにとっては一大事なので勢いのまま書きます。
どういうこと? と思ったらつづきをどうぞ…

幼少時代の衝撃と思い込みの始まり

わたしが幼稚園児くらいの時のこと。母親が何やら洗面所でやっています。
「見て! 髪の毛を染めたんだよ。わかる??」
どう見ても真っ黒のままです。多分わたしは正直に「わからない」と答えました。母も変化のない自分の頭を見てがっかりしていたと思います。
その時わたしは幼いながらに、「お母さんの髪の毛は強すぎて髪の毛の色が変わらないんだ」と悟っていました。
そして「そんな母親から生まれたわたしも、きっと髪の毛が染まらないんだろうな」と思い込んでいったのです。

母はそれ以降、一度も髪を染めていません。
少し大きくなって美容院に行くようになってから「美容院でヘアカラーをする」という選択肢を知り、母の黒髪でもカラーできる可能性を感じましたが、当時の母は、経済的なことなのか時間的なことなのか、何かの制約によって美容院には行けなかったのでしょう。

そして思い込みは続く

高校生になると、やんわりとした校則のもと、周囲でも茶髪にする子が増えてきました。
わたしは夏休み期間を利用してこっそりパーマをかけました。真っ黒で太くて多いことに加え、直毛すぎることもまた悩みだったからです。カラーはバレやすいし自分にはきっと大変なことだから…と避けていたのでした。

いよいよ大学生になると、髪型には何の制限もなく自由です。
それでもわたしは黒髪を通していました。幼少期の根深い思い込みとともに、「ズボラだからプリンになっちゃいそう」「黒髪が似合うと言われる」「黒髪なのが自分らしい」などと考えていました。
そんな自分に納得していたんだと思います。

社会人になると、もはや意地の領域に入っていったように思います。
「ここまで黒髪で通してきてしまったから」という足枷を自分につけていました。
時々チャレンジしてみたいな〜と思いたつことはあっても、自分の髪が真っ黒なので、変に髪色が変わってみんなにどんな風に思われるだろう、などという謎の自意識過剰まで発動させていたことを記憶しています。
結婚式で昔の友達に会う時も「わたしは黒髪キャラだな」とひとり勝手に固定していたように思います。

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今思えば超真っ黒ということでもないのかもしれない。

ついにその時が来る

そうして約四半世紀にわたって凝り固まったわたしの思い込み「自分は髪の毛の色を変えられない」を持ったまま、わたしは女性向けキャリアスクール「SHElikes」に入会します。
SHEの中では「わたしなんて」「〜ねばならない」は禁止! が合言葉・お約束になっていて、同じ志を持った会員仲間(SHEメイトさんと呼ばれています)たちとも折りに触れて話題にしています。そうしているうちに、少しずつ少しずつわたしの中にこの考えが浸透してきました。
Twitterをのぞけば、素敵な髪色にしていたり、髪型によって自分らしさを表現しているSHEメイトさん、社員さん、代表のえりさん!まで、見かけるようになりました。(コンプレックスだから目に入ってきていたのかも)

大事なプレゼンテーションの前に自社カラーにしているえりさんが素敵なので引用させていただきます

最終的なきっかけは、「SHElikes」の次に生まれた「SHEbeauty」の存在かもしれません。
自分の見た目に関して、わたしがもっともコンプレックスに思っているところはどこかと考えたら、髪の毛だったと気づかされました。

美容院に行けば「量が多い方が少ないよりいいよ」「ツヤツヤ!」と褒めていただくことも多かったけれど、なんとなく黒髪に固定している自分が、ずっと心に引っかかっていたんです。
黒い髪じゃなかったら、もっとお洋服も可愛く着られるかもしれない。見た目の印象、人に与える印象も変わるかもしれない。ずっとどこかにモヤモヤと膜を張っていたんだなあと、いつの間にか自分の気持ちを認められるようになっていました。

「"わたしなんて"あのお母さんの子どもだから、カラーは入らない」
そんなはずありません。何しろあれから25年経っています!
「わたしは黒髪キャラで通してきたから、これからもそうあら"ねばならない"」
そんなはずありません。自分が勝手にそう決めつけていただけです!

ここまできて、ようやくカラーに挑戦する勇気が持てました。
30歳を手前にして、今までできなかったことに取り組んでみたい!と思う気持ちが強くなったことも手伝いました。
そしてついにいつもの美容院に行き、「はじめてなので緊張してます泣」と言いながら、カラーを施していただいたのでした。
絶対時間がかかると思っていたけれど、美容師さんはずいぶんあっけらかんとしていて、実際2時間と少しでお店を出ていました。パーマの時より早かった笑
美容院を出て、商業施設のエスカレーターの鏡越しにみた自分の髪の毛があまりに可愛くて、マスクの下でニヤニヤしました。最高の気分でした。

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アホ毛がひどいのでこれからヘアケアもちゃんとします!

今日から新しいわたし

安くない入会金と月謝を払ってわたしがSHEで一番大きくできるようになったことが、まさかの「髪の毛を染める」でした笑

でも、ガチガチに固められていたコンプレックスから解放されて、今もちょっと泣きそうになりながら文章を書いています。たかが髪の毛、と思われても仕方がないのですが、そのくらい大事だったんです。
具体的な出来事は「髪の毛を染める」でしたが、「ねばならない」を見直し、「私なんて」に気をつけられるようになったこの先の人生は、絶対に知らない状態より豊かなものになるはずです。
ひとつ自信がつけられたところで、この先自分がありたい姿を目指して、もっと研鑽を続けていきたいと思います。
それから母に次会う時には、美容院でヘアカラーをやってもらったら? と提案してみようかなと思います。

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絶対引きずってるから…笑


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