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About : 青いキリン Lyrics

こんにちは、ftrygryです

4作目、青いキリン(blue giraffe)

【Lyrics】_________________________________________

”あぁここは灰世界 形の無い世界
君はどうしたい?“
そんな創造してみたい
一部屋からのバックパッカー
でもなんか変だな

そんな異常事態 
非常に期待 今は
花に嵐でも吹くような
イメージに音を重ねて
バラバラな花弁集めて
ないものねだるあらまし
ないもの創る美し
青いキリンだっているかもしれないし

そう願っていたんだ僕らずっと
綺麗なままで 混じりけないままで 創造

創造 
僕ら幼いままで
感性息絶えぬままで
青いキリンだって見たことないけど
おもちゃ箱にしまったようで
手元に隠してたように
いつだっていたんでしょ青いキリンは

そんな色違い
非常に期待 今も
花とワルツを踊るような
音と心とを繋げて
シリアスな眼で見つめて

なぁ衒っていたのか僕らきっと
堪えたままで 茶化したりしなくて 創造を

創造 
僕ら幼いままで
感性息絶えぬままで
青いキリンだって見たことないけど
おもちゃ箱にしまったようで
手元に隠してたように
いつだっていたんでしょ青いキリンは
__________________________________________________

“始めに”

当時、全く歌詞が書き上がらず軽いスランプ気味で作業に臨んでいたことを覚えています。(確か今年の梅雨明けぐらいだったかな....)
こういうとき僕は、過去作やメモを洗いざらいひっくり返します。振り返りながら少しずつ少しずつ言葉を集めて、堆積していくイメージです。
子どもの頃、おもちゃ箱から好きなおもちゃを探し出す時間が途轍もなく嫌いでした...笑
溢れかえるおもちゃ達。バラバラになったパーツを組み立てるところから始めるのは、それはもう苦痛でしょうがないです。おもちゃを掻き分けて数時間、手が傷だらけだったこともありました。。
過去の記憶で歌詞作りとリンクするのはまさしくこの“おもちゃ探し”の瞬間でした。
「今日はこいつとこいつとこいつで群像劇をしよう!」
この懐かしくも色褪せた感覚を音楽にしてみよう、それが”青いキリン“を描くきっかけになりました。

”エスニックジョーク「青いキリン」”

なんの突拍子もなく、青いキリンという単語が浮かんだわけではありません...元ネタは、エスニックジョークの「青いキリン」です。国ごとの国民性を表わすちょっとした小噺です
お話のテーマもさながら、この青いキリンというワードに心打たれました。文字面といい、青+キリンというセンスといい、発音の珍妙さといい、どれをとってもこれしかないという感覚でした。
単に動物好きであることも理由の一つですが笑

“一部屋のバックパッカー“

僕らの楽曲はほとんどがワンルームから生まれています。環境の整ったスタジオワークとは乖離した、生活と隣り合わせにある空間です
一部屋で組み立てた楽曲はネットの波にさらわれて、いずれ言語の異なる人々の耳に辿り着くことでしょう。
全ては希望的観測に過ぎないですが、そうなることを願って綴られる“一部屋のバックパッカー”には大きな力があると考えています。
もっともっと、遠いところまで届いて欲しいなぁ....これホント切実な気持ちです笑

“裏拍と7度の異質さ”

音楽的な話を少し、、、
この楽曲のミソは冒頭“ここは灰世界~”とverse2の“そう願ってたんだ~”です
冒頭は拍感がとても難しく、始めは表で取っていたボーカルが突如イーブンフィールになります
拍感の異質さはこの楽曲のバランサーを務めています。分かりやすいスクエアなアプローチに相対した一捻りあるノリが、楽曲を密度の高いポップスへ昇華することがあります
verse2の”そう願ってたんだ“の頭は7度の音から始まります。音符を長く保つことで、より異質さを醸し出しています

”バランス感“

青いキリンは、僕の書き上げた歌詞の中で最も綺麗なバランス感で成り立っていると思っています
それは固有名詞と常用語の量感、ひらがな・カタカナ・漢字の分布加減、押韻の数、口当たりの良さ.....etc
自分で言うのも何ですが、よく出来ているなぁと今でも歌詞を眺めてしまうことがあります...笑
満足して書けた、そんな経験を少しずつ増やしていけたら良いなぁと思う今日この頃です。

”最後に“

創造することを茶化す人には絶対になりたくないんです。モノづくりは美しく尊いこと、極めて丁重に扱うべき遺産であることを伝えたかった...
作品をシリアスに捉えられるようになって初めて魅力に気づけることもあります。。これは面白くないなぁと単に思考ロックせず、どうして面白くないのかを考えたい。
かつての新古典派とロマン派がそうであったように、芸を否定した表現も歴史的に存在しますよね
どれも素晴らしい!とはいくはずもないからこそ、芸術を感受する目盛りが細かければ良いなぁと。。
未熟ながら、そんなことばかり考えてしまう僕の脳みそにお付き合いいただいてどうもありがとうございます


ホンモノの青いキリン、見つけたいなぁ....

文責 雨男

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