ALSのお爺さん、最後まで生きる姿を魅せてくれました
療養型病床群があったころ
田舎の総合病院とはいえ、俗にいう老人病院で勤務していました
病棟勤務といえば聞こえは、ハード?な看護業務のイメージを持たれるかもしれませんが、主に入浴介助を毎日のように担当していました
ALS(筋萎縮硬化症)の身長180cm近い細身の男性を浴室へ行く為に迎えに
当時155cm(現在157.5cm、そこは別の機会にお話しますね)の私が一人でベットから車椅子へ移ってもらう介助を行なってました
ボディーメカニクスという看護技術を使うことで安全に簡単に行えるとはいえ、身長差だけではなく、喉のところに気管切開されてる状態なので、とにかく慎重に慎重に行ってたことを思い出します
その方は、気管切開しているので話せません
認知機能に異常はないので、表情や口の動きを読み取りコミュニケーションを主に図っていました
ベット上で過ごされてる時には、小指がわずか動くので、その動きを活用してパソコンで文章を打って伝えられることもありました
わずかに残された機能を使いこなし、意思表示をされていました
さられるがまま生かされるのではなく、生きる姿を感じました
また、ご家族に愛されてる様子も感じました
過去があっての今
ご家族を大切にされてこられたんだろうなぁと、これは想像ですが
大切な家族への最大の出来ることが 最後まで生きることだったのかなぁ、というのが私の感じたこと