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論説: 古い世界は死につつあり、新しい世界はまだ生まれていない。モンスターの時代だ

2024年12月31日(火)

-- ジェリー・ノーラン著:

NATOの元事務総長であり、
ロシアに対する西側諸国の攻撃的エスカレーションの立役者である
イェンス・ストルテンベルグ氏が、
ビルダーバーグ・グループの共同議長に就任する。
これは、西側諸国の覇権が崩壊しつつある時代にふさわしい人事である。

イェンス・ストルテンベルグ Jens Stoltenberg
ノルウェーの経済学者、政治家

NATOでの彼の在任期間中、ヨーロッパは軍事化された従属国となり、
「集団安全保障」を装って数十億ドルが
米国主導の防衛事業に注ぎ込まれた。
現在、ストルテンベルグ氏は、
トランプ大統領の「米国第一主義」の政策が
同盟に影を落としている中でも、
大西洋主義(NATO)機構が動き続けるようにするという任務を負っている。

ストルテンベルグ氏が舵を取ることで、
ビルダーバーグ会議は終わりのない戦争の裏方としての役割を強固にする

アレックス・カープ Alex Karp
ユダヤ人の臨床小児科医の父とアフリカ系アメリカ人のアーティストの母の間に生まれる[
ソフトウェア会社パランティア・テクノロジーズの共同設立者兼CEO


エリック・シュミット Eric Emerson Schmidt
Googleの元CEO。Alphabetの元取締役会長
ビルダーバーグ会議運営委員会メンバー

これは単なる「討論フォーラム」ではない。
運営委員会には、「ウクライナでの標的設定」を自慢する
パランティアのアレックス・カープ氏から、
現在は神風ドローンを売り込むエリック・シュミット氏まで、
防衛産業の巨人やビッグテック界の大物たちが詰め込まれている。

彼らは戦略家ではなく、
戦争が地球上で最も儲かるビジネスモデルであり続けるようにする
不当利得者たちだ


だが、より深い政策を忘れてはならない。
ストルテンベルグのNATOはスウェーデンとフィンランドに拡大し、
ヨーロッパの締め付けを強め、ワシントンの命令への服従を強いた

今や彼はビルダーバーグとミュンヘン安全保障会議に力を注ぎ、
大西洋主義は団結ではなく強制であることを証明している。

「防衛投資の拡大」の呼びかけは戦略ではなく、
世界的な支配が崩れる中で帝国をまとめようとする必死の思いだ

最終目的は何か?

ビルダーバーグは
1954年に「共産主義帝国主義」に対抗するために生まれた。
今日では、ロシアや中国のような「独裁者」についての
冷戦時代のレトリックに固執し、
多極化した世界がもはや脅威ではなく現実であることを無視している。

ストルテンベルグの団結の呼びかけは空虚であり、
ヨーロッパはパートナーではなく、
米国主導のノルドストリームの妨害によって屈辱を受け、
高騰するエネルギーコストの下で
経済的自殺に耐えなければならない人質である


2025年のビルダーバーグ会議はストックホルムで開催され、
スウェーデンのワレンバーグ家が豪華なグランドホテルで主催する。
ストルテンベルグは
間違いなくエリート層に軍事投資を倍増するよう圧力をかけるだろう。
メッセージは明確だ。
戦争マシンをどんな犠牲を払ってでも動かし続けろ、
たとえそれがヨーロッパをさらに産業空洞化させ、
無関係に追い込むことになっても。

ここに苦い真実がある。
ストルテンベルグの下でビルダーバーグが刷新されても、
その本質は変わらない。
もはや機能しない世界秩序に
しがみつく帝国経営者たちのクラブのままだ。

問題はビルダーバーグが適応できるかどうかではなく、
世界がこの戦争屋と不当利得者の陰謀団に
人類の未来を左右させるのを許すかどうかだ


グラムシ:

古い世界は死につつあり、新しい世界はまだ生まれていない。
今は怪物の時代だ

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