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自民党のあの「二大勢力」がついに合体…!そして自民党の崩壊が始まる!

2025年02月24日(月)

自民党のあの「二大勢力」がついに合体…!
そして自民党の崩壊が始まる!
積極財政派vs.財政再建派の「仁義なき戦い」が火蓋を切った

自民党に大変革が訪れようとしている。
これまで対立してきた党内の二大勢力が一つに統合されるのだ。
それは「自民崩壊」への序曲だった。

正反対の主張をするグループを1つに統合

〈自民党は、財政再建派と積極財政派の二つの組織を
近く一本化する方向で調整に入った〉

1月7日、読売新聞は朝刊でこう報じた。

一見、地味なこのニュース。
しかし、この決定がのちに永田町全体を巻き込む
「大騒動」へと発展しかねないことを多くの人はまだ知らない。

そもそも財政規律(再建)派と積極財政派とはなにか。
この2つは日本に対する現状認識の違いによって分かたれている。

「今は国の借金が大変なことになっているから、
これ以上、借金をしてはいけない」と考えるのが規律派だ。

一方、
「今は経済が大変なことになっているから、
国が借金をしてでも市中におカネをまわすべき」と考えるのが
積極派である。

そして自民党内には、
規律派が主導する「財政健全化推進本部」と、
積極派からなる「財政政策検討本部」の2つのグループがあり、
財政や経済運営を巡って対立してきた。

そこで党内の融和を図るため、
両者をまとめて新たに「財政改革本部(仮)」を作ろうというのが、
自民党の方針だ。

そもそもなぜ財政政策を扱うグループが党内に2つもあるのか。
これには事情がある。

安倍派vs.岸田前総理「水面下の暗闘」

'21年当時、党の政務調査会に、
財政規律を重視する「財政再建推進本部」があった。

ところが高市早苗氏が政調会長に就任すると、
財政政策検討本部に改組され、
「再建」の2文字が消えたのだ。

これを主導したのが、
現在、財政政策検討本部の本部長を務める西田昌司氏だった。

「西田氏が、
高市氏に積極財政を推し進める新たな組織に作り変えるよう提案した。

最高顧問には、アベノミクスで積極財政を推し進めた
安倍晋三元総理を迎えました」(全国紙政治部記者)

すると党内の規律派がこれに反発。
急遽、調整に動いたのが幹事長だった茂木敏充氏だ。

茂木氏は当時の岸田文雄総理に、
総裁の直轄機関として財政健全化推進本部を設置することを提案。
最高顧問には、9年近くにわたり副総理兼財務大臣を務めた
麻生太郎副総裁を据えた。

こうして2つのグループができたのだが、
これは政局的な動きが関係していたとも言われる。

「当時、安倍派は95人と圧倒的多数派で、
岸田さんは安倍さんに頭が上がらなかった。

でも岸田派と茂木派、麻生派が合わさればその人数を超える。
後に『三頭政治』と言われる基盤を作ったのが、
財政健全化推進本部だったのです」(自民党関係者)

安倍派を中心とする積極派と、岸田政権を中心とする規律派。

拮抗してきた両者だったが、
昨年、そのパワーバランスが崩れた。
裏金問題である。

「手取り」を増やしたくない議員は誰だ!?玉木雄一郎と旧安倍派が大接近で自民党幹部が大慌て!

前編記事『自民党のあの「二大勢力」がついに合体…!そして自民党の崩壊が始まる!』より続く。

玉木氏「自民党の積極財政派はいまこそ決起せよ!」

積極財政を主張する安倍派の議員たちは先の衆院選で軒並み落選した。

そのため、今回の新たな財政改革本部への組織統合は、
財政再建(規律)派が機に乗じて積極派を潰すための策略と
見る向きもある。

「新しい財政改革本部の幹事長に、小渕優子が指名されたと聞く。
財政健全化推進本部で本部長代行も務めたバリバリの規律派です」
(自民党閣僚)

しかし、積極派の西田昌司氏は別の見方をしている。

「少数与党の自民党は
国民民主党や日本維新の会とも協力していかなければならない。
そのときに『財源がない』と言っているだけでは、
彼らの政策を取り込めない。交渉すらできない」

先の衆院選では国民民主を始めとした野党が議席を伸ばした。
そして、国民民主が掲げる目玉政策は「103万円の壁」の見直しだ。
税額控除を引き上げて税金を減らし、手取りを増やそうという議論で、
これは積極財政的な政策にほかならない。

だからこそ西田氏は積極派の議員たちが、
新たな財政改革本部の手綱を握り、
野党と対峙すべきだと考えている。

「玉木雄一郎さんと話したが、
彼は財政をよくわかっている。
いっそ国民民主と連立を組んで、
玉木さんを首班指名するのもアリなのではないか」(西田氏)

当の玉木氏も自民党の積極派に期待を寄せる。

「せっかく国民民主がトスをあげているのだから、バーンと打ってくださいよという気持ち。『自民党の積極財政派はいまこそ決起せよ!』です」

あの「ラスボス」が政局に動き出した

この両者の関係を苦々しく眺めている人物がいる。
自民党税制調査会長の宮沢洋一氏だ。
「103万円の壁」引き上げに慎重な立場を取り、
ネット上では「ラスボス」と呼ばれている。

「本人はまんざらでもないようで、
『俺はラスボスだから、細かいことは言わない』と
自分でネタにしている。

しかし、国民民主には怒り心頭で
『あいつらはポピュリズムだ』とブチギレている。
西田氏についても『大局的にものが見られない』と言っていた」
(前出・政治部記者)

そんな宮沢氏は、
森山𥙿幹事長を税調インナーに引き込み籠絡。
立憲民主党や維新にも財務官僚を送り込み、
野党の切り崩しにかかっているという。

「『178万円』へ壁を引き上げたら、7兆〜8兆円の税収減となる。
でも維新の『高校無償化』なら年約6000億円で済む。
立憲の高額療養費の自己負担額上限引き上げの凍結もカネはかからない。
維新か立憲に本予算に賛成してもらうため、
財務官僚が彼らにお伺いを立てている」
(前出・自民党関係者)

昨年末、石破茂総理が突然「大連立」を匂わせた。
しかし、これも不思議なことではない。

立憲の野田佳彦代表や維新の前原誠司共同代表とは気脈を通じる仲だ。
石破総理は安倍氏と距離を置いてきた規律派である。

こうして見ると、
自民党は新たな財政改革本部の主導権争いで空中分解しつつある。
そして、バラバラになった自民党議員たちは
果たしてどことくっつくのか……。

積極派と規律派の強引な統合が、
政界再編の引き金を引くかもしれない。

【独自】103万円の壁に立ちはだかる「ラスボス」自民・宮沢洋一税調会長が地元でパーティ三昧だった!

国民の手取りを増やす政策は渋っているのに…

「他人に厳しく自分に甘い人なのだと思いました」

自民党広島県連関係者がこう憤る相手は、
自民党税制調査会会長の宮沢洋一氏だ。

国民民主党の掲げる「103万円の壁」引き上げに慎重な立場で、
SNSなどでは「ラスボス」と呼ばれている。

その宮沢氏が昨年末から政治資金パーティーを頻繁に開催しているのだ。

「昨年12月22日に広島市のホテルで開いたのを皮切りに、
1月25日、2月2日には地元福山市で後援会関係者が集まる
新年互礼会を開催。2月15日には
福山ニューキャッスルホテルでパーティーを開催予定です」(同前)

地元関係者も驚いた「高額な会費」

高額な会費も地元では顰蹙を買っているという。

「裏金問題を受けてパーティーそのものを自粛したり、
開いても会費3000~4000円という議員も多い。

そんな中、12月22日と2月15日の宮沢さんのパーティーは会費2万円です。
法律で認められているとはいえ、あまりに非常識です」(同)

しかし、そんな批判もなんのその。
宮沢氏は2月2日の新年互礼会で
「今は株価も上がって景気が良いですから」
と言い放った。
パーティーの参加者が語る。

「株価は庶民の生活には関係ない。ひどい理屈だ」

宮沢氏の事務所に問い合わせると、
書面で「いただいた浄財は政治活動遂行のために必要な
事務所維持費や人材費などに使わせていただいているところです」
と回答した。

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