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「愚民化」成功のメカニズム

2024年8月25日(日) 

https://www.globalresearch.ca/the-dumbing-down-of-america-by-design/5395928

米国が愚民化に成功した方法論

今回ご紹介させていただく記事は、
実は書かれたのが「 2014年」です。10年前であり、
アメリカの政権がオバマ政権だった頃のものです。

カナダのメディアであるグローバル・リサーチが
8月24日に再掲という形で掲載していました。
「アメリカの愚民化は計画的になされた」というタイトルのもので、
とんでもなく長い記事なのですが、この文章を読んでいまして、

「その結果としての 2020年か」

と思ったのですね。

コロナの頃には、アメリカに限らず、
「疑わない人たちの群れ」で世界は満ちあふれていました。

愚民化とか愚民化政策という言葉は、
確かに、あまりいい響きのものではないですが、
確かにそれはずっと行われ続けていたと私も思います。

この記事ではアメリカのことを書いていますが、
日本もその最たる国のひとつではないでしょうか

作者は、アメリカの話として、
以下のようなことを要因として記しています。

・教育システムの意図的な低下
・テレビやゲームなどの娯楽やスポーツ、芸能情報等の過剰な提供
・マスメディアによる情報統制
・インターネットの検閲
・毒された食品、飲料水があまりにも多いこと

考えてみますと、この記事は 2014年のものであり、
これから 10年経ちました。この 10年で起きたことを思い出しますと、
ここにある項目は「どれもさらに進んでいる」ということがわかります。

それどころか、10年前には今ほどスマートフォンやソーシャルメディアは
広く流通していませんでしたので、
環境は劇的に「悪化」したといえるのかもしれません。
インターネットの検索がこの 10年でどうなったかもご存じだと思います。

そして、その中で 2020年のパンデミックが起きました。

いわゆるコロナ禍といわれた中で、
パンデミック宣言からワクチン展開に向かうまで、
圧倒的に多くの日本国民が「信用」した情報は、
テレビやインターネットのメジャーサイトだったと思われますが、
他の主要国でも同じだったと思われます。
「何かを行うには機が熟していたんだなあ」とも思います。

ともかく、ご紹介する記事は大変に長いものですので、
そろそろご紹介したいと思います。

なお、書かれたのはヨアキム・ハゴピアンさんという方で、
米ウェストポイント(米国陸軍士官学校)の卒業生で、
元米陸軍将校という経歴の人で、退役後は、
臨床心理学の修士号を取得し、四半世紀以上にわたり
精神衛生分野の公認セラピストとして働いた方だそうです。

ここからです。なお、途中、アメリカの教育制度の問題が
長く書かれているのですが、その部分は一部割愛しています。


アメリカの愚民化は計画的になされた

The Dumbing Down of America - By Design
Joachim Hagopian 2014年8月

エリート層が最も望んでいないことは、政府の専制に反対するために、情報に精通し、力を与えられた大衆が草の根運動を起こすことだ。

もともと、 愚民化(Dumbing down)という用語は、
1933年に映画の脚本家によって
「教育や知能の低い人々にアピールするように 脚本を改訂する」
という意味の俗語として使われていた。

米国人が愚民化されてきた最も明白な例は、
この国の失敗した公教育システムだ。
それほど昔のことではないが、米国はかつて、
地球上で最も質の高い無料の公立 K-12 教育システムを提供し、
世界の他の国々の先導モデルとして君臨していた。

しかし、ここ数十年、世界の他の国々の多くが私たちを追い越していく中、連邦政府の陰険な計画が実行され、
言われたことをただ実行するだけの無知でロボットのような国民を
条件付け、洗脳してきたようだ。
もちろん、洗脳は米国の学校で早い段階から始まる。

しかし、私たちが長年にわたって騙され、
愚民化されてきた多くの方法を掘り下げる前に、
その壊滅的な結果を冷静に見つめることが
非常に適切であるように思われる。

差し迫った崩壊の悲観的な警告がある中、
米国経済は不況から抜け出せず、衰弱し、
生命維持装置から切り離されたまま、もがいている。

これは世界中であまりにも多くの戦争
(米国史上最も長く続いている犠牲の大きい敗北であれ、
急速に増加している小規模な特殊作戦による戦争であれ、
地球の隅々で秘密裏に猛威を振るっているものであれ、
あるいはオバマ大統領のお気に入りである、
無人機で満ちた上空からの国家支援によるテロであれ)を
遂行した結果だ。

軍産複合体の手先として、
米国政府は自国民よりも永続的な戦争を選んだ。
この反逆的な決定により中流階級が壊滅し、
大学教育を受けた年季奉公階級が多額の負債を抱え、
何とかして生き延びる方法を見つけようと奮闘している。

製造拠点がアウトソーシングされ、消滅した今、
向上心とアメリカンドリームは現代生活の悲劇的な犠牲者となり、
かつてのアメリカの偉大さを悲しく懐かしく
思い出させるものとなっている。

米国は地球上で最大の債務国であり、
アメリカ人は、急速に沈みつつあり、
過剰に拡大した帝国の巻き添え被害に絶望的に陥り、
それが全人類の死を意味するとしても、
唯一の世界超大国の地位を維持しようと必死に借金に溺れている。

国内では、不運なアメリカ国民たちは、
犯罪者の監視と残忍な軍事化された安全保障国家の絶え間ない監視の下で、自国の政府の専制と抑圧の犠牲者になりつつあり、
国民は安全、自由、身を隠す場所もなく無防備なままになっている。
何世紀にもわたる綿密に計画された計画の後、銀行の寡頭政治家たちは、
ついに彼らが計画し、陰謀を企ててきたものを手に入れた。

それは、世界的に強制された緊縮財政と貧困化によって、
アメリカと世界中の生活をほぼ第三世界の状態にまで引き下げ、
絶対的な支配を実現したのだ。

寡頭政治家たちは、
ビデオゲームやスポーツ観戦、キム・カーダシアン
(米国の女優、モデル)の最新の衣装のトラブルに夢中になりすぎて、
寡頭政治家の長年の優生学計画がすでに順調に進んでいることにすら
気づかない愚かな国民
を当てにしている。

しかし、この悲惨な結果は、多くの面で長い間準備されてきた。

数十年にわたって、
アメリカの若者を対象にした社会工学に従事する壮大な実験は、
標準以下の平凡さの最低共通分母の産物を着実に均質化させ、
読むことも書くこともできず、
批判的に自分で考えることもできないアメリカの若い世代を
生み出してきた。

昨年(2013年)のアメリカ教育省の調査によると、
米国の高校卒業生の 19%は読み書きができず、
成人の 21%は 5年生レベル以下の読解力しかなく、
この驚くべき割合は過去 10年間変わっていない。

(略)

…実質的な質の高い教育とは、好奇心旺盛な成長中の心に
批判的かつ識別力を持たせ、質問をいとわず、
先入観や受け入れられた教義の現状に挑戦することを教えるべきだ。

しかし、若者に意図的に誤った情報を与え、オペラント条件付け
(ネズミの条件付けの実験)の正の強化スケジュールにスキナーの
ネズミのように反応するように教化する教育システムでは、
将来の大人としての子供たちは、寡頭政治家の主人に簡単に制御される
小さなロボットになるように形成され、プログラムされている。

インターネットは、世界中の人々に、
重要な情報や知識へのアクセスを提供していることは言うまでもない。

インターネットには、ウェブサイト・ユーザーの精神や生活を
豊かにするという意味では、ほとんど価値のない情報も数多くあるが、
ある程度の努力と識別力のある評価により、
インターネットが提供できる最高のものを活用することで、
人々は認識と理解を飛躍的に高めることができる。

しかし、真実と知識を広める貴重な手段であると同時に、
インターネットは、重要な、命を救う情報さえも瞬時に共有し
伝達する能力を備えており、個人や個人のグループが、
全人類の集団的利益のために、より大きな成果を上げる力を与える
可能性もある。
「情報は力である」という古いことわざは真実だ。

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