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バランスを取っているトランプ

2025年02月08日(土)

獣医師で元連邦保健局トップのジェラルド・パーカー

バランスを取っているトランプ
トランプ大統領は、
獣医師で元連邦保健局トップのジェラルド・パーカーを
ホワイトハウスのパンデミック準備・対応政策局の責任者に選んだと、
2人の米国当局者がCBSニュースに語った。

COVID-19のパンデミック後、
パンデミック準備・対応政策局が設立された。

COVID-19のパンデミックをきっかけに設立された
パンデミック準備・対応政策局は、
2022年のPREVENTパンデミック法に基づいて設立され、
生物学的脅威や病原体に対する国の準備を整えることを目的として
2023年7月に発足した。

その多くの任務の中には、
ワクチンや治療薬などの次世代対策の開発の監督がある。

これまで、
米国疾病管理予防センター(CDC)、
食品医薬品局(FDA)、
米国農務省が関与する、
米国の家禽および乳牛における
H5N1鳥インフルエンザの発生に対する連邦政府の対応の調整を
主に担当してきた。

パーカーは以前、
テキサスA&M大学のグローバル・ワン・ヘルスの副学部長を務めていた。

「One Health」とは、
動物や環境の健康への脅威が人間の健康問題と密接に関連していること、
例えば、危険なウイルスやバクテリアが人間に広がる前に
動物に出現することが多いことなどを指す。

パーカーは、
米陸軍に26年間勤務し、
バイオディフェンス、重大影響の新興感染症、
グローバルヘルスセキュリティ、
およびオールハザード公衆衛生/医療準備のリーダーとして、
連邦レベルでの36年間の公共サービスを通じて、
国土安全保障省、保健福祉省(HHS)、および国防総省(DOD)で
上級管理職を歴任した。

バイデン政権下の国立衛生研究所のバイオセキュリティに関する
全米科学諮問委員会の議長を務めた。

それ以前は、2020年8月から2021年2月まで、
保健福祉省の対応担当次官補のシニアアドバイザーを務めた。

バイデン政権下では、
米国疾病対策予防センター(CDC)や食品医薬品局(FDA)などの
HHS機関における大規模な対応業務と、
農場でのウイルスの拡散を調査し、
抑制するのに苦労している米国農務省との調整を担当していた。

「One Healthについてこれほど幅広い知識を持ち、
動物の健康を扱った公衆衛生の専門家はほとんどいません。
ですから、それが彼が他の多くの人々よりも優れていると思います」
と関係者は述べている。

パーカーは
バイオディフェンス、重大な影響をもたらす新興感染症、
グローバルヘルスセキュリティ、およびオールハザード公衆衛生/
医療準備のリーダーとして認められている。

パーカーが最初に取り組むべき課題の1つは、
前例のない鳥インフルエンザの全国的な拡大。
ここ数カ月、ウイルスの変異株は家禽や乳製品業界を壊滅させ、
卵の価格を押し上げ、ルイジアナ州で1人が死亡するなど、
人間への波及効果が懸念されている。

ウガンダでのエボラ出血熱の新たな流行に対する米国の対応は、
トランプ政権による対外援助の全面的な一時停止と
米国国際開発庁(USAID)のミッションの閉鎖により遅延に直面している。

トランプの顧問の中には、
パンデミック準備・対応政策局を独立したチームとして
運営するのではなく、
国家安全保障会議(NSC)に再編する可能性を示唆する者もいた。

ある現職の保健当局者は、
パーカーが今週ホワイトハウスでスタートする
パーカーを待ち受ける幅広い仕事に対して、
パーカー氏のチームが十分な人員を確保できるかどうかについて
懸念を表明した。

「ジェリー・パーカーを選んだことで、
少なくともトランプのホワイトハウスは、
生物学的脅威を真剣に受け止め、
真面目な人物が指揮を執るというシグナルを示していると思います」
と関係者は言う。

パーカーはケネディの敵だ。


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