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mRNA COVID-19 ワクチンは、救われた人よりも多くの死を引き起こした:研究

2024年2月8日 
https://indeep.jp/ghosts-of-antigenic-original-sin/

どうやら多くの日本人は「一生」抗原原罪の亡霊につきまとわれる模様

すでに「無限の負のループ」にハマっているこの社会

先日、米エポックタイムズが、
最近発表された査読済みの論文について取り上げていました。
長い記事ですが、その冒頭は以下のようなものです。

mRNA COVID-19 ワクチンは、救われた人よりも多くの死を引き起こした:研究

新しい研究によると、
mRNA型 COVID-19 ワクチンは有効率がかなり低く、
命を救うよりも死者の方が多いことが判明し、
その研究者たちはワクチン接種の「世界的な一時停止」と
小児予防接種スケジュールからの「即時削除」を求めている。

1月24日に学術誌 Cureus に掲載された査読済み研究は、
ファイザーとモデルナの COVID-19 mRNA ワクチンの
初期第3相試験からの報告を分析した。
米国では、これらの試験により、
緊急使用許可に基づいてこれらのワクチンが承認された。

この新しい研究では、
他のいくつかの研究と試験のレビューも調査したところ、
ワクチンの有効率は、ファイザーとモデルナが主張するよりも
「劇的に低い」ことが判明した。

さらに、
「保守的な仮定に基づくと、
COVID-19 mRNAワクチンの推定被害は
利益を大幅に上回っている。
救われた命 1人当たりに対して引き起こされた死亡数は
ほぼ 14倍だった」
と書いている。

Epoch Times 2024/02/06

その論文そのものは読んでいなかったのですが、
最近少しずつ読んでみますと、

「これまでのコロナワクチン研究の集大成」

といえるもので、
2020年から 2022年あたりに示されていた
さまざまな機序や問題点に加えて、
2023年になって判明した DNA 混入などの問題にもふれています。

引用している論文や文献の数が
300件近くにのぼる膨大な論文です。

論文は以下にあります。

COVID-19 mRNA ワクチン:
登録試験と世界的なワクチン接種キャンペーンから学んだ教訓
COVID-19 mRNA Vaccines: Lessons Learned from the Registrational Trials and Global Vaccination Campaign

執筆陣の中には、
マサチューセッツ工科大学のステファニー・セネフ博士
いらっしゃいます。

エポックタイムズの記事は、
有効性についての部分から始まっていますが、
論文では、有害事象の起こるメカニズム、
あるいは、根本的ともいえる「無効性」についても
長く論じています。
無効性ということは、
つまり、予防措置として、
そもそも何の意味もないか、
むしろ事態を悪化させる

ということです。

このセクションもかなり長いものですが、
以下のように始まります。


ワクチン無効性の免疫学的根拠

COVID-19 mRNA ワクチン接種の生物医学的目的は基本的に 2つある:
(1) SARS-CoV-2 による感染に対する体の免疫防御を活用すること。
(2) 重篤な疾患とその結果のリスクを軽減すること。

mRNA 産物を筋肉内注射した後、
スパイクタンパク質をコードする mRNA が LNP (脂質ナノ粒子)を介してヒト細胞に送達され、コロナウイルスの表面に存在するものに
類似したスパイクタンパク質および/または関連抗原が生成される。

次に、これらの抗原はメモリー T細胞とメモリー B細胞の生成を刺激し、
後者はウイルスの特定のエピトープに結合する抗体を生成する。

その結果、ワクチン接種を受けた人が SARS-CoV-2 に遭遇した場合、
その免疫系は短期間で強力な適応免疫反応を開始し、
理論的には感染の重症度を軽減する。
この COVID-19 の症状の軽減は、
これらの生物学的製剤の意図された臨床上の利点を表している。

しかし、上記の説明は、
COVID-19 のワクチン接種の全身効果と肺粘膜免疫によって
自然に与えられる防御との間に免疫学的な断絶を暗示している。

SARS-CoV-2 は主に空気感染し、
上気道を介して人体に侵入するウイルスである。
したがって、免疫系が病原体に最初に遭遇するのは通常、
鼻道と扁桃腺で起こり、
最初の曝露からわずか 4日以内に、
唾液、鼻液、涙、その他の分泌物中で分泌型 IgA 抗体
(※ 毒素などの異物を排除してくれる免疫グロブリンの一種)の
産生が誘導される。

その後、
ウイルスは上気道にうまく閉じ込められ、
無症候性感染または咳やくしゃみなどの軽度の症状が引き起こされる。
粘膜領域における分泌型 IgA と
活性化された組織常在性 T細胞の組み合わせは、
感染を制限して疾患の症状を抑制するだけでなく、
感染を完全に停止させることができる

さらに、SARS-CoV(※ 2003年のいわゆる SARS)の研究に基づくと、
最初の呼吸器感染症に伴う細胞性免疫は、
検出可能な体液性成分がなくても、
最長 17年間持続する可能性がある

…この免疫学的状況を考慮すると、
SARS-CoV-2 やその他の呼吸器ウイルスに対する
自然な粘膜免疫は、通常、
COVID-19 ワクチン接種によって引き起こされる
全身免疫反応と比較して、
より包括的で長期にわたる防御につながる可能性がある
と推測するのが合理的だ。

SARS-CoV-2感染は
粘膜免疫反応と全身免疫反応の両方を誘導するが、
現在投与されている COVID-19 mRNAワクチンは
粘膜免疫誘導の点で効果がない

ワクチンによる免疫の推定上の利点は、
前述した SAE (重篤な有害事象)のリスクによってさらに相殺される。


ここまでです。

この項目だけでも、
まだまだ続くのですけれど、この部分で述べているのは、
「どのように考えても、自然感染による免疫に勝るものはない」
という話だと思われますが、
このあと、「抗原原罪」についても出てきます。

論文では「インプリンティング現象」と表現されていますが、
インプリンティングというのは
「刷り込み」というような意味だと思われ、
最初に曝されたウイルスに対する反応性が
生体に刷り込まれた状態で
「その他にはあまり反応しない」と
(ワクチンで言うのなら、武漢型を繰り返し打った場合には、
その後、武漢型にしか免役が反応しないということです)。

武漢型を最初に刷り込まれた生体では、
たとえば、オミクロンなど他のタイプには、
うまく反応できない。
これは、
あとからオミクロン対応ワクチンを接種しても同じ
だと思われます。
「何度打っても防御には意味がない」ようです
(悪いほうに関しての意味は、回数を繰り返すと共に増えますが)。

そして、上に抜粋した部分で最も驚いたのは、以下の部分です。

> SARS-CoV の研究に基づくと、最初の呼吸器感染症に伴う細胞性免疫は、検出可能な体液性成分がなくても、最長 17年間持続する可能性がある。

SARS-CoV は、2003年に流行した SARS 等と言われていたものですが、
17年間も免疫が残っていた
ということになりそうです。

この部分について引用した論文は、
こちらにありますが、
「17年」というのは、
この研究が、2020年頃の研究ということで、
つまり、SARS が感染流行して 17年経過しているから
17年ということであり、その後のことは今はわかりません。

しかし、

「 17年も細胞性免疫が続いていたなら、
ほぼ恒久的に続くということでは?」

とも思います。

場合によって一生とか
もうその病気にはかからない。
あるいは重症化しない。

ところが、新型コロナウイルスの場合、
「大量のワクチン展開」という、
人類史上でも見られたことのない介入を行ってしまったせいで、

「全世界で免疫の状態が非常にいびつになっている」

はずです。

接種回数の多い日本などは
さらにそうでしょうけれど、
なんともいえないとはいえ、
「抗原原罪に縛られた、
このいびつな免疫の状態は今後も恒久的に続いていくのではないか」
という気もします。

今後も今までと同じような、
「感染が流行したり、収まったり」が
永久的に繰り返される気がします。

抗原原罪により、
すでに多くの人たちが
「あらゆる変異種コロナウイルスに反応しない」体となっていますので、
症状を出す人も重症化する人も少なくはなるでしょう。
感染したのかどうかもわからないままの人々が多いと思います。

しかし、すべての変異種のスパイクタンパク質が
「オールフリーの状態」で
体内を縦横無尽に徘徊し続けるわけですから、
時間の経過と共に、
スパイクタンパク質自体の害が蓄積していく。

RNA もスパイクタンパク質も
そう簡単に体内で消えるものではないです。
以下の記事では、
RNA が2年も体内に残留していた
ことを突きとめた研究をご紹介しています。

[記事]新型コロナのRNAが「2年も体内に残留している」ことを
突きとめたカリフォルニア大学の研究。…それは自然由来なのか、
それとも「人工」由来なのか

In Deep 2023年9月20日

通常では、
自然の RNA の半減期の中央値は「約2分」です
サイエンスの論文)。

それが「2年」とかになっている。
しかも、さきほどのカリフォルニア大学の研究では、
「ワクチン由来ではなく、自然の新型コロナウイルス」 RNA も
検出されています。

このあたり複雑な話ですが、昨年、

「コロナ感染後 676日後に腸から新型コロナウイルスが検出された」

ことを述べていた論文がありました。
以下に概要を翻訳しています。

[記事]コロナ感染後「676日後」に腸から検出された SARS-COV-2。
体内で永遠に複製し続けている模様

BDW 2024年1月10日

私個人としては、
新型コロナウイルスというのは「体内の細胞
(もしかすると免疫細胞内など)で
恒久的に増殖し続ける能力がある」のではないかとも
考えることもあるのですが、
どうなんでしょうね。

もう 4年前の記事ですけれど、わりと早い段階で、新型コロナウイルスというものが、免疫に重要な細胞に感染することはわかっていました。

[記事]新型コロナウイルスは「人間の免疫機能の中心であるT細胞を
攻撃」し、免疫系を完全に破壊する「HIVと同じ特徴を持っている」ことが米中の研究者により確認される

In Deep 2020年4月13日

もともとそういう性質を持つウイルスの「亜種」が、
流行のたびに次々と「オールフリーで体内に入ってくる」という状態が、
抗原原罪成立後の今の多くの日本人の状態だと思います。

最初にご紹介しました論文には、
以下のような下りがあります。

論文より

ウイルスの自然進化と免疫系に対する
ワクチン誘発性の選択圧の両方によって引き起こされる
SARS-CoV-2 の遺伝子変化が進行中であることを考慮すると、
新たなウイルスに対処するために、
今後数年間で頻繁に、
一般的な亜種に対する COVID-19 mRNA ワクチン接種を
実施する必要がある可能性が高い
だろう。

しかし、上記の免疫刷り込みにより、
強力な防御を達成する能力が制限される可能性があり、
集団全体でワクチン接種を行ったとしても
ウイルス感染を促進する可能性がある。

以前の変異株に対するワクチン接種を受けた個人における
新規または新興の SARS-CoV-2 変異株による免疫回避は、
抗体の交差反応性と免疫インプリンティング(刷り込み)により
無期限に継続する

やや皮肉なことに、
新しい変異体の出現を永続させる mRNA ワクチンの能力は、
一般大衆の間で新たな追加免疫(ブースター)が
必要であるという認識を引き起こす傾向もある。

これにより、
無限のワクチン回避変異サイクルが形成され、
問題に対処するために取られる追加接種が、
意図せず継続的な無効化に寄与するという
フィードバックループが形成される

cureus.com

なんかこう…3年くらい前に書いた以下の記事のタイトルに記した
永遠のワクチン接種のループ」という表現を思い出します。
この頃は、抗原原罪だの免疫刷り込みだののことは知らなく、
これは ADE (抗体依存性感染増強)についての話でした。

[記事]人類の大量死につながる可能性を否定できない ADE
(抗体依存性増強)についてのメカニズム。そしてそれを避ける方法は
「永遠のワクチン接種のループ」しかないという絶望

In Deep 2021年4月27日

論文は以下のように締めくくられます。

論文より

2021年初頭以来、
超過死亡、
心臓事象、
脳卒中、
その他の SAE (重篤な有害事象)は、
ワクチン接種によるものではなく、
COVID-19 感染症によるものと誤って見なされることが多かった。

SAE の COVID-19 への誤った帰属は、
多くの場合、mRNA 注射後に SARS-CoV-2 亜変異型感染が
起こった場合の悪影響の増幅が原因である可能性がある

mRNA 産物による損傷は
PACS (急性新型コロナウイルス感染症後症候群)と
重篤 COVID-19 の両方と重なっており、
ワクチンの病因的寄与が曖昧になることが多い。

複数回の追加免疫は、
免疫機能不全を引き起こすようであり、
その結果、逆説的だが、
連続投与による COVID-19 への感受性の上昇に寄与する

50歳未満の成人の大多数にとって、
mRNA ブースターの認識されているベネフィットより、
その潜在的な身体障害や生命を脅かすリスクの方がはるかに重要だ。

高齢者に対する潜在的なリスクも過剰であると思われる。
十分に文書化された SAE と容認できない害と報酬の比率を考慮すると、
因果関係、残留 DNA、異常なタンパク質産生に関する
すべての関連疑問が解決されるまで、
これらの修飾 mRNA 製品の世界的な一時停止を支持するよう
各国政府に要請する。

cureus.com


ここまでです。

このように、
各国政府に「接種の停止を要請する」という文言で締められていますが、
ただ、今接種をやめたとしても、
私たちの社会が「元に戻る」ことは、
もう永遠にありません。

先ほどの論文の部分にあった、

「免疫回避は、抗体の交差反応性と免疫刷り込みにより無期限に継続する

という事態がすでになされているからです。

皮肉なことに、
抗原原罪などにより、
発熱や風邪的な症状を示す人が少ないですので、
「ワクチン接種のおかげで感染者が減った」
と見なされることもあるかもしれないですが、
実際には逆であり

「多くの複数回の接種者は、以前よりはるかに感染しやすくなっている」

のが現実だと思われます。

症状が出ないからわからないだけで、
流行が起きるたびに、
また「新たにスパイクタンパク質に攻撃される」
わけです。
そういうダメージが時間の経過と共に蓄積していき、
また、「未知のタンパク質」や血栓なども
蓄積・増大していく可能性があり、
どこかの時点で身体に症状が出てくるはずです。

そこに加えて、
混入 DNA による発ガン化などの懸念や、
最近何度か記していましたプリオンの問題があります
(これは日本人固有の問題)。

[記事]プリオンから守られない日本人としての最期の日々を生きながら、以前の厚生労働省の資料を思い出す:「何が起こるかわからないという懸念が実はある」
In Deep 2024年2月1日

ところで、
上の記事の後半の
「かつての厚生労働省はリスクをほとんど承知していた」
というセクションでは、
かつての(ワクチン接種キャンペーンよりはるかに以前のものも含めた)
厚生労働省の資料から抜粋していますが、
最近も、以下のような過去のやりとりを目にしました。

第31回 厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会 議事録からです。

多くの日本人がブースター接種を終えた頃のワクチン分科会で

2022年3月24日のワクチン分科会の議事録より

○中野委員

…高橋先生が最後に言及された抗原原罪説に関しまして、
抗原原罪は、恐らく、インフルエンザワクチンで
以前からいろいろなところでお話が出ていることかと思いますが…
今回、コロナのワクチンは mRNA ワクチンでございますけれども、
高橋先生は、コロナでは抗原原罪説に関しては、
現在報告されているわけではないということでございましたが、
そのワクチン学、ウイルス学として、
ワクチンの種類によって抗原原罪説の根拠となるような、
何か理論が変わるのかどうか

何か御示唆があれば、お教えいただければと思います。

○高橋参考人

…抗原原罪説は、
例えば、免疫疲弊という、
あまりにも繰り返しワクチンを接種すると、
免疫がエグゾースティッド(疲弊する)する
というような話もあるのですが、
ただ、こちらも慢性感染を起こすような HIV とか、
B型肝炎とか、そういったウイルス感染症では
確認されている現象でありますが、
このようにワクチンを繰り返し、
ある一定期間をおいて接種する状況で起こるどうかというのは、
全く不明な状態で
、実際、それを積極的に支持するような知見はない
というような状況です。

細胞性免疫の質がどのように向上するかということは、
こちらは、まだ、ほとんど知見がない状態で、
今、国内外で様々な免疫あるいはワクチン研究者が
中心となって解析を行っている
ところかと思います。

抗原原罪説につきましては、
先ほど中野先生から情報提供いただきました、
もともとインフルエンザの不活化ワクチンの時代で、
最初に発見された免疫現象であります。
ワクチンも今回 RNA ということで、
それで、この現象が、影響を受けるかどうかという点については、
もちろん現時点で何も知見はないということでありますが、
ただ、RNAワクチンでも、スパイク蛋白が、
ウイルス表面に乗っているのと近い形で免疫に提示される
ということを考えると、理論的には、
不活化ワクチンと同じような免疫の接し方になる
のかなというような印象を持っています。

mhlw.go.jp

2022年3月といえば、
日本でブースター接種が展開されていた頃だと思いますが、
その時点で厚生労働省のワクチン分科会では、
このような「全く不明な状態で」というようなことを
申していたようです。

こういうのは、
本来、ほとんどの国民が、
2回や 3回のワクチン接種を終えた時に
出てくる台詞ではないですね。

そして、以下の部分は
「抗原原罪はある」と述べているも同じです。

「理論的には、不活化ワクチンと同じような免疫の接し方になる」

抗原原罪は不活化ワクチンで見出された概念です。

こういうブラックに近いグレーな状態で、
日本で世界最大の接種キャンペーンが展開されたことになります。

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