インドのロシア産原油の輸入量が過去最高を記録
SATURDAY, JUN 03, 2023 - 02:20 AM Authored by Tsvetana Paraskova
India's Imports Of Russian Oil Hit A Record High | ZeroHedge
インドのロシア産原油の輸入量は5月に急増し、
1日あたり196万バレルとなり、過去最高を記録しました。
インドはロシアから、イラク、サウジアラビア、UAE、米国を合わせたよりも多くの原油を輸入した。
インドのロシア産原油の輸入はOPECを弱体化させ、
インドへの輸入に占めるOPECのシェアは
少なくとも22年間で最低を記録した。
世界第3位の原油輸入国であるインドで、
安価なロシア産原油の買い手が増えているため、
インドのロシアからの原油輸入は急増し続けている。
エネルギー貨物追跡会社Vortexaのデータによると、
インドはこれまでのロシア産原油の輸入記録を塗り替え、
5月に196万バレル/日(bpd)の原油をロシアから輸入し、
史上最高を記録したとのことです。
インドのロシア産原油の輸入量は、
次の4大供給国であるイラク、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、
米国からの輸入量を合計した174万B/Dを上回ったのです。
ロシアのウクライナ侵攻以前は、
インドの原油輸入量はごくわずかであったのに、
ロシア産の原油はインド全体の輸入量の42%を占めるに至ったのである。
戦争が始まって1年、インドはロシア産原油のわずかな買い手から、
中国と並ぶモスクワ産原油の最重要市場へと変貌を遂げた。
インドの精製業者は、G7の価格上限を遵守せず、
安価な日和見買いを求めて、EUの禁輸措置以前は
北西ヨーロッパに送られていたロシアのウラル貨物の多くを買い占めた。
インドへの安価なロシア産原油の記録的な輸入により、
OPECの供給シェアが大きく損なわれ、
インドの全原油輸入量に占めるOPECのシェアは
少なくとも22年ぶりの低水準を記録している。
ロシアはここ数カ月間、インドのトップ原油供給国となっており、2022/2023年度にはイラクを抜いてトップ供給国となった。
世界第3位の原油輸入国が輸入総額465万B/Dのうち、
平均160万B/Dのロシア産原油を迎えたため、
2022/2023年度のインドの原油輸入のほぼ4分の1をロシアが占めた。
ここ数カ月、インドの中東産原油のスポット購入量は減少しており、
より安価なロシアのスポットバレルがインドの製油所に流れてきている。
インド最大の製油所であるインディアンオイルは、
中東の生産者との定期取引を重視しているが、
ロシアの競争の中で中東からのスポット購入は減少していると、
インディアンオイルのシュリカント・マダヴ・ヴァイディヤ会長は
先月述べている。
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