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ワクチン禍の時代が教えてくれた「これからの医療受診への心構え」[その1]

2023年6月3日 
ワクチン禍の時代が教えてくれた「これからの医療受診への心構え」[その1] - In Deep

Robert Mendelsohn (1926-1988)
ロバート・メンデルソン医師

現代医学を構成する医者、病院、薬品、医療機器の9割がこの世から消えてなくなれば、人々の体調はたちどころによくなるはずだ。これは私の確信である。

週刊現代のウェブサイトの記事に、
「高血圧」についてのものが前編後編で挙げられていました。
以下の2本です。

「血圧が高くても無理に下げてはいけない」と断言できる「衝撃」の理由 (週刊現代 2023/06/02)

アメリカでも問題になった…日本で「高血圧症」の国民が爆増した「衝撃のワケ」(週刊現代 2023/06/02)

高血圧はほっとくのが一番』という著作を書かれたこともある松本光正医師です。[記事] 2017年11月のある日、高血圧患者が突然「3000万人も増えた」アメリカ。「要治療」高血圧の基準が140から130に引き下げられ、患者数は1億人に
 In Deep 2017年11月15日

(週刊現代の記事より)

> 「『高血圧は絶対に下げなければいけない』という考えが常識になった要因として、いちばん大きいのは、製薬会社が医者に対して『血圧は下げるべきだ』と洗脳を図ったことだと思います。

> いまの医者は勉強不足という面もあります。大学の講師から『血圧は下げるものだ』と教えられるし、研修医の時も先輩教授から同じように指導されます。それを何の疑いもなく、知識として取り入れてしまっているのが問題なのです」

> …長年の惰性で製薬業界に飼いならされた医者たちは、もはや疑問を抱くことすらしない。たとえ疑問を抱いたとしても、「医学界と癒着する製薬業界から利益を得ている大学教授や医師たちから、反論されて潰されてしまう」(松本氏)からだ。 gendai

国が高血圧の「基準」を変更するたびに、以前は高血圧ではなかった人たちまでも高血圧とされるようになったために、高血圧患者は増えていき、
そして、「高血圧の薬の処方も劇的に増えていった」と。

これが、週刊現代にありました
「日本で高血圧症の国民が爆増した衝撃のワケ」です。

しかし、それは別としても、この高血圧の薬と同じように、
「医師の方々が、もはや疑問を抱くことすらしないまま処方している薬」
他にもたくさんあるという現実があります。
その中には強い有害性を持つものが多数あります
(そのほうが多いかもしれません)。

抗うつ剤、非ステロイド性抗炎症薬 (NSAIDs)、
ベンゾジアゼピン系のあらゆる薬、
あるいはすべての抗コリン薬……他にもいくらでもあるでしょうけれど、
これらの薬は、日常的に、漫然と大量に処方される薬ですが、

「その副作用は、わりと半端ではない場合がある」

ものであることがあります。

そして、問題は、現代の医療には
「これらの代替薬が基本的に存在しない」
のです。
有害性があっても、それしか出すものはない。

抗うつ剤とベンゾジアゼピン系が存在しないと、
現在のほとんどの精神科や神経内科、メンタルクリニックは
病院として成り立たないと思われます。

あるいは、非ステロイド性抗炎症薬、
またはアセトアミノフェン(カロナール)が存在しないと、
すべての内科医院は成り立たないと思われます。

38℃以下の微熱でもこれらを出します。

ちなみに、非ステロイド性抗炎症薬 (NSAIDs)、ベンゾジアゼピン系、
抗コリン薬と書き並べましても
「そんなのは処方されたことがない」
と思われる方がいらっしゃるかと思いますが、
人生で一度も医者にかかったことが「ない」か、
一度も薬局で市販薬を購入したことが「ない」という方以外は、
必ず処方されています。

非ステロイド性抗炎症薬 (NSAIDs)の商品名の一例
アスピリン、バファリン、ロキソニン、イブプロフェン、ボルタレン、イ
ンドメタシン、ポンタール、ノーシン等

これらの最大の副作用は、「胃の損傷、あるいは胃潰瘍」です。

また、非ステロイド性抗炎症薬が病院で処方される合は、
胃薬を同時に処方される場合が多いですが、
これも「気休め」程度であることがわかります。

> NSAIDs を4週間以上服用した報告でも、
服用者の 96%には防御因子増強薬などの胃薬が投与されていたにもかかわらず胃粘膜傷害の発症が 63%という結果であり、
胃薬の併用が必ずしも消化管障害の発症を予防するとは限らない。

しかし、先ほど書きましたように
「現在の病院、あるいは薬局は、
NSAIDs が存在しない状態では運営できない」のです。
痛みと炎症に対して、少なくとも一般的な病院では、ほぼこれしかない

NSAIDs についは、かつてよく書いていましたが、
以下のような記事があります。

[記事] 非ステロイド性抗炎症薬の功罪がまたひとつ : 鎮痛薬イブプロフェンで「急性の心停止」のリスクが極めて高くなることが大規模な医学的調査で判明
 In Deep 2018年2月14日

[記事] 炎症を止めると痛みが永続化する… : ごく普通の市販の鎮痛剤を含むすべての抗炎症薬が「痛みを慢性化させてしまっている」ことがサイエンスに発表された研究で判明
 In Deep 2022年5月12日

また、NSAIDs の発熱時の処方は、子どもの脳症と死亡率を高めることが、複数の研究で分かっています。以下の記事に詳しく書いています。

[記事] 子どもがみんな解熱剤でやられてしまう
 In Deep 2022年8月27日

この記事に、米シアトル小児病院ウェブサイトの「発熱」に関する記事を
翻訳していますが、そこにある、

> 37.8° ~ 40°C の通常の発熱は、病気の子どもにとっては良いことなのです。

とか、

> 37.8° ~ 39° C は、微熱の範囲です。

などの「子どもの発熱の真実」がもう少し一般の方々に周知された方がいいと思うのですが、それないでしょう。
先ほどの「高血圧の薬」と同様に、多くのお医者様型が、
「 38.5℃以上の発熱は薬で下げたほうがいい」
と確信しているからです。
製薬企業としても、どんどん処方してくれないと困りますしね。

そして、「発熱と感染症のメカニズムの真実」として、
以下の記事にありますように、
「 38.5℃以上の熱となり初めて病気の治癒が開始される」のです。
つまり、「下げなくてもいい」のではなく、
40℃以下の熱は「下げてはいけない」のです。

この「下げなくてもいい」と「下げてはいけない」という解釈の差は
大きいです。

[記事] 熱を下げてはいけない : 感染症の治癒メカニズムが人体で発動するのは「体温が《38.5℃以上》に上がったときのみ」であることが中国科学院の研究で判明
 In Deep 2019年1月19日

なお、日本でカロナールと呼ばれているアセトアミノフェンは、
NSAIDs ではありません。
そのため、胃潰瘍を誘発することはないです。

カロナールにあるとすれば、以下の記事にあるような副作用程度です。

[記事] アセトアミノフェン(日本名:カロナール)の妊婦さんと乳幼児の服用は「子どもの自閉症や神経発達の問題の原因になる」エビデンスが示された論文が発表される
 In Deep 2022年8月1日

さて、NSAIDs による「胃潰瘍」のことに先ほどふれましたが、
現在の医学では、「胃潰瘍の根本的な原因はピロリ菌」だとされています

そのため、胃潰瘍の患者には、「ピロリ菌の除菌」が医師から
勧められる場合があります。

「ピロリ菌の除菌は、極めて強い 2種類の抗生物質を、1週間飲み続ける」
というものです。

これは、腸内細菌環境の広範な破壊に大きく寄与する可能性が高いもので、それ自体が医療行為としてリスキーなのですが、そもそも、
もともとその人の中に常在していた微生物であったピロリ菌を無理矢理に殺菌するべきなのか」という話もあります。

必要があるから、ピロリ菌はいる、と私は思っています。

あの強力な胃酸で死なない細菌なんですから。
そんな場所に常在できる微生物は他にいません。

実際、ピロリ菌を除菌した後の人の多くが、
胃の調子が回復しない場合が多く、私もそうでした。

この NSAIDs から胃潰瘍、ピロリ菌の流れを書きましたのは、
「一度、何かの医療でひとつのことに陥ると、
連鎖的に悪いほうに転がる可能性がある」
ことを示したかったのです。

ちなみに、NSAIDs にしても、
頓服として服用することにまで問題があると言いたいわけではないです。
社会生活に支障が出るような頭痛や他の痛みのある方などには
NSAIDs は切実に必要なものだと思います。
長期連用が問題となります

[記事] ピロリ菌の除菌は、結局「胃ガンの発症リスクを増加」させていることに気づき、そこから「統合失調症の原因は腸内細菌の変化」だという医学研究を思いだすまで
 In Deep 2019年2月18日

消毒の推奨もそうです。
今でも病院にはどこでも消毒剤が置いてあるのではないかと思いますが、
単なる消毒剤とはいえ、以下のような作用もあります。

[記事] 消毒剤に使われる第四級アンモニウム塩は、通常の使用でも「先天性異常と神経の欠損」を誘発する。実験では異常は二世代にわたり続いた
 In Deep 2023年5月16日

ロバート・メンデルソン医師については、以下の記事にあります。

[記事] 「現代医学は悪しき宗教」と40年前に述べた異端医師の懺悔
 In Deep
2017年2月26日40年前に米国で出版され、
『 Confessions of a Medical Heretic 』(医療異端者の告白)
30万部を超えるベストセラーとなった、「民衆のための医師」による名著。

抗うつ剤、ベンゾジアゼピン系、抗コリン薬というものには
どのような薬があるのか、そして、その作用などにつきましては、
次の記事で書かせていただきます。

この中でも特に、抗コリン薬はあまりにも広範で一般的な薬ですが、
その長期の影響は深刻です。研究データからは、
世界中で認知症が増加している理由のひとつだとも思われます。

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