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メドベージェフが米国に警告:第三次世界大戦は避けろ

2024年11月03日(日)

2008年から2012年までロシア大統領を務めた
ロシアの安全保障担当高官ドミトリー・メドベージェフ氏は土曜日、
米国に対し、第三次世界大戦を回避するために
ロシアの核警告を真剣に受け止めるよう警告した。

ロシアの強力な安全保障会議の副議長を務めるメドベージェフ氏は、
RT放送局に対し、米国高官らは第三次世界大戦を望んでいないが、
何らかの理由で
「ロシアが一定の線を越えることはないだろう」
と信じていると語った。

「彼らは間違っている」とメドベージェフ氏はRTに語り、
モスクワは現在の米国と欧州の政治体制には
故ヘンリー・キッシンジャー氏が示した
「先見性と繊細な思考」が欠けていると考えていると付け加えた。

「我が国の大統領が繰り返し述べてきたように、
また私の部下も述べてきたように、
また他の人々も述べているように、
我々が国家の存在について話しているのであれば、
もちろん、我々に選択の余地はない」
とメドベージェフ氏は述べた。

ロシア軍が
ウクライナ東部に進軍し、
西側諸国がウクライナの強化方法を検討している中、
2年半続くウクライナ戦争は、
ロシア当局が言うところの最も危険な段階に入りつつある。

ロシアは数週間前から西側諸国に対し、
米国とその同盟国がウクライナを支援して
ロシアの奥深くに長距離ミサイルを発射すれば
モスクワは対応すると警告しており、
一方NATOは北朝鮮がロシア西部に部隊を派遣したとしている。

ロシア当局者は、
西側諸国の指導者らは、
欧州の安全保障とウクライナ戦争の激化に関して
モスクワが発したシグナルに耳を傾けていないと述べている。

米国の外交官らは、
ロシアとの関係は冷戦の深まり以来最悪の状態にあるが、
米国はウクライナでの戦争を激化させるつもりはない、
と述べている。

核兵器についてモスクワを過小評価する西側諸国 - メドベージェフ大統領

西側の指導者たちは、
ロシアが自国を守るために核兵器を配備する用意があることを
十分に理解していない、
とメドベージェフ大統領はRTに語った。

ワシントンとその同盟国は、
ロシアが核兵器使用の一線を越えることはないと誤解している、
とドミトリー・メドベージェフ前大統領が
土曜日のRTとの独占インタビューで述べた。

現在、ロシア安全保障理事会の副議長を務めるメドベージェフ氏は、
現在の西側諸国の指導者たちは前任者たちほど先見の明がなく、
あらゆる手段を駆使して自国の存在を守ろうとする
ロシアの意思を考慮していない、と指摘した。

「ロシア人は決して一線を越えないと思っている。
彼らは間違っている。
我が国の大統領が繰り返し言っているように、
国家の存亡に関わることになれば、選択の余地はない。

彼は、核保有国の大統領になる者は
「最後の一人まで」自国を守る義務を負うと強調し、
フランスのエマニュエル・マクロン大統領や
ドイツのオラフ・ショルツ首相といった
現在の西側諸国の指導者たちには、
前任者たちのような「鋭敏さや繊細さが欠けている」と示唆した。

「政治家層は退化しており、
テクノクラート(技術者)が入ってきているが、
彼らは政治がどのように機能するかを理解していない。これは災難だ」
とメドベージェフは述べた。

9月、ロシアのプーチン大統領は核ドクトリンの改正を提案した。
この変更により、
核保有国が支援するウクライナを含む非核保有国による攻撃を、
核兵器による報復を行うかどうかを決定する際に、
モスクワが共同脅威として扱うことができるようになる。

大統領はまた、
ウクライナがロシア領内で長距離攻撃を行うことを
西側諸国が許可することは、
NATOがロシアに対して「戦争を仕掛ける」ことに等しい
と警告している。

今週初め、ロシア軍は
戦略的抑止力の演習を行い、
巡航ミサイルと大陸間弾道ミサイルの発射実験を行った。
ロシア大統領によれば、
この訓練は、自国の核戦力を「十分なレベル」に維持し、
自国の領土と市民を確実に守るために必要なものだという。

同時に大統領は、
モスクワは新たな「軍拡競争」に巻き込まれるつもりはなく、
ロシアは核兵器の使用は
国家の安全を確保するための「最後の手段」である
という立場を維持していると強調した。

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