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5/8世界の構図 新冷戦時代

投稿日:2022年 5月 8日(日)11時01分48秒

ウクライナのゼレンスキー大統領の顧問で心理戦などを担当する
オレクシー・アレストビッチは、
米国側の経済制裁によってロシアが破綻して潰れるまで戦争が続くので、
最長で2035年まで戦争が続きうると予測している。

米軍の統合参謀本部長(Mark Milley)は先日、
ウクライナの戦争が「10年までは続かないとしても、
何年かは続くだろう。」と米議会下院で証言した。

英国の地政学の権威(Niall Ferguson)も似たようなことを言っている。

ロシアのラブロフ外相は最近、ウクライナでの軍事作戦によって
米国の覇権体制を終わらせるのが目標だと宣言している。

これと正反対に米国のサリバン大統領補佐官は、
ロシアを弱体化するのが米国の目標だと言っている。

相互に相手を潰すと言っている果たし合いの主戦場は軍事でなく、
経済制裁やドル利用回避、金資源本位制への移行の成功など、
米国側(欧米日:人口10億)とロシア・非米側(人口69億)が経済政策を使って
相互に相手方の国際経済システムを破壊しようとする経済対決である。

この手の対決は簡単に終わらず、決着がつくまでには何年、
長ければ何十年もかかる。

米国側がロシア側と長期の経済対決を展開するには、その前提として、
連銀がQTを本気でなく不正にやり、
米国側の金融バブルが延命していることが必要だ。
QTは不正なので資金は金融市場に残り、
米国側の株や債券は下落傾向が続くとしても暴落しない。

元米連銀・元クレディスイスのアナリスト、ゾルタン・ポズサーは、
ウクライナ戦争によって
世界が米国側(欧米日:人口10億)と非米側(人口69億)に分裂し、
非米側が金・資源本位制(現物)を採用して台頭し、
米国側が従来の債券金融システム(信用)とともに凋落していく、
というシナリオを最初に示した

ロシアは、ウクライナとともに世界的な穀物との産地であるだけでなく、
ベラルーシとともに世界的な肥料
(窒素、リン酸、カリ、硝酸アンモニウム)の産出国でもある。
今回の戦争でロシア周辺から世界への、食料と肥料の輸出が滞っている。

今秋以降、今年の収穫が市場に出回る時期になると、
昨年よりも大幅な供給減となる。
米国もロシアの肥料に依存している。
ロシアだけでなく中国も、国内生産された穀物を米国側に輸出せず、
国内消費に回す政策をとり始めている。

この状態が続くと、ロシアは非米諸国に対してのみ穀物や肥料を
輸出するようになり、米国側で食糧不足が起きるように仕向ける。

これからの米国側と非米側の経済対決で、
両側の庶民が激しい生活苦に見舞われる。
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今年の一番の注目イベントは、
①米の中間選挙と②今秋の中国共産党大会である。

  ①中間選挙で共和党が勝って2年後にトランプが返り咲けば、
   ロシアウクライナ紛争は早期に終結に向かう。

  ②現在中国上海での異常なまでのコロナゼロ政策は、
   江沢民排除の流れと思う。
   共産党大会での人事に注目。
   
劇的な大暴落は、この後に用意されているのではないかと思う。

空売り技術を身につけて欲しい理由はここにある。
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