
なぜトランプ氏はカナダとグリーンランドを必要とするのか
2025年01月11日(土)

北極圏を中心に地図を見ると、このようになる。
海域の大半はロシアが管理しており、
残りはほぼカナダとグリーンランド、米国はごく一部しか管理していない。
従って、米国はカナダとグリーンランドを併合することで、
北極海航路の大半を手にすることができる。
またグリーンランドは地下資源が豊富だとされている。
永久凍土の下にあるため、すぐに開発は出来ないものの、
将来的価値は非常に高いと推測されている。
一部報道によると、
中国企業はグリーンランドにある巨大なレアアース鉱床の開発権を
獲得しようとしていたが、米国政府はこの取引に介入し、
取引を阻止したという。
現地の民間企業
タンブリーズ・マイニング社のグレッグ・バーンズCEOによると、
米国当局者は2024年、2回にわたって現地を訪問。
資金難に陥った同社に対し、
鉱床を中国側に売却するのは望ましくないと説得したという。
最終的にグリーンランド側は
ニューヨークに本拠を置くクリティカル・メタルズ社に
鉱床を売却、取引は半年以内に完了するとのこと。
ロシアからトランプ大統領へ:グリーンランドには手を出すな
トランプ大統領がグリーンランド購入に再び関心を示したことで、
ロシアとデンマークから激しい反応が引き起こされている。
クレムリンの報道官ドミトリー・ペスコフ氏は、
同地域での軍事的プレゼンスを強化しているロシアにとって
北極圏は「戦略的に重要な地域」であると警告した。
トランプ大統領は、
グリーンランドを武力で奪取する可能性を排除せず、
デンマークが抵抗すれば関税を課すと警告した。
デンマークのメッテ・フレデリクセン首相は
「グリーンランドは売り物ではない」と断固として反応した。