
植物油のほぼすべてが「顕著な生殖毒性」を持つことが研究で見出される。卵巣のほぼすべての部位が萎縮し、さらにオキシトシン生産遺伝子が調節不全に
投稿日:2023年5月1日

遺伝子組み換えか、非遺伝子組み換えであるかは関係なし
植物の種子から作られる食用油が「わりと体に良くない」
というようなことはよく言われてきたことですが、
最近知ったイランのテヘラン大学による研究で、
「植物油には、強い生殖毒性がある」
ことが見出されていたことを知りました。
論文は以下にあります。
植物由来の食用油の卵巣毒性
Ovarian toxicity of plant-derived edible oils
なお、世界の植物油の生産量の上位3つは以下です。
1位 パーム油 (ヤシの実の油)
2位 大豆油 (アメリカでは消費の1位)
3位 菜種油 (キャノーラ油を含む)
日本植物油協会
農林水産省によれば、日本では、
キャノーラ油を含めた菜種油が消費の 6割を占めているそうです。
他に、世界で生産されている食用油には、ヒマワリ油、オリーブオイル、
トウモロコシ油、ごま油、などがありますが、おおむね種子ではあります。
なお、ほぼ日本でだけ生産され、
日本でのみ消費されている「コメ油」に関しては、
この原料は、「米ぬか」です。
この論文を紹介していたアメリカの記事をご紹介させていただこうと思いますが、それによると、種子油は、生殖毒性だけではなく、
脳の視床下部から分泌されるオキシトシン
(愛情ホルモン等と呼ばれるもの)の産生に関連する遺伝子も
「調節不全」を起こすことが見出されたそうです。
また、大豆にしても他の作物にしても、
今は遺伝組み換えが多くなっていますので、
相乗効果としての悪影響はあるかもしれません。
これらの植物油の生殖毒性との関連は不明ですが、
食用油の場合、ペットボトル飲料より多くのプラスチック製品成分
(フタル酸エステル)が「溶け出す」ことがわかってきています。
そのことに少しふれさせていただきます。
強い生殖毒性を持つプラスチック原料も溶けだして
食用油は、
「プラスチックのボトル」に入れられているものが多いですけれど、
2015年のトルコの研究が載せられていまして、市販されている
エキストラバージン・オリーブオイル、 オリーブオイル、キャノーラ油、
ヘーゼルナッツオイル、ヒマワリ油、コーン油の、
「すべてからフタル酸エステルが検出された」
とありました。
フタル酸エステルというのは、
製造時に、プラスチック製品を柔らかくするために使用される
可塑剤と呼ばれるもので、食品パッケージ、おもちゃ、洗剤、潤滑油、
ヘアスプレー、医療用品などあらゆるものに使われていますが、
これもまた「生殖毒」と関係していることがわかっています。
フタル酸エステルが「妊娠率を著しく下げる」ことについては、
以下の記事でふれたことがあります。
・プラスチックが「100%の人々の体内に存在する」可能性が高い中、プラスチック製品に含まれるフタル酸エステルが「メスの妊娠率を著しく下げる」ことが判明。地球は全生物の不妊化へ?
In Deep 2019年2月19日
「最低用量」とあるのがポイントです。
わずかな量でも影響するもののようです。
なお、先ほどの論文ですと、エキストラバージン・オリーブオイルが、
フタル酸エステルの検出量が最も「少なく」、多かった上位は、
・ヒマワリ油
・コーン油
・キャノーラ油
・オリーブオイル (エキストラバージンではない)
でした。
なお、中国・華南理工大学の 2020年の研究では、
プラスチックから植物油に浸出するフタル酸エステルの量は、
水やジュース飲料などよりはるかに多いようで、
「食用油中のフタル酸エステルは、ボトル入り飲料水の 45倍 ~ 396 倍」」
だったそうです。
スーパーで全景を見ていただきますと、
肉だろうと魚だろうと野菜だろうとカマボコだろうとタラコだろうと
飲料水であろうと味噌であろうと、フタル酸エステルと接触していない
食べ物は、ほぼ通常の流通にはありません。
なお、フタル酸エステル類の影響は女性に特化したものではなく、
男性の生殖機能も下げ、脳損傷とも関係しています。
ここから記事です。
植物油:卵巣毒性 & 驚くべきエストロゲン特性 - 懸念される新しい2023年の研究
Vegetable Oils: Ovarian Toxicity & “Remarkable Estrogenic Properties” -Scary New 2023 Study
infowars.com 2023/04/25
2020年の研究によると、大豆油
(アメリカで最も一般的に消費されている油)は、
マウスの遺伝子調節不全を引き起こし、神経学的問題、
特に結合能力と体重増加につながった