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お金を再び自由にする

2024年11月15日(金)

ロン・ポール Ron Paul

ドナルド・トランプが
アメリカ人としてグローバー・クリーブランド以来初めて
大統領選挙に連勝した2日後、
連邦準備制度理事会(FRB)は金利の4分の1引き下げを発表した。

この発表後、
パウエルFRB議長は記者会見を開き、
2026年5月に任期が終了する前に
退任するよう大統領が要請しても応じないと述べた。

パウエル議長は、
大統領にはFRB議長を解任する法的権限がないと主張した。
そのため、トランプ大統領がパウエル議長に「お前はクビだ」と言えば、
パウエル議長は裁判所にトランプ大統領の行動を見直すよう求める訴訟を
起こす可能性がある。

トランプ大統領とパウエル議長は
、連邦準備制度理事会(FRB)が
金利変更やその他の重要な行動を取る前に
大統領と協議することを求めるトランプ大統領の意向をめぐって
対立している。

パウエル議長は、
金融政策の決定において
大統領に何らかの公的役割を与える法案を否決するよう、
議会を説得するために全力を尽くすだろう。

結局のところ、パウエル議長はFRBの自主性を守るあまり、
FRBの独立性を脅かしかねないという理由でFRBの監査に反対している。

FRBの監査法案には、
FRBの金融政策運営に対して
大統領や議会に新たな権限を与えるようなものは何もないにもかかわらず。

FRBに金融政策について大統領と協議することを義務付ければ、
物価上昇とドル切り下げが進む可能性が高い。

政治家は通常、低金利を経済成長と結びつけるため、低金利を好む。 政治家はまた、連邦政府が巨額の負債を積み上げ続けられるよう、
FRBに低金利を維持してもらいたいのだ。

連邦政府債務をマネタイズする用意があり、意欲があり、
能力のある中央銀行がなければ、福祉戦争国家は存在しない。

パウエル議長や他の中央銀行の擁護者たちの主張にもかかわらず、
FRBは政治的圧力から自由であったことはない。

ドナルド・トランプがジェローム・パウエルについて
「意地悪なツイート」を投稿し始めるずっと前から、
大統領は連邦準備制度理事会(FRB)に影響を与えようとしていた。

FRBに大統領との協議を義務付けることは、
少なくとも金融政策に影響を与えようとする大統領の努力を
オープンで透明性のあるものにするだろう。

トランプ大統領や、
マサチューセッツ州選出のエリザベス・ウォーレン上院議員のような
FRB批判者は、
FRBよりも自分たちの方が「正しい」金利を決定できると考えている。

これは、金利が貨幣の価格であり、
他の価格と同様、絶えず変化する様々な要因によって形成されるという
事実を無視している。
FRBが金利を操作すると、投資家に送られるシグナルが歪められる。

その結果、好況と不況のビジネスサイクルが発生する。
不換紙幣制度はまた、
所得格差の拡大やドルの購買力の低下にも責任があり、
ほとんどのアメリカ人の生活水準を下げている。

トランプ大統領は、
FRBが低金利を維持する必要性をなくすよう取り組むべきだ。
そのためには、軍産複合体を手始めに、
大規模な歳出削減を求めるべきだ。

また、FRB監査法案を可決するよう議会に働きかけるべきだ。
さらに、トランプ大統領はすべての競合通貨の合法化を支持すべきである。

来るべき税制法案には、
貴金属と暗号通貨をキャピタルゲイン課税の対象外とする条項を
盛り込むべきだ。

アメリカを再び偉大にする鍵は、お金を再び自由にすることだ。


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