トランプ氏、国土安全保障長官にサウスダコタ州のクリスティ・ノーム知事を起用へ
2024年11月13日(水)
クリスティ・ノームさんは、
2020年のパンデミック下のアメリカで
「ロックダウンとマスクを拒否した唯一の知事」
(参考記事)ロックダウンとマスクを拒否した唯一の知事、サウスダコタ州のクリスティ・ノーム氏がアメリカで初となる「出生前診断での中絶を禁止」する法案を議会に提出
トランプ次期米大統領が、
サウスダコタ州のクリスティ・ノーム知事を
国土安全保障省(DHS)長官に指名するとの見通しが明らかになった。
次期政権の人事に詳しい関係者2人が語った。
DHSは国境警備や不法移民の取締りを担う。
トランプ氏は移民対策を国内政策の優先課題と位置付けていて、
新政権の高官には長年の側近スティーブン・ミラー氏、
トム・ホーマン元移民・税関捜査局(ICE)局長代行という
対移民強硬派2人の起用も決まっている。
ノーム氏は知事就任前に、
サウスダコタ州選出の下院議員を務めた前歴を持つ。
トランプ氏の副大統領候補にも名前が挙がったが、
回顧録の中で子犬を射殺したと明かして波紋を呼び、
トランプ氏との関係が変化していた。
回顧録の抜粋によると、
ノーム氏はこの子犬を猟犬として飼っていたが、
「訓練不可能」だったため処分したという。
同氏はその後、必要な時は汚れ仕事もできる
という能力を示すためのエピソードだったと説明した。
DHSは600億ドル(約9兆2000億円)の予算を握り、
数十万人の職員を擁する巨大な機関。
傘下の組織には連邦緊急事態管理庁(FEMA)、
大統領警護隊(シークレットサービス)も含まれる。
第1次トランプ政権下のDHSは混乱を極め、
国土安全保障長官が5人交代。
このうち上院の承認を受けたのは2人だけだった。