ロシア産原油に対する制裁で闇貿易が急成長、制裁は現実的でない=英海運保険
2024年05月01日(水)
https://sputniknews.jp/20240501/18308506.html
G7が課すロシア産原油価格の上限により、
海運では闇貿易が成長している。
ロンドンに拠点を置く海運保険大手の国際P&Iグループが
30日に英議会の公聴会に提出した報告書によると、
闇貿易の成長は、
G7が発動した制裁の結果であり、
制裁を回避して取引を行う企業が増えているという。
「現在、多くの船舶や関連サービスが
この闇貿易に関与しているため、
原油価格に上限を設けることは
ますます現実的ではなくなっている」
国際P&Iグループによると、
G7の制裁により、
約800隻のタンカーが同社との契約を解除したという。
国際P&Iグループには12の保険会社が参加しており、
外航船舶トン数の約90%をカバーしている。
先にイタリアのカプリで開催されたG7外相会談後に発表された声明では
ロシア産原油に対する制裁順守を強化する措置について
合意が表明されていた。
西側によるロシア産原油への制裁は
2022年12月5日に発効した。
欧州連合は海上輸送されるロシア産原油の受け入れを停止し、
G7、オーストラリア、EUは
海上輸送される石油の上限価格を1バレル当たり60ドルに制限した。
これより高価な原油を輸送したり、
保険をかけたりすることは禁止されている。
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