テキサス州委員会、100％準備金・銀を裏付けとする取引通貨を創設する法案を可決
(画期的な動きが起きた。)
午前7:55 · 2023年5月7日
テキサス州委員会、100％準備金・銀を裏付けとする
取引通貨を創設する法案を可決
「金と銀に裏打ちされたデジタル通貨を作ることは、
連邦準備制度廃止のプロセスにおいて、
連邦準備制度を下から攻撃することで新たな一歩を踏み出すことになる」
5月2日、テキサス州の下院委員会は、
100％準備金と銀を裏付けとする取引用通貨を創設する法案を
可決しました。
この法案が成立すれば、人々が健全な貨幣でビジネスを行うための選択肢が生まれ、連邦準備制度による貨幣の独占を弱める舞台が整い、
中央銀行デジタル通貨（CBDC）に代わる有力な選択肢となる可能性が
あります。
Mark Dorazio議員（R）は3月10日にHB4903を提出し、
その後超党派で42人の賛同者を集めています。
この法案は、州会計検査官に対し、
金銀の正貨を発行することを義務付けるとともに、
金銀に100％裏付けされ、現金、金、銀に100％交換可能なデジタル通貨を
設立するものです。
Specie とは、
"通貨として、交換媒体として、または小売もしくは卸売取引における
貴金属の購入、販売、保管、移転、引渡しの媒体として適した、
または慣習的に使用される、一定の形状、サイズ、デザイン、内容、
純度の硬貨に刻印された貴金属 "と定義されます。
金と銀の正貨を設定する際、会計監査人は、
テキサス地金預託所を発行者として認可し、
正貨の保有者が正貨を債務の支払いに法定通貨として使用でき、
正貨を容易に他人に譲渡できるようにすることが要求されます。
また、会計検査院は、100％裏付けのある金銀デジタル通貨を
日常的な取引で利用するための仕組みづくりも求められることになる。
第(a)項(2)号に基づくデジタル通貨の設定において、会計監査人は、
デジタル通貨を保有する者が、
以下のことができるようにするための手段を提供するものとする：
1.デジタル通貨を債務の支払いに法定通貨として使用する。
2.電子的手段により、容易にデジタル通貨を他人に譲渡し、
または譲り渡すこと。
デジタル通貨を支える金と銀の現物は、
テキサス州地金預託所のプール口座に保管される。
"受託者は、発行されたが償還されていないデジタル通貨の全ユニットを
償還するのに十分な金銀の正貨または地金を維持するものとする。"
実際には、個人は現物の金や銀の最小単位を表す取引通貨を
購入することができるようになる。
この通貨は、すでに開設されているテキサス地金預託所に保管されている
金や銀を購入するために使われます。
取引通貨は、要求に応じてドル、金、銀と交換することができる。
5月2日、下院国務委員会は7対6の賛成多数でHB4903を可決しました。
テキサス州の草の根からの強い支持を受け、先月の公聴会では、
法案を支持する数百のメッセージからなる78ページの文書が
委員に提出されました。
インパクト
この法案は、テキサス州議会で今年提出された健全な貨幣を
促進するための法案の一つであり、州の金銀準備金を設立する法案や、
ローンスター・ステートで金銀を法定通貨とする法案などがあります。
国家が発行する金担保・銀担保のデジタル通貨を作れば、
連邦準備銀行券との通貨競争が生まれ、
FRBの貨幣独占を弱体化させることができる。
また、連邦準備制度が中央銀行のデジタル通貨を導入した場合、
健全な貨幣に裏付けられた競争相手となる。
大雑把に言えば、金と銀を一般市民が日常的に便利に取引できるようにすることで、金と銀を裏付けとしたデジタル通貨は、広範な効果をもたらす
可能性を生み出すことになります。
憲法上の貨幣の専門家であるウィリアム・グリーン教授は、
ミーゼス研究所の論文の中で、複数の州の人々が実際に連邦準備銀行券の
代わりに金を使い始めたら、それは事実上連邦準備銀行を無効化し、
連邦政府による貨幣の独占を終わらせると述べています。
連邦準備銀行券と銀貨・金貨の両方を使うようになると、
銀貨・金貨の方が連邦準備銀行券よりも価値が高いという
「逆グレシャムの法則」が働き、
良いお金（金貨・銀貨）が悪いお金（連邦準備銀行券）を
駆逐するようになるのです」。
"これが起こると、州の国庫に向かう実質的な富の流れ、
州外からの銀行業務の流入-他の州の人々が健全な貨幣で銀行取引をしたいという願いを実行するため-、最終的にはあらゆる取引に連邦準備銀行券を使うことに対する反発など、一連の出来事が起こり始める可能性があります。"。
グレシャムの法則とは、「悪貨は良貨を駆逐する」というものです。
例えば、アメリカ政府が銀貨のクォーターとダイムを、
主に価値の低い銅でできたコインに置き換えたとき、
安いコインは銀貨を流通から追い出しました。
人々は、より価値の高い銀貨をため込み、
より価値の低い銅貨を使うようになったのです。
では、グレシャムを逆転させるにはどうしたらいいのでしょうか？
重要なのは、日常的な取引で金を使うことをより簡単にすることです。
悪貨が良貨を駆逐する理由は、
政府が日常生活で健全な貨幣を使うことに障壁を設けているからです。
そのため、金を使うのにコストがかかり、買いだめする動機になります。
障壁を取り除けば、競争条件が整い、金や銀が連邦準備銀行券と
真っ向から競争できるようになるのです。
同じ土俵に立てば、金は常に不換紙幣に勝てるのです。
中央銀行デジタル通貨（CBDC）
金を裏付けとするデジタル通貨は、代替手段を生み出し、
個人や企業がCBDCを回避することを可能にします。
デジタル通貨は、
コンピュータやスマートフォンのデジタルウォレットに保持される
仮想紙幣やコインとして存在します。
中央銀行（政府）のデジタル通貨とビットコインのような
ピアツーピアの電子キャッシュの違いは、
CBDCの価値が従来の不換紙幣と同様に政府によって
裏付けられ管理されていることです。
CBDCへの動きの根底には、"現金との戦い "があります。
現金がなくなることで、政府が消費者の支出を追跡し、
さらには管理する可能性が生まれる。
もし現金がなかったらと想像してください。
どんなに小さな取引でも政府の目から隠すことは不可能になります。
朝のスターバックスに行くような簡単なことでも、
政府関係者には秘密にはできないだろう。
ブルームバーグは、中国が2020年にデジタル人民元の試験プログラムを
開始した際に掲載した記事で、デジタル通貨は
「中国当局に、現物では不可能な高度なコントロールを提供する」
と述べています。
政府は、個人の購買能力を「オフにする」こともできる。
経済学者のThorsten Polleit氏は、Mises Wireに掲載された記事の中で、
デジタルユーロの登場によってビッグブラザーのような政府統制が行われる可能性について概説しています。
彼は、デジタル通貨が発行された場合、
「監視国家体制への道はかなり加速するだろう」と述べています。
バックグラウンディング
アメリカ合衆国憲法は、第1条第10節で
「いかなる州も、金貨および銀貨以外のものを債務の支払いに充てることはできない」と定めています。
現在、カンザス州のすべての債務と税金は、
連邦議会によって法定通貨として認められた連邦準備銀行券（ドル）か、
米国財務省が発行する硬貨で支払われています。
連邦準備制度は、不換紙幣に基づく独占を作り出すことで、
この憲法上の通貨制度を破壊している。
金や銀の裏付けがないため、
中央銀行は簡単に無からお金を作り出すことができます。
これは、あなたの購買力を長期にわたって低下させるだけでなく、
連邦政府が健全な通貨システムで
可能な範囲をはるかに超える借入れと支出をすることを可能にします。
連邦準備制度がなければ、
アメリカ政府は違憲の戦争やプログラムを維持することができません。
連邦準備制度は、世界の歴史の中で最も強力な政府を動かす
エンジンなのです。
金と銀に裏打ちされたデジタル通貨を作ることは、
連邦準備制度廃止のプロセスにおいて、
連邦準備制度を下から攻撃することで新たな一歩を踏み出すことになる。
州や地方レベルでその機能を無意味にするよう働きかけることで
連邦準備制度の足下を引き払い、通貨制度に競争を導入することで
連邦準備制度の独占を弱める舞台とするのである。
HB4903は今後、カレンダー委員会に移されます。
この委員会では、どの法案が議場に移動して投票されるかが決定されます。テキサス州の法案支持者は、法案を下院で審議・採決するための支持を
表明するためのオンラインツールを作成しました。
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