浪人生の憂鬱(depressed)と新たな観取(perspective)

1/22 AM04:30

眠れずNew徘徊中、
とある枠に出くわした。

タイトルは

「私立大学に入学するためのお金の集め方」

…みたいな感じ。うろおぼえやけど。

受験生とわかって見過ごせないおれは
とりあえずステルス。

…絵に描いたような陰鬱そうな様子。

受験というのは人間の精神を磨り減らす特性を持っているので仕方がない。(余談だが、僕がそういった一般的な受験生ひいては浪人生と違っているのはこの部分のみにおいてであり、それは僕がそうありたいと願ったからである。)





話を戻そう。

とにかく困っていることだけは理解をした。

同士を救いたい、その一心だけで会話に飛び込む。



そんでもって、よくよく話を聞くと

・家庭の困窮で国立大志望

・しかし共通テストでうまくいかず、国立を断念

・とある私学に特待生受験で合格した場合のみはなんとかなる
(過去問を解いてみたところ、順当にいけば合格しそうな点数のようである)

・しかし万が一のことを考えると怖くなってしまうので、私学への入学金をどのようにして工面するか、案があれば欲しい


とのことであった。

まず、この配信主について言及しなければならない。彼はとんでもなく不幸体質である。そして、その発端はおそらく自分自身の心のうちに潜んでいることに彼はまだ気づいていないのであろう。

他のリスナーの方が、一度だけこんな言葉を残した。

「主さんは、悪いのは自分じゃない、環境のせいなのだ、と言いたいように聞こえる…」と。

確かに彼は環境にとんでもなく左右された数年間を送ったのであろう。浪人を始めた春に、バイトの面接こそ受かったものの、コロナで全くシフトに入れなかったこと自体には彼に責任はない。もちろん家庭の事情だって、全地球人の各々に課されたハンディキャップの一種である。


しかし、だからなんなのか。自分の置かれた環境に嘆くと言うことは、結局はその気に食わない環境に支配されっぱなしなのである。真の意味でそこから解放されるには、もっと積極的にmoneyをearnしに行く必要がある。
もちろん同じ宅浪の経験者(というかなんなら現在進行形で宅浪中なのだが)として同情は出来る。監獄にすら入れず野生の中で、それも一年間も自分を律して勉強に取り組み続けなくてはならない。
普通にこの世を18年生きただけの人間には至難の技だ。それをここまで生き抜いた彼は称賛に値する。
そして、その時間と共に心に刻み込まれた浪人生特有の負の感情は、私のような同士であっても、一人一人の事象まで考えようとするとそれはとてつもなく深く、そして果てしなく儚いものである。人によっては、その果ての失敗次第でこの世の全てを怨み続けることが出来るのだろう。…彼も大学受験を終え、少しずつ大人になり自由を得ていく過程でその重荷を下ろせると良いのだが。
いつか彼が、もちろん大学に入学してからでもちっとも遅くないので、その事に気づいてくれればと願うばかりである。





…もうひとつ、私がイライラした話を書き殴らせていただきたい。
私が枠へ参加した直後に入室したとあるリスナーがいたのだが(ここではOと呼ぶことにする)、Oの言葉に耳を傾け、その都度悪影響を受け続ける主を私はとても見ていられなかった。
先程も話したとおり、主の悩みは「資金調達」にある。ところが、Oはなぜかちっともその話をしないどころか、とにかく「学力が足りない」の一点に終結させようとするのである。
これが本当に見ていて厄介だったのだが、何度話を元に戻そうとしても、やれ共通テストの点数だ、やれ今までの学習時間が足りなかっただ、やれ配信してる暇があれば勉強しろだ、、、
自分が浪人を唱いながら半年以上のうのうと配信していた身なので余計に黙っていられないタチのだが、一つだけ言いたい。まるっとまとめて“一つだけ”言いたい。













そんなことはわかっているのだ。


口を挟むな。













(あっ一言って言ってたのに…(、._. )、)







…そしてやはり、会話が出来なかったり自分とは相性の合わなかったりする人間というのはこの世に一定数いるのだなということも、改めて感じさせられた。
途中、マネージャーでも立候補して即蹴りしてやろうかとも思ったが、主も今さっき作った垢のようで、混乱を招くだけだと考えたのでそれは諦めた。

結局、議題の結論としては

・奨学金のことももうちょっと調べてみる(大学が提供している奨学金は信頼が出来ると言ってくれたリスナーの方がいらした)

・それでもムリそうであればご両親に頭を下げる(ちょうど後日話し合う予定を設けたらしい)

・あとは特待生受験で合格出来るように頑張ろう(共通テストこそコケたものの、そこそこの学力を有している自負はあるらしい)

となった。


確かに、浪人生特有の不安感だけでなく共通テストが上手くいかなかったことも加わって本番に対して相当なプレッシャーを感じているのだろう。
そういう意味では「目の前の勉強頑張れよ」というOの言い分も少しは理解出来るのだが、それならやはり不器用すぎるので私と彼とはどうしても馬が合わないであろう。

そして何より、貴重な受験前最後の勉強時間の一端を使ってまで私がこの話を書き留めた理由がこれなのだが、



私はとても恵まれているのだな



ということを改めて実感した。

先にも述べた通り主は元々国立志望であり、それはそれだけの入学資金しか用意できなかったからである。
一方我が家は、予備校へ通おうと思えば自分で汗水垂らして必死に全額稼ぐしか選択肢がない状況ではあったが、私立大学への進学は現役の頃から今日までずっと許されているのである。さらにはバイトも、昨年からやっている小中学生向けの個別塾の講師と春から始めた焼肉屋の2つとも、途中コロナの影響を受けつつも当初の予定通り夏まで働かせていただいていた。おかげで現在、(当初より少し出願数を減らしたのもあるが)今年稼いだ額は一部来年度へ繰り越せそうなほどである。
はたまた共通テストに関しても、比較的点数が華やか(つまり8~7割以上とれた教科がほとんどであるという言葉の暗喩には誰も気づかないであろうが)であり、さらには国立大学の、第一志望の学部学科へ出願する予定である。


これを幸せと呼ばず何と呼ぼう。



あまり人と比較してはいけないだろうか。そういう言い分もあるだろうが、それは比較したことを堂々ドヤっているから気持ち悪いだけである。自分の精神衛生を保ち道徳心を弁えるためだけに、自分の心の中でひっそりと行う分には何の問題もない。てかそもそも見下してるワケじゃないしね。


彼の話を今日聞くことが運命だとするならば僕は、少なくても入試本番までのあと一ヶ月間は、彼の分まで持てる力を最大限発揮する努力を怠ってはいけないと、そう強く感じた。


決して僕は文才や文芸といった才能は持ち合わせていないし、むしろ途中で変な伝わらない洒落をぶち込むし、もっと言えばこう、だらだら語るように文字を置いていく作業が苦にならないのをいいことに夜中これに明け暮れるほどのおバカですらあるのだが、
幸い数学の試験で大問2つくらいは満点を取れるような、そういった論理思考能力とその具現化の方法は持ち合わせている。
残り少ない時間で、彼が無事に特待奨学金を取得できることを願いながら、僕はまた机に向かうのでした。

ん、外が明るくなってきたな…。


※受験生は夜にきちんと寝ましょう!!!!!!

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