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小さい頃から始めたから有利というわけではないぞ

デイビッド・エプスタインの著書『RANGE』の冒頭は、人間の持つ「知識・能力」についてのおもしろい検証・エピソードが記載されている。冒頭だけしかまだ読んでないが本当に面白いので私の要約・見解を書いてみました。

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~要約~

本書の初めは、「タイガーウッズVSロジャーフェデラー」について述べらいる。

まぁ言いたいことは、
(1)の『早期から一つのスポーツに専念した選手 VS 多様なスポーツを経験したのちに一つのスポーツに特化した選手』

という感じ。

この本を読むまでは、福原愛(卓球選手)や、イチロー(野球選手)、タイガーウッズ(ゴルフプレイヤー)のように、優秀で誰もが認める功績を残したスポーツ選手は、親の徹底的な後押し・指導のもと、幼少期の頃から一つのスポーツにひたすら専念・結果を出してきた人たちであると思っていた。
※本書ではこのような早期専門特化のことを『ヘッドスタート』と呼んでいる。

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しかし、名の知れた一流(無敵)のプレイヤーは幼少期から一つのスポーツに特化していたわけではないと述べている。。

そしてこの主張は、タイガーウッズとロジャーフェデラーを対比して述べられている。

タイガーウッズは誰しもが知る『ヘッドスタート』のゴルフプレイヤーであろう。
ウッズは先述の通り、幼少期(といっても0歳)から父親の全面的なお通しの元、子供用のゴルフクラブを持ち、4歳にして10歳以下のゴルフの大会に優勝しているという無敵のスポーツ選手である。

一方、ロジャー・フェデラーも、誰もが知るテニス選手であり、グランドスラム歴代優勝回数歴代1位のスーパースターである。ウッズと同じほどのレベルのスーパースターであろう。

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しかし、フェデラーは、ウッズとは違い、もともと、幼少期からテニスに専念していたわけではなかった。テニスに専念するのは13歳ころだそうだ。

それまではテニス以外にも、サッカー、バスケ、スキー、レスリング、スケボーなどの様々なスポーツをやっており、本人は「ボールのスポーツはどれでもやりたかった」と述べていたそう。

このことから、いろいろなスポーツを経験した後に1つのスポーツに専念したフェデラーのような選手でも、誰しもが認めるような最強の選手になることも十分にあり得るということだ。

つまり、遅咲きであろうが、幼少期から1つのスポーツに専念していた早熟プレイヤーにも勝てる可能性は十分にあるのだ。
※このような遅めの専門特化のことを「スローベイカー」と呼んでいる。

同様の事例では、2014年のワールドカップの優勝国ドイツの選手を見てみると、幼少期からサッカー一筋に絞ったわけではなく、様々なスポーツを経験したという『スローベイカー』の選手が多いという結果もある。

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また、このような『スローベイカー』はスポーツだけの話ではなく、仕事のキャリアでも、同様なことが言える。

ある分析では、様々なキャリアを積んだ人の方がそうでない人よりも、「クリエイティブかつ仕事における影響が大きい」という結果が出た。

この結果の理由としては「様々なキャリアを積んだ人は人間としての幅(キャリア)が大きいためである」と述べている。

~まとめ~

実際キャリアを変える、転職をすることに『恐怖』を感じる人は多いと思います。
また、年齢を傘手からの専門特化は、先駆けの若い人に比べて結果を出せないのではないかと『不安』を感じる人もいると思います。

もう心配いりません。
この書籍でもわかる通り、遅めの専門特化している人は、多様な視野・人間としての幅(キャリア)が広いと本書では述べています。 

むしろ、専門特化している(ずっと一つの仕事・一つの分野に特化している)人の方が、
以下のような弊害があると述べている。
① 専門分野を追求するあまり、視野が狭くなる。
② 「金づちとくぎ」のように、自分の専門分野を他の分野にあてはめようとして、間違った対処を行ってしまう。
③ 「平行溝のシステム」専門分野を深く掘り下げすぎて、隣にある自分に潜んでいる問題を見逃す。


知識・能力は後からでもいくらでもつけることはできます。
先駆けの人間に引け目をとらずに新しい仕事にチャレンジしてほしいです!

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