【FSMマーケター#10】Z世代のインフルエンサーに関する意識調査

1.調査概要

Z世代はどのようなインフルエンサーをフォロー、閲覧しSNSプラットフォームを利用しているのでしょうか。Z世代のSNSやインフルエンサーに関する意識について、株式会社FFSMメンバーのネットワークを使い、18歳から24歳を対象に調査を行いました。


2.調査方法

web調査
調査期間:2021年 10月5日ー10月12日
対象:Z世代(大学生・専門学生・社会人)
   自分の周りの青山学院大学の学生を中心に東京都内に在学する学生
年齢:18歳~24歳
回答者数68人 :(男性45人/女性23人)

3.SNSプラットフォームはInstagramがダントツ!!


最も使用するSNSプラットフォーム

まず、最も使用するSNSのプラットフォームを聞いたところ、「Instagram(67.3%)」が七割近くを占めていることがわかりました。単純な投稿機能だけでなく、DM、リール、ストーリーといった様々なコンテンツの充実が、若者の支持率の高さに繋がっていることが予想できます。特にリール機能ではTikTokのように関連のある動画が続々と流れ、ついつい見てしまい気づいたら1時間経ってることもよくあります。
2位は「YouTube(20.6%)」でInstagramには敵わないものの、最近若者の中で勢いのある「TikTok(2.9%)」に比べ、主として使用している割合が多いことが分かりました。YouTubeとTikTokは映像コンテンツという点では似ていますが、一本の動画の尺の長さに大きな違いがあります。TikTokで人気がある人でもYouTubeでは上手くいかないことも多く見受けられます。今後の動向に注目が必要です。


日常生活に影響を受けるSNSプラットフォーム

次に最も私生活に影響を受けるSNSプラットフォームを聞いたところ1位は「Instagram(54.4%)」で5割強を占めており、Instagramは若者の間で生活の中心となる不可欠なコンテンツとなっていることがわかります。2位は「YouTube(27.9%)」で約三割を占めていることから、使用するプラットフォームと私生活への影響は比例していることが分かります。


情報収集に使用するSNSプラットフォーム

続いて情報収集、インスピレーション探しなどに使用するプラットフォームを聞いたところ、1位「Instagram(45%)」2位「Twitter(23.5%)」3位「YouTube(22.1%)」という結果になりました。上記の二つの質問からInstagramを使用する割合が多いことは予想できましたが、Twitterが約2割いることが特徴だといえます。Twitterはリツイート機能、トピックフォロー機能などが存在し、自分の知り合いや気になるジャンルを超えた多くの情報と触れ合う機会があります。そのため、若者にとっては新鮮な情報をたくさん収集できるという点において便利なプラットフォームなのかも知れません。

4.Z世代のインフルエンサーに対する意識は?

若者目線のインフルエンサーに対する影響力について調査しました。

インフルエンサーの企業案件に興味を持つのか
インフルエンサーの企業案件に対する購入、訪問などの経験の有無

まず初めにインフルエンサーの企業案件の商品やサービスに興味を持つのか伺ったところ、約半数の人が興味を持つことが分かりました。さらに、インフルエンサーが紹介した商品、サービスの購入、訪問など実際に行動に移した経験がある方は54.4%と、5割強いることがわかり、中でもカフェ・レストランなど飲食店への訪問経験が多いことが分かりました。企業案件の中にもアプリのサービスや商品などがありますが、カフェやレストランといった飲食関系の方が簡単に行動に移しやすいのではないでしょうか。TikTokではグルメ、おしゃれカフェなど飲食系のVlogがよくバズっていて、筆者自身もランチやディナーを決める際は必ずチェックしています。


人気カテゴリーランキング

続いてどのカテゴリーのインフルエンサーを一番フォローしているかについて伺ったところ、1位が「ファッション(45%)」2位「美容・コスメ(9.7%)」3位「フィットネス(8.1%)」という結果になりました。その他スイーツ・グルメや旅行といったカテゴリーの回答がありました。筆者自身もファッション系のインフルエンサーを最もフォローしており、最近流行りのコーディネートや、おすすめのブランド、商品を日々チェックしております。


次にいま一番勢いに乗っていると思うインフルエンサーについて伺ったところ、34件の回答があり、その中でYouTuberの「コムドット(35.2%)」の回答が最も多いという結果になりました。コムドットは「地元ノリを全国へ」をスローガンに掲げて活動する5人組のYouTuberで、コンテンツの面白さだけでなくファッションやヘアスタイルなども注目されていて、いまの若者に大きな影響を与えています。他にも中町兄弟や東海オンエアなどといったYouTuberの人気が高いことがわかりました。ただ、YouTubeを主要のプラットフォームとして活動するインフルエンサーであっても、TikTokやInstagramから人気を集めた人も多くいるため、複数のSNSプラットフォームの活用が若者の支持を集める一つの鍵であるかも知れません。

5.まとめ

今回はZ世代のSNS・インフルエンサーに関するアンケート調査について考察してきました。アンケート結果から、Z世代が最も使用し日常生活に影響を与えるSNSはInstagramであることがわかりました。若者で流行しているYouTuberやTikTokerなどのInstagramアカウントをフォローし日々チェックしているケースが多いようです。そのため、様々なSNSプラットフォームの活用が若者人気を集める一つの要素であると思います。さらにインフルエンサーがフォロワーやファンに与える影響も高いことがわかり、今後インフルエンサーの活用がZ世代へのリーチのために非常に重要な手段になってくるでしょう。


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