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Gadget Sonic 2024非公式グランプリの発表です。

今年も開催されたGadget Sonic 2024!
その中で最も権威のない賞であるうえに非公式であり名前もダサいFujinawa Areaの結果を発表します。
この賞の選考基準はただただ自分の好みに合うかどうか、その一点です。
私自身、音楽を作る能力はあると自負しているものの文章を作る能力はゼロなので合計六曲でダウンです。ごめんなさい。

本選の結果はこちらをご確認下さい。


Gadget Sonic 2024
非公式“Fujinawa Area”結果発表

非公式BEST of SONIC

034|Makiko YY “snapdragon(キンギョソウ)“

今大会個人的圧倒的No. 1楽曲。
Derrick Hodgeという人のColor of Noizeという曲が大好きなのですが、空間の広がる音の中でリズムが細かく刻んでくる感じが「まさにColor of Noize!」って思って聴いていたんですよ。Color of Noizeは爆発的なパワーがある曲だと思うけどこのキンギョソウという曲は逆に内に秘めたパワーを感じて、それだけでも最高だったんだけど中盤からドラムが少し抑え気味になった時ふと思ったんですよ。「これは線香花火の音楽だな」と。いやご本人がキンギョソウだと言ってるのに何をと思うかもしれませんが、ドラムのリズムと音色が線香花火で小さくパチパチなっている時の感じに似ているなって思ったんですよ。そう思うと線香花火をやっている時の感情というか火をつけてから花火に対して集中していく感じ、落ちないように慎重にとか少しの変化も逃さないように凝視している感じとかそういう情景をこの音楽に感じてしまって、まさに線香花火のようにこの音楽に集中している自分がいたりして、とか思っていたら終盤に入ってピアノがフレーズを繰り返す中で再び激しさを増していくドラムと、それに加えてこの世のものとは思えない様々な音が背後で蠢き、それらがもの凄い超重力となって襲いかかってくるんですよ。重力が強くなって動けなくなってくる感じ。そんな体験したことないけどドラゴンボールで見たかぎり多分そんな感じ。聴きながら重力に押し潰されて思わず「うーん」と声にならない声が漏れてしまっていましたね。聴き終わってからしばらく放心状態でした。最高。

非公式SONIC of the YEAR


011|Pheny “A Town Coverd In Ash”

自分が女神転生シリーズが好きだという前提で話を聞いてほしいんですが、この曲からその女神転生感というか日常が非日常になるみたいな東京が死んで僕が生まれたみたいなイメージを感じ、ただそこからから新しく何かが生まれてくる希望も少しだけある、というようなことをこの音楽から勝手に想像してしまっていました。それから英語が全然わからない自分は曲名をアプリで翻訳してみたんです。すると「灰に覆われた町」と。ああまさにこれだなと。ご本人が女神転生ではないにしてもそういった終末思想的な感情からこの曲を作られたのだとするとそれが聴き手にも映像として伝わってきた良い音楽だなと。しかもそれが自分好みであると。すばらしい。勝手に日本語訳から想像した個人の感想です。意図と全然違ったらごめんなさい。


031|Penguin Robot “Reflection”

最初は短いフレーズの繰り返しだけど微妙な揺らぎのようなものが感じられて全然飽きないなーすごいなーと思って聴いていたんですよ。で、いろいろとフレーズが追加されていき自分もその世界にどんどん没入して気持ちよくなってきて。そしてバスドラムが入ってきた瞬間、急に世界がひっくり返ったんですよ!え!?やばい!と思って改めてもう一度聞き直したら今度はバスドラが裏拍に聞こえて世界はひっくり返らなかったんですよ。あれ?おかしいな?おかしいな?と思ってもう一回聞いたらまたバスドラで世界がひっくり返ったんですよ!よくわからないけどその仕掛けというか、もしかしたら前振りの方に秘密があるのかとか…とにかくやられたという感じです。脱帽。
「あ…ありのまま 今 起こったことを話すぜ!」「な… 何を言っているのか わからねーと思うが おれも 何をされたのか わからなかった…」という言葉がぴったりの音楽でした。


084|Taiki overthere “Gin Tonic(24modify)”

個人的に歌詞には興味がなくラップの内容のことは何を言っているか気にしてないけど三連符的?なリズム感で攻めてくるラップがたまらなく良い感じ。声質もそれにとてもあっていて、偏見だと言われると思うけどラップというと「ちょっと悪いやつ」をイメージしてしまうんだけど、このラップはとても善良で知的な感じに響く。(ご本人がどうかは知らなくて、もしかして悪いやつだったらごめんなさい。)そして後半!ギターソロもさることながらその後ろのベースのうねり具合がとんでもなくやばい。いやいやいやいや、まてまてまてまて、こんなベースライン作れる人が善良ないち市民なわけないでしょ!とんでもなく尖ったやばいやつに違いない!とにかくかっこいいの一言。


110|potatomahawk(ぽてまほ) “Radiant Renegade“

これが圧倒的完成度だ!曲の構成から一音一音に至るまで全く無駄がない。詰め込まれているけど削ぎ落とされているし、研ぎ澄まされているとも言える。そしてそれによって一音一音が光り輝いている。曲の作り的にそうなのか音の選び方なのかミックスなのかよくわからないが、とにかくキラキラとかいうレベルじゃない。直視できない眩しさ。聖闘士星矢で言うとゴールドクロスを纏っているような。個人的に荒削りとか破天荒とかそういうのが好きだし、女神転生ではロウよりカオス、言い換えると光より闇のほうが好きという自覚はあるけど、そんな自分に対して圧倒的完成度と圧倒的光属性でもって正面突破でバリケードをぶち破って突き刺さってくる音楽。すごい。


179|Juji Terauchi “party rock ground“

作曲者Terauchiさんの感覚のすごさ。異次元のバランス感覚でできているとしか思えない。ある意味狂っているというか自分には理解不能な部分はある。でもそんな無知な自分にもこの謎の推進力と謎の音楽パワーはビシビシと伝わってくる。まだ頭では理解できないけどかっこいい音楽だと体が言っているのがわかる。これを書きながらOrnette ColemanのDancing In Your Headというアルバムを思い出した。近いパワーを感じるような。コルガジェ界のOrnette Colemanか。いや、自分の知っているところに無理矢理当てはめてラベリングしようとするのは良くない。偽Ornette Colemanではなく正真正銘Juji Terauchiさんですね。


他にも好きな曲はたくさんありましたが、文章書く力がもうありません。あらためてごめんなさい。

最後に、運営の皆様、参加された皆様、自分の曲も聞いてくれた皆様ありがとうございました!

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