FPにできない業務があることで、生まれる価値を考える。
先日、大学院(MBA)のクラスメートの一人で、司法書士の堀内さんが相続について語ってくれて、プチ勉強会を拝聴しました。いいなぁ士業、FPにはできない(やってはいけない)ことがたくさんあるのです。
逆に、FP資格がなければできない業務、というものはありません。
FP資格は「一定の知識を有していることを検定した」というだけの意見書(ITベンダーの試験と同じ)なので、法律行為の判断、代行や税務などの下記のような、特に間違いが許されない業務はできません。
ただ、これだけ規制されると業務上、正直つらいところがあります。
資産運用の相談をしようとしたら金商法に引っかかるとか(まぁ、私の投資方針は資産クラスとポートフォリオしか意識しないので、なんとかなりますが)、保険しかり、確定申告しかり・・・。
もちろん、資格を取れば済むんですが、さすがに士業だけあってそれなりに時間がかかりそうです。なんとかなるものもあるかもしれませんが、弁護士は無理っぽいし、金商法はお金もかかっちゃう(供託金を積んで事務所を解説する必要がある)のでやり方を考えないととか現実はそれなりにハードルがあります。
一方で、私はそこをひっくり返すとFP資格、AFPの価値が見えてくるのではないかと思います。
FP2級に必要な勉強時間は150〜300時間とどこかでみました(個人的にはそんなにやった覚えがないんですが・・・youtube勉強がいいですよ)。
そこにAFP講習だとか検定料だとか年会費だとかひっくるめて数万円。
多くの人が、ひと頑張りすればできる範囲ではないでしょうか。
その敷居の低さのせいか、AFPは日本に20万人いて、司法書士は2万人程度だそうです。この数がパーソナルファイナンスとしては必要だと思います。
最終的な決定や法律行為そのものはFPにはできませんが、問題の一次切り分けや、各士業がカバーし切れない範囲を埋めていくのがAFPならではの価値なのかなと思います。もちろん、士業の方がカバーする分には、その方がいいでしょうけど。
と、ここまで書いて「これってFP継続試験の、「FP実務と倫理のテスト」で書いてあることと主旨は大体同じやん!」と気がついてしまいました。
まぁ、そういうことみたいです。