梨沢渓谷
七ツ釜へは現在行けません
梨沢渓谷、七ツ釜と呼ばれるあたりがいまどうなっているのかわかりません。春頃はダム状態とのことでした。現在は立ち入り禁止のはずです。
インターネットや雑誌などで七ツ釜をご覧になったら、どうかその写真や記事がいつのものかご確認して下さいね。
令和元年以前の風景は、たぶんもう、ないのです。
この写真はこの春頃のものです。有志の方が撮影してきてくださったものです。
沈黙する川
今日アップする写真は七ツ釜よりはだいぶ下流です。
梨沢橋から梨沢新橋の間とその先。撮影日は24年7月末。
令和元年の台風で壊滅した山の話をこちらのnoteにずっと書いてきました。実は川も壊滅しました。令和6年の夏に川に行った私は暗澹としたものです。
「え、生き物はどこへいっちゃったの?」
魚影がひとつもない。魚はもとより、かにやエビも見えない。
あたりは倒木や流れてきた竹や枝やその他で藪があちこちにできて、淵は埋まっている。
山がズタズタになっていたのと同じように、川もズタズタでした。
私が子供の頃、昭和の昔。井上陽水のあの曲がきこえてきそうな夏。
川は遊び場でした。釣りもしたし、かにもとったし。ワナを仕掛けたり。(当時の)おじさんたちはモリでついたり。ウナギをさぐったり。
6月の鮎解禁日にはよそから釣り人が来ました。
(まあ、いまの10倍くらい水量もあったんですよね。)
7月の投網解禁日になるとよそから来た方々がごっそり鮎を捕っていきました。
平成を迎える頃には、あの頃の川はだいぶやせて魚影も減ってはいましたがそれでも普通にハヤや鮎をみることができたのです。
台風15号のあと。
それはゼロになっていました。
川のせせらぎは以前と変わらず耳に注ぎこんでくるのに。
『川が沈黙している』
そんな感覚にとらわれたことを覚えています。
回復する川
ですがその後だんだん生き物が戻ってきました。
翌年か翌々年。
倒木と流木でまるでビーバーの巣のようになっている下に小さな魚が群れで泳いでいるのを見たときはほんとうに嬉しかった。
そしてこの夏。7月初旬にけっこうな大雨に見舞われたせいか。
そういった倒木流木の藪がほとんど無くなりました。
自然の力ってすごいな。
そして、その流木倒木がなくなったら、なんと、埋まっていた淵が復活してきました。ええ、そういうものなんだ!と驚いたり。
まあ、まだこんな場所もありますが。でもここももっともっとひどかったんですよ。
川って復活するんだなあ。
ですから、これは希望的な予想ですけど。もしかしたら七ツ釜の滝もいつか復活するのかな?
そんな日が来るといいなと思います。