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未来の寓話プロジェクトを試行しました

東北大学の授業「学問論」の一環として、テーマ「学問と社会」の演習回にて、未来の寓話づくりプロジェクトを試行しました。

未来の寓話づくりプロジェクトについては過去記事でも取り上げています↓

今回の試行の実施概要は下記の通りです。

  • 実施日時:2024年6月24日/7月1日(13:00-14:30、14:40-16:10)

  • 対象者:東北大学の(主に)学部1年生

  • 参加人数:約2400名

まず、対象となった学生らは、担当教員である山内保典先生が作成した動画教材を視聴しました。教員をサポートするTA(ティーチングアシスタント)の学生も演習に参加し、進行をアシストしてくれました。

演習はグループワークの形式で行われました。
はじめに自己紹介として、気になる単語を各自が3つ紹介しました。次に、そこで出された単語を組み合わせ、未来の言葉を創作しました。

あるグループのAさんは「心/夏休み/バイト」、Bさんは「テスト/植物/野球」という言葉を挙げました。「心」と「植物」を組み合わせて、「心のある植物」のような未来の言葉が生まれました。その言葉から想像を膨らませ、その言葉が使われる未来像、その未来に対する肯定的/否定的意見、そこで生じる新しい課題やトラブルを考えました。

その後、生成AIも活用しながら、物語とイメージを作成してスライドを作成し、各自の未来の社会や技術に関するアイデアを発表しました。
先ほどの例では、下記のような議論が展開されました。

心のある植物
植物が言語能力と心を持つという斬新な設定。人間中心主義的な価値観を問い直し、植物との共存という新たな倫理観を提示しています。ヴィーガンや環境問題といった現代社会の関心事とも関連しており、読者の意識改革を促す力も秘めています。

実施後の感想として、作品数が多いため、現在どのようにまとめていくかを検討中です。
今回、大規模な試行(約2400名!)を行ったことで、今後のプロジェクトの進行に大いに役立ちそうな成果を得ることができました。

今後の展開が楽しみです!


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