楽しい気持ちになると今よりもっといろいろできるようになるよ‥拡張形成理論
拡張形成理論について
拡張形成理論とは、ポジティブ心理学の一分野で、フレドリクソン教授が提唱した理論です。やりがいや幸福感を高めるための考え方です。
これを家庭生活について考えてみると・・
要は、「楽しい気持ちになる」と、いろいろなことがもっとできるようになったり、新しいことを学べたり、いいことがいっぱい起こるんだということです。
どうやら楽しくて「夢中」になるのと、いやでも大事だから「集中」するのとでは大きく違うようです。「夢中」いわゆるフロー状態、没頭している状態がイイらしいのです。
拡張形成理論が言うには、生活にやりがいを感じ、幸福感を高めるためには、その人にとっての活動の難易度とスキルが適切にマッチしている状態が重要であるとしています。
この状態を「拡張ゾーン」と呼び、このゾーンにいるとき、人は活動に没頭し、達成感や充実感を得ることができると考えられています。これがフロー状態だそうです。
ジョブクラフティングという考え方
一方、ジョブクラフティングという考え方もあります。これビジネスの話ですが、家族について言えば、家族一人ひとりが自分の役割や活動を自分らしく自分なりに楽しい気持ちに変えることで、家庭でのやりがいや幸福感を高めるという手法です。
ジョブクラフティングでは、家族が以下の3つに焦点を当てて、役割や活動のやり方を自分なりに自分らしく工夫することを楽しむ感じです。。
活動: 家庭での具体的な役割や活動を自分なりに変える
関係: 家族との関係を自分らしく変える
認知: 家庭での役割に対する考え方を楽しいものに変える
拡張形成理論とジョブクラフティングは、家庭でのやりがいや幸福感を高める上で、相関関係にあると考えられています。
拡張形成理論に基づいて、家族が自分の役割や活動のやり方を自分なりに変えることで、活動の難易度とスキルが適切にマッチし、拡張ゾーンに到達しやすくなると考えられます。
具体的には、ジョブクラフティングによって、以下の効果が期待できます。
家庭でのやりがいや幸せ感の向上
家庭内の協力や創造性の向上
家庭内のストレスや不満の軽減
ジョブクラフティングは、家族一人ひとりの主体性や自律性を高め、家庭生活に対する意欲やモチベーションを向上させる効果が期待できる手法です。
以下に、ジョブクラフティングを進めるための具体的な行動例をご紹介します。
まずは家族の声を聴く
ジョブクラフティングを進めるためには、まず家族の声を聴くことが重要です。家族が家庭生活に対してどのような課題や不満を持っているのかを理解し、その課題や不満を解決するための方法を検討します。(カウンセリングマインドにもこのことあります。)
家族の主体性を尊重する
ジョブクラフティングは、家族が自分の役割や活動のやり方を変えることで、やりがいや幸せ感を高める手法です。そのため、家族一人一人の主体性を尊重し、提案やアイデアを積極的に受け入れることが重要です。
小さな変化から始める
ジョブクラフティングをいきなり大きく変えようとすると、家族に負担がかかり、逆効果になる可能性があります。そのため、小さな変化から始め、徐々に効果を検証しながら、変化を大きくしていくことが重要です。
自分らしく自分なりにというジョブクラフティングは、家族一人ひとりが自分らしく生活し、やりがいや幸福感を高めるための手法です。家族全員の主体性や自律性を尊重し、ジョブクラフティングを積極的に取り入れることで、家族の絆を強め、幸せな生活を築く、そう考えます。
拡張形成理論とジョブクラフティングの考え方を家庭生活に置き換えてみました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?