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アナログアウトボード機材の魅力

数ある録音機材の中でもアウトボードと呼ばれる機材たち。
レコーディングやミックスなどの作業ではプラグインと呼ばれるソフトを使うことも多い昨今ですが、昔ながらの実機(アウトボード)を少しずつ買い集めるようになりました。
集めるのかにきっかけになった経緯や魅力を書いてみたいと思います。

プラグインとの出会い

DTM にのめり込むようになってから、なんだかんだと気になってくるのがプラグインソフト。
安くてたくさん収録されているからという理由で、最初はセールになっていたWaves Horizonを購入してみたのですが、録音した素材を編集する際に使うようなものが多く、初心者にはいまいち使い方も分からず。(未だに使いこなせておらず…。)

Universal Audioの門を叩く

録音の段階から使えるプラグインってないのかな…と言うのも、ギターを録音するにあたり、ギターから真空管アンプへ繋ぎ、Universal Audio OXを経由してApollo 8pというオーディオインターフェイスへ入れているのですが、なんかこうボヤッとしていて、いまいち良い音ではないなと感じてました。
これを後から編集するのではなく、入力の段階でなんとかしたいなと。
(OXのヘッドホンアウトからの音は良かったのですが、オーディオインターフェイスに入れるといまいちになってしまう、、)

実はApollo 8pもお下がりでいただいたものなので、この段階で有用さを全く理解していなかったのですが、調べてみるとApollo専用の”Console”というアプリを使用すればプラグインのかけ録りができるというではないですか…!
しかも、デモとして14日間は無料で使用可能!!!

ということで色々試してみた結果、ConsoleにNeve1073というマイクプリアンプと呼ばれるプラグインを挿してEQをいじることで録り音もジャキ!っとバキ!っと満足のいく音になったのでした。
これを機にセールとなっていたUAD Ultimateというバンドルも購入しまして、当時のレートで10万円ほどでしたが、どれも使っていて楽しいデザイン且つどのプラグインも非常によくできていますし、良い買い物だったと思います。

ギタリストの悪い癖?

我々ギター弾きはどうもアナログの機材が気になる性分でして、プラグインの元となったような機材、いわゆるアウトボードと呼ばれる機材にも早い段階で興味を持つことになります。

しかし、調べてみるとお値段が非常に高い……。

さすがにひとつ数十万の機材には手が出せず、「プラグインだってよくできている、自分には縁のない機材だ」と言い聞かせてはいたのですが、転機が訪れたのは2023年の夏に旅行で大阪へ行った時のこと。

SMITHS Digital Musical Instruments

大阪は北堀江にSMITHS Digital Musical Instrumentsという高価なアウトボードも多数扱う録音機材に特化したお店があり、敷居が高いんだろうな思いつつも宿泊先のホテルから近かったので行ってみることにしました。

入店すると、ところ狭しと並んだ機材に心も弾みます。
あー!これはネットで見て気になってたやつ!!と心の中で叫びながら…!

眼福眼福〜!なんて思って見ていたところに、「気になるものがあれば試せますのでお声かけください」と気さくに声をかけてくださる店長さん、スミス嬢さん。
高価な機材群に最初は躊躇してましたが、最終的にはMORGのマイクプリアンプや1176系のコンプレッサーを試奏させていただくことになりまして…。

手際よくセッティングしていただき早速お試し。
なんということでしょう。独特の太さに音楽的な雑味があって味わい深く、角が取れたような耳触りと耳馴染みの良さに一瞬で虜となってしまったわけですね。。
(余談ですが、SMITHSさんのインスタで見れる特殊なラックケースが配線する時にかなり使い勝手良さそうでした。)

全部欲しい!!!!と思いながらパッと出せる金額でもなくその日は帰ることにしたのですが、帰り際にステッカーまでいただき、本来の旅行の目的ではなかったのですが、気持ちを新たに北海道へ帰ることができました。

今回の記事のトップ画や下にある画像はSMITHSさんで撮影させていただきました。

後日談

この後にギターやアンプ、エフェクターなど、大規模な機材整理を行なって録音機材を買い入れたのは言うまでもありません。

今も少しずつではありますが買い集めている最中です。
こういった機材はレビュー記事などが少なかったりもするので、記事にしてインターネットの片隅にそっと流していきたいなと思っております。



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