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シューゲイザーギタリストの機材レシピ

旬は過ぎてしまいましたが、このタイトルでやっていきます。
この記事を作成するきっかけなどは前回を参照していただけると幸いです。。

ギター

Fender Jazzmaster
Kevin Shields(my bloody valentine)に憧れて購入。
ネックが1959年製ハカランダ指板/スラブボード、1961年製アッシュボディ。
ネックシェイプは薄く、ネック裏の塗装は剥がれ、まるでずっと弾いてきたかのように手に馴染みます。

Fender Japan Heritage 60s Jazzmaster
ヴィンテージギターを外へ持ち出して使うのがためらわれたため購入。
元は黒のマッチングヘッドでしたが、リフィニッシュしてJ Mascis(Dinosaur jr.)をイメージしたパープルスパークルにしてもらいました。画像にはヘッドが映ってないですが、ヘッドもパープルスーパークルのマッチングヘッドになっています。
PUもJ Mascisのシグネチャーモデルに換装。
好みに合わせて今後もどんどんカスタムしていく予定です。

アンプ

HIWATT DR103
1974年製。こちらも前述したKevin Shields、J Mascisの両氏に憧れて購入。
アンプ単体で歪ませることは難しく、なかなか素っ気なくもありますが、ファズ受けは抜群。空間系を含めて、エフェクターの性能を100%に近い形で引き出せるアンプだと思います。
かなり爆音のため、バンドでスタジオに入った時ですらマスターボリュームを9時前後でしか使用できません。

MATCHLESS DC-30
サンプソン期最終モデル。
VOX AC30が好きで古いものを手に入れようと考えていましたが、メンテナンスなどを考えた結果、VOXアンプを元にしたと言われているこちらに辿り着きました。
Universal Audio OXを通して主に宅録で使用。エフェクターは通さずにCh.1のボリュームをフルアップにして歪ませて使うことが多いです。
パネルは自分の好きなアルバムであるLOVELESS(my bloody valentine)で作っていただきました。

エフェクター

(接続順に紹介していきます)

1. Phantom FX BELLs
言葉で表すのは難しいのですが、ジャズマスターの重心を丁度いいところに置いてくれます。煌びやかでありながらもどこか退廃的な雰囲気。
ハイが出過ぎたり、歪み過ぎたりで悩んでいるJM/JG使いには一度試していただきたいペダルです。
ほとんど歪まないので、クランチにしたい場合は後段にもうひとつペダルを置くのがお勧め。

2. electro-harmonix Deluxe Memory Man
1990年代のリィシューモデル。
コーラス/ヴィブラートとアナログディレイが一体となっており、淡く滲む水彩絵の具のような音が好きで常にかけっぱなし。
ディレイは通ってますが、ディレイとしては使っていないといった感じです。

3. Strymon blueSky Reverb
Wetを上げてピッキングの音を消すために使用。
スイッチャーで管理し、後段に繋いでいるリバースリバーブを使用する際にのみONになります。

4. Alesis MIDIVERB2
Kevin Shieldsも愛用している1台で、YAMAHA SPXシリーズの使用も有名ですが、個人的にはこちらの方が使いやすいと感じます。
現代の高品質な多機能リバーブの中にもリバースリバーブを有した機種は幾つかありますが、使ってみれば「ラックしか勝たん!」と思わせてくれる質感です。

5.Proco RAT
1986年製。巻弦の弾力感をきちんとアウトプットしてくれるところが気に入ってます。クランチにして良し、マフを持ち上げるも良し。
ボードに入れておけば何かしら仕事をしてくれて汎用性は高いですが、ややルーズな部分もあるので、モダンなペダルが好きな方には逆に合わないかも知れません。

6.EarthQuaker Devices Life Pedal(V1)
元々Univox Super Fuzzとマフを合わせるのが好きで、EQDからSuper Fuzzっぽいペダルが出るぞということで飛び付いた記憶があります。購入以来ずっと使っており、好きすぎて一時期3台持ってました。
ちなみに太くナチュラルに音量を上げてくれるブースター部分がかなり優秀で、これ単体で販売して欲しいくらいです。

7.September Sound Violetta
シューゲイザーと言えば壁のような歪み!ということで、マフを使うのはある意味常識となっていたりします。
個人的にはラムズヘッド期のマフが好きで紫色のヴィンテージを所有していますが、運搬中に壊れてしまいそうな脆さや、近年異常な高騰もあり外に持ち出すのは危険と判断。
満足できるラムズ系のペダルはなかなか無かったのですが、Violettaは「もしもラムズヘッドを新品で買ったらこんな感じかな」と思わせてくれる音に加えて、スイッチの組み合わせで自分のラムズに音を寄せたり、全く違う音にもできたりとフレキシブルに使えるところに感動。購入した当時で新品80,000円くらいでしたが即決しました。
堅牢な作りで壊れなさそうなところも安心です。

8.electro-harmonix Small Clone
カート・コバーンの使用で有名なペダル。初めて買ったコーラスがこれで、コーラスの音と言えばずっとこれをイメージします。
自分で買ったものは手放してしまったのですが、ボードに入れてるのは友人が餞別にくれたもので、変更されたノブと貼ってあるステッカーがハイパーかっけぇです。

9.September Sound Full Range Booster
音量をゴンッと持ち上げる時に使っています。イメージとしては、幽遊白書で雷禅の旧友が集まってみんなで妖気を解放した時くらい音量が上がります。(伝われ)
独特の艶感が好きで一時期2台所持して最前段(現在はBELLsを配置しているところ)にも置いていたことがあります。 

10.Preset Volume
マフの歪みは残したまま、歌パートで音量を下げたい時に使用。
以前はAtlas Pedalというブランドのものを使っていたのですが、ミニサイズのペダルだったため、MXRサイズくらいに…と思っていたところ、1995fxの杉本さんが作ってくださいました。

11. Free The Tone ARC-3
上記3〜10までのペダルを入れ、まとめて操作してます。
ちなみにパワーサプライも同社のものを使用中。

12.DANELECTRO BACK TALK
2000年代初頭に発売されたリバースディレイ単体機。
他のリバースディレイにはない太いうねりが特徴的で、慣れるとこれしか使えないです。轟音を出してる時に踏むとさらにドカンと音が大きくなります。
筐体はずっしりと重いものが使われているのですが、壊れる頻度が高くこれで3台目です。これも高騰してしまったため、今使っているのが壊れたら近年再販されたものを使うしかなさそうかなぁ…。

13.Eventide Space
現代的な高品質多機能リバーブで面白いリバーブも色々と入っているのですが、主にホールかシマーとして常に踏みっぱなしです。
ホールの時はMIXは浅め、リバーブタイムは長め(10秒くらい)でかけてます。
ナチュラルさではStrymonなどに軍配が上がるのですが、嘘っぽい壮大な感じが個人的には気に入っています。プリセットごとに名前をつけられて、見やすく表示されるのも良いですね。

14.JHS Pedals Splitter
アンプはHIWATTの他にJC120も使用するため、信号を分けるために使っています。
余談ですが、ボードに入っているRATもだいぶ塗装が剥がれてしまっているので、そちらは引退させて同社のPACKRATへ変更したいなと考えています。

15.September Sound Envelope Filter Fuzz Wah2
エフェクターボードの外、最後段で使用。
耳を劈くような高音から地鳴りのような低音まで、最後にこれをかけることによって、この世の終焉のような音が出ます。最高です。
2017年頃、Kevin Shieldsへ贈られるものがSNSに掲載された際、同じものを作ってもらえないかオーダーしたところ受けていただき、アヴァロン貝を貼った特別な外観になってます。


…と、少なさそうに見えて意外と量があるものですね。
補足ですが、リバースリバーブの後に歪み系のエフェクターを配置しているのには理由があって、ギターマガジンでKevin Shieldsの特集が組まれた際、to here knows whenのレコーディングはクリーンで収録したものを歪んだMarshallでリアンプしたとあったのでこのような配置にしてみました。

もし最後まで読んでくださった方がいらっしゃったらありがとうございます。
何かの参考になれば幸いです。

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