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Universal AudioApollo X8 Gen2

前日譚

昨年11月。
Universal Audioから満を持して発表された新型Apollo。
なんと6年ぶりだったとか。
Apollo Twinなんかは「本腰入れて宅録やろう!」と思った方がオーディオインターフェイスどれにしようと迷った時の候補と言いますか、筆頭だったりするのではないでしょうか。

僕もラック型のApollo 8pというモデルを使っていたのですが、
新しいApollo出たんだ…欲しいな…となるわけでして…。
ただもうね、べらぼうに高いんです。
欲しい機材なんか他にいくらでもあるし、優先順位も高くないしで諦めておりました。
が、そんな折、「Apollo 8pが必要になったから返してくれ」との連絡が。
そう、借り物だったのです。

取り急ぎ次のオーディオインターフェイスを買わねば…

とりあえずオーディオインターフェイスが無ければ話にならないのですが、急に数十万円もするものを買うことはできません。
10万円ほどで良さそうなものを探しまして、Antelope Audio Zen Quadroを購入。

同社の製品で他の機種のレビューを読む限りはあまり手を出さない方がいいようにも思えましたが、小型ながらAD/DAがフラッグシップ機と同じでUSBが2つあるというところに惹かれました。
持ち運びができて音が良く、配信をする際にも便利と、スタジオに持って行ってバンドで使うにも良さそうです。

結果はと言えば大正解。いい意味で価格と音が釣り合ってないくらい音が良いです。
なんの不満もなく使っていたのですが、いくつか持っているアウトボードの類を繋ぎっぱなしにすることができず、一回一回繋ぎ変えるのが面倒になり、一ヶ月と持たずに
「やはりラック型のオーディオインターフェイスを買おう!!」
になってしまうのでした…。

専門店へ相談だ!

Zen Quadroの一件でAntelope Audioのオーディオインターフェイスが気に入ってしまい、他の機種では不具合も多いと聞いていましたが、実際に使用している方からの意見も聞くことができたので、問題なさそうかなと上位モデルのOrion Studio Synergy Coreというモデルを購入しようと思いました。

DTM周りでいつもお世話になっているお店に相談してみると、同モデルが2019年の発売のため、新しく買うのであれば新製品がいいんじゃないかと勧められたのがUniversal Audio Apollo X8 Gen2だったのです。

ただもうね、べらぼうに高いんです。(2回目)
予算が10万円ほどオーバーになので悩みに悩んだのですが、話を聞いてる内に
新しいApollo…欲しいな…(2回目)
になっておりました。。。
元々使っていてUniversal Audioのプラグインは比較的持っているし、使い勝手もわかっている、おまけにボーナスも出るってことで、ええい!ままよ!と購入したわけです。

その性能やいかに

お世話になっているお店は飛行機で行かなければいけない場所にあり、かと言って北海道に新製品が置いているわけもなく。
各販売店や先に試された方がよく言われていたのは、「良くも悪くも前のモデル(Gen1)とは全然違う」でした。
スペックの数値だけ見れば、いやいやそんなはずは…くらいの気持ちだったのです。

実際届いて試してみると、
「めちゃくちゃスッキリしてる!もっさりしてない!!」
が僕の感想でした。
Apolloは良く言えばアナログ感のある丸い音、悪く言えば独特の歪み感があってもっさりしている印象だったのですが、悪い方のイメージはすぐに払拭されました。
Gen1はじっくり触ったことがなく、2世代前のものと比較ということもあり余計にそう感じたのかも知れませんが、かなり感動。
奥行きや分離感も十分、数値以上の違いを感じられる結果となりました。

Universal Audioと言えばDSPでプラグインを駆動させ、パソコンに負担をかけないというのが売りのひとつで、そのDSPにも容量があって大きいほどより多くのプラグインが同時に使えるわけですが、ラック型のモデルはGen1に引き続きHexa Coreとなっているようです。 Solo、Duo、Quad、Hexaと数えて4番目、その上は最上級のOctoらしいので上から2番目です。

実際にどのくらいのプラグインが同時に挿せるのか試してみたところ、UAD Consoleを立ち上げてNeve1084という重めのチャンネルストリップ(マイクプリアンプ+EQ)を6つのチャンネルに2つずつ、API Preampという軽めのプラグインをさらに5つのチャンネルに2つずつ挿せたのでかなりパワフルだなと思います。
実際にそんな使い方はしないですが、録音の際に困ることはそうそうないかなと。

Universal Audioのプラグインすごいですよね。
他社だと「これはNeveがモチーフか」と見た目で判断するところを、Neveです!APIです!Manlayです!と名前を出せるんですから。


最後に

機能的にもっと詳しく!という方も中にはいるかも知れませんが、その辺りまで気になる方は実際に試してみるか、販売店の方に相談するのがよいと思われるので、とりあえずざっくりとした使用感だけを記してみました。

冒頭にも書きました、本腰を入れて宅録に取り組もうと考えてる方の候補としてもおすすめできるモデルかと思います。
ただ、その場合Apollo TwinでもDSPはQuadがよいかなと…付属のプラグインは少ない方のEssential+にして、Universal Audioもちょこちょこセールをするようになったので、その時に買う方がお得かも知れません。

以上、購入を検討されてる方の一助になれば幸いです。

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