125ccのバイクで日本一周【93日目】 大分県別府市〜由布市
いや、分かってはいたんだ。ちゃんと調べたから。
今日は天気が悪いって。
でも、どうせ同じ地に連泊することになるのなら、ちょっとだけでも移動して、違う温泉に入りたいじゃない?
別府から湯布院まで、およそ30km。雨もそれほど強くないし、うん、行ってみましょうか。と言うわけで、雨のなか走り出しました俺。
そしてこの日が、俺旅豪雨ベスト3に入ったわけでございます。
いやあ、アレだ。豪雨と濃霧と温泉の煙で、もうワッチャかであります。笑ってしまいます。車も混んでるし、凄い有り様でございます。
何故こんな時にバイクで山道を走らなくてはならないのか、それはもう誰にも分かりません。相棒のバイクも可愛そうであります。本当ゴメン、俺が悪かった。
しかし凄いよな、雨ってあんなにいっぱい降るんだな。駄目だよこんな時にバイクに乗っちゃ。危ないよ、俺反省。
でも酷過ぎてちょっと楽しかったよ。晴れていたらきっと綺麗な景色が見れたんだろうなって妄想しながら走ったよ。昨日の阿蘇に引き続き2日連続の残念景色ですな。
だが必死こいて走って「狭霧台」を抜け、湯布院に入ると徐々に雨脚も弱くなり、「金鱗湖」に到着したころは大分小降りになってきましたよ。これが高低差ってやつですかね。
しかしアレだ、ずうっと思っていたんだが、山越え峠越えってのは単純な距離だけとは違う、何かの境界線、結界のようなものを越える感じがするな。下道を走るからこそ分かるよ。便利な公道が出来る前は、山の向こう、峠の向こうは異世界だったんだよな。所謂「進撃の巨人」の壁の向こうだな。この旅で痛感だ。
というわけで金鱗湖だ。バイクを停めて湖の周りを歩いていると、何だか既視感がある。あの湖の感じも景色も、あの空も。何でだろうって思っていたら、昔来たことありました。俺ウッカリ。どうりで見覚えがあるはずだ。
湖の周りを散策していたら再び雨脚が強くなってきたので、丁度行こうと思っていた「岩下コレクションに」に向かうことにする。此処は知る人は知っている少々ブッとんだ個人蔵の博物館だ。
どれくらいブッとんでいるかは実際に行ってみないと分からんと思うので、湯布院に行ったなら是非訪れて欲しい。老若男女、誰でも何か琴線に引っかかるアイテムが見つかることでしょう。
いやいや楽しい、いくらでもいれます。よくまあこんなに色々集めたものだ。しかも雑多過ぎて見ていてクラクラする。突然予想外の掘り出し物が出てくる感じは、まるで宝探しだ。
2時間ほど堪能させてもらい、外に出るといつの間にか雨が止んで、空が明るくなる。ほおう、こんなに綺麗な景色だったんだな。
さあて、それでは宿に向かうとしますか。今日も降られた疲れた。早く温泉だ。
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