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125ccのバイクで日本一周【23日目】 青森県むつ市〜北海道函館市
本日は念願の北海道入りの予定だが、朝起きるとしっとり霧雨。うーん悩む。フェリーは出ているとは思うが、寒いし暗いしどうしますかね。
しばし天気予報と睨めっこするが、意を決して海を渡る事にしました。
やはり北海道はこの旅の最初の目的地でもあるので、気持ちが昂っているのもあるが、何も無いコテージでの寝袋生活はそろそろキツい。布団が恋しいのだ。あと、テレビで良いから他人の声が聞きたくなったのだ。
下北半島は人恋しくさせるのです。
さて、目指すは津軽海峡フェリー大間ターミナル。ここからおよそ50km、荒れた海を右手に見ながら人気の無い海沿いの道をひたすら北上する。
寒いサムい。寂しい。そしてやたら海が怖いぞ。大間と言ったらマグロだが、そんな余裕は無かった。色々初めてで焦っている俺。
走ること1時間。やっと着いたぜ本州最北端。大間ターミナルが見えたら、脇目もふらず速攻搭乗手続きに向かう。もう、北しか見えてません。
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津軽海峡フェリーには「青森〜函館」と「大間〜函館」の2航路があり、今回搭乗するのは大間発の「ノスタルジック航路」。
何がノスタルジックなのかは分からんかったが、90分で函館だ。
このフェリーでは自身の旅客運賃と、バイクの特殊手荷物運賃を支払うのだが、原動機付自転車(125cc以下)は普通のバイクより安くてお得だ。
この後、この恩恵は旅が終わるまでずっと受けられたが、その分原付ならではのデメリットもあり、結果的にどうかは判断に悩む所だ。
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ターミナルでは絵に描いたように等身大マグロ、売店ではマグログッズがお出迎えしてくれたが、時間が無いので華麗にスルー。
いよいよバイクでフェリー。緊張するぜ。
先着の大型バイクさんが3人程いらっしゃいましたが、皆無口。俺も無口。きっと皆緊張しているのであろう。フェリーを睨みつけながらじっと待つぜ。1人1人と順に呼ばれ、いよいよ俺の出番です。
先人達の大型なデカい排気音とは違い、一人だけ「ミーっ」という軽やかな音を立てフェリーに乗り込みますよ。
誘導してくれるオジサンが何だか指示をしてくれてるんだが、排気音がうるさくて良く聞こえない。キョロキョロしつつも何となく雰囲気で進み、なんとか無事に駐車する。
エンジンを止めると係員が素早くバイクを固定してくれるので、そしたら貴重品だけを手に持ち、客室への階段へ向かう。なるほどこういう事なんですすね。割とシンプルだったな。俺、一つ経験する。
客室は人も少なく広くゆったり、そして暖かい。いやいやかなり良いじゃないですか。何だか、安心したら眠くなってきましたよ。
そしていよいよ出航。
ウツラウツラとまどろみながら窓の外を眺めてみると、なんと驚きのお見送りが。これは嬉しかったなぁ。ありがとう大間、そしてサヨウナラ。1時間もいなかったけど、きっと忘れないよ。
港を出ると、すぐ海だ。最初は興奮して見ていたが、ずうっと海なもんで徐々に飽きる。静かな客室で横になってうたた寝をしていると、あっという間に函館ターミナルに到着のアナウンス。早いぜ90分、ビックリだぜ。
バイク乗りは一般客より先に準備しなくてはならないので、急いで降りてスタンバイだ。
そして、いよいよ北海道に上陸です。緊張するぜ。
下船は準備が無いので、船の扉が開くと早々に解き放たれる。まるで野に放たれた羊のようだ。しかしアレだ、やったぜ相棒。俺たち遂に海を渡ったぜ。ここが函館だぜ、あの大北海道だぜ。
俺、感激する。
大型バイクさん達は、多分すぐに北上してオロロンラインに向かうのだろうが、俺は独り交差点で道を逸れる。なぜなら俺には行かなくてはならない場所があるからだ。
そう、非常に腹が減っているのだ。そして、函館と言えば此処だぜ。
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函館ターミナルのほど近く。みんな大好きラッキーピエロだ。
函館行ったら必ず行け、そして感想を述べろという女房からの指示の通りに来てやったぜ。
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クラクラする派手な店内に圧倒されながら、カウンターに向かう。メニューが多くて決められないので、何だか分からんがオススメセットってやつを食しましたよ。そして味は普通でしたよ。 とりあえず満腹だ。
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遅い昼食をとったあとは、この日は早々にホテルへ向かう。バイクを停めて散歩に出たいのだ。歩きたいのだ。噛み締めたいのだ。遂に来ましたよ北海道。ここ函館からグルッと一周してやりますよ。
何だか俺ったら高揚しているのですよ。幕末好きな俺は、もちろんそのまま「土方歳三最期の地碑」にご挨拶して来ましたよ。
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今日はお祝いに、飲み屋に出てイカを食ってやりますよ。ええ、喰ってやりますとも。高揚しているのですよ。