125ccのバイクで日本一周【74日目】 山口県萩市〜山口県下関市
朝起きるとメチャクチャ身体が重い。今までに無かった感じだ。ここへ来て少々疲れが出てきましたかね。74日目ですか、そうですか、そうですね。いよいよ本州最南端、ユンケル飲んで頑張ります。
この日最初に目指すは、標高333mの高台に広がる草原の地「千畳敷」。画像では見ていたが、どうにも実際のイメージが湧かないので行ってみたかった。結構山登りしたので、さぞかし眺望は良いだろうと思ってたら、いやいや想像以上だった。これは見事なり千畳敷。
しかし面白い景色だ。此処でキャンプしても良いってのも凄いな。マジか。夕方とか、さぞかし綺麗なのではないだろうか。ふと、このまま一泊しようかとも思ったが、夜になるとかなりの暴風があるらしいので、7分悩んで断念した。まだ朝だったし、今日は身体もキツいしな。
そして、次に向かったのはバイクで30分ほどの場所にある「元乃隅神社」。ここは全く知らなかったが、どうやら日本より海外で話題になったそうな。駐車場はかなりの混雑で結構車が並んで待っていた。バイクで良かった。
いやあ、これまた絶景だ。海の藍に朱色の鳥居が映えます。120基以上あるそうな。なるほど確かに外国の方が喜びそうな絵です。潮風で色落ちが早いのか、地べたに赤いペンキが垂れまくってて妙にリアル。確かにここの鳥居はより赤いほうが映えますね。
鳥居をくぐった先の岩場は結構先のほうまで歩けるのだが、なかなかの狭さで驚く。雨の日は気をつけろ。
午前中から眼福眼福。天気も良いし、俺、元気出る。
長門から下関に向かう道中の国道191号。とても良い天気だアリガタイ。この道はバイカーがやたら多かったが、有名な道なのだろうか。
そして、走ること2時間。やっと到着しましたよ下関。ここで最初にお邪魔したのは日本三大住吉の一つ「長門國一之宮 住吉神社」。見たかったのは国宝の本殿、千鳥破風五連。驚くぜ五連。よく造ったものだ、実に見事なり。いやあ、この国には素敵な建築物が満載だな。広いぜ。
下関は見どころが多いぞ。次はバイクで10分の曹洞宗「功山寺」へ。国宝の桧皮葺の仏殿や山門なども良いが、どちらかと言うと高杉晋作の回天義挙像が有名。ここは来たかった、見たかった。
八月十八日の政変で都落した7卿のうち5人がこの寺に隠れていて、そこに晋作が現れてクーデターを起こす事を誓ったとか。良いねえ。ああ幕末、浸れるぜ。しかしとにかく山口県は晋作だらけである。
初めて来たが、なんか下関って、下関っぽいな。やはりこんな感じなんですね。何故かちょっと嬉しい。遠くまで来ました俺。
そしてこの日の最後に「赤間神宮」へお邪魔する。壇ノ浦の戦いで入水された幼帝安德天皇をお祀りしている神社。ここも面白いぞ、まるで竜宮城だ。
源平、壇ノ浦に小泉八雲の耳なし芳一、関門海峡に巌流島。その土地土地にある歴史と文化を満喫する。これがやりたかった。感無量だ。
宿に着いてから、夕飯の買い出しがてら散歩する。海と山と坂道がグッと来る。ただ単純に好きなんだな。
河豚だ。折角だから河豚を喰うのです。久しぶりに日本酒で晩酌だ。明日からはいよいよ九州に入りますからね、テンションを上げて行きますよ。
晩酌をしていると、窓の外が西日で真っ赤になっていた。見たことのないくらいの綺麗な夕焼けだった。