125ccのバイクで日本一周【25日目】 北海道函館市〜洞爺湖町
はい、楽しかった函館観光も終わり、いよいよ大北海道を走りますよ。どれだけデカいのか、どれだけ美しいのか、楽しみです。またここから先はツーリングの聖地。俺は上手にヤエーが出来るのか、ワクドキです。
まずは北上し「大沼国定公園」へ。
走り出しは天気良好。進んで行くごとに景色が自然色に。これまでとは違うサイズ感を感じます。
うん、人気が無い。サイズ感と人口密度がアンバランスで良い。デカいねえ。あれが大沼でこっちが小沼か。沼?湖?の側に線路がある。こんな側を列車が走るのか、へえ。危なくないのかな、アレ、駒ヶ岳はどこだ?
キョロキョロしながら公園を散歩していると、徐々に雲が増え始める。
気づくと気温も下がり始めたぞ。あっという間だ。
先は長い。一枚着込んでさらに北上する。うーん、曇ってきた。本来なら美しい駒ヶ岳が見えるはずなんだが…。
国道5号を進むと不思議な建物を発見。どうやら道の駅らしい。興味をそそられたのでUターンしますよ。
屋上の展望ラウンジに出ると、綺麗な桜の先に駒ヶ岳が。やっとちゃんと見れるかと思いきや、残念、テッペンが雲で隠れている。テッペンが見たいんだよ…。
まあ仕方ない、また会える。帰りもあるさ。気を取り直し最出発です。実は、ここからすぐ近くに行ってみたかった場所があるのです。
それがここ「鷲ノ木史跡公園」。
幕末、土方歳三を筆頭に旧幕軍約3,000名が、蝦夷の地に初上陸した地ですな。ここから函館戦争が始まったんですなぁ。
ああ、満足。俺満足。なかなか来れないからね。来れると思ってなかったからね。良かったな俺。
満足したら腹が減った。なんせ「アレ」が食いたくて我慢してたもんでね。内海湾を右手に見ながら、再度5号を北上します。もうすぐ「アレ」が食えますよ。
しばらく進むとまたまた不思議な建物発見。どうやら駅舎のようです。
関所を模した建物は無人駅の待合所のようで、ちょっと見学させていただきました。この線路が旭川まで続いているのですか。一度乗ってみたいものでなあ、などとのんびりしていると、どんどん雲行きが怪しくなってくる。まずい、急がねば。
遂にうっすら雨が降り始めると、ガクッと気温が下がる。寒い、寒いぞ北海道。これまでとはひと味違うぞ。早く行くぞ、目指せ長万部。「アレ」を食うために。
そう「アレ」とは「コレ」のことだ。
これです。コレ。コレが食いたかったのですよ。「かなやの蟹飯弁当」です。店内には列車を再現した無料休憩所があり、そこで食べさせてもらう。
長万部に到着し店を探している最中に、雨が本降りになりビショビショで
完全に体が冷え切ってたから、非常に助かりました。暖かいし、空腹を我慢していた甲斐もあって、やたら美味かった。この旅でもう一度食いたいリストのベスト3に入りましたね。
さてさて、腹も膨れたし、外を見ると雨も止んだようだ。本日の宿泊先、洞爺湖のゲストハウスまでもう一走りします。はい。
実はここから先はあまり覚えてないのです。
多分、寒くて記憶が飛んでるんですな。宿に着いた時は、もうガクガクブルでガクガクブルで、その後溶け込むように風呂に入るまで、意識朦朧状態でした。この後、もっと寒い中、雨の中も雪の中も走ることもあるんだが、
この日この時が一番寒く感じたなぁ。
きっと、まだ身体が北海道仕様になってなかったんだな。
さてさて、近くの温泉で体を温めた俺は、ゲストハウスに置いてあった聞いたことのないブランドのアコギを借りて、久しぶりにギターを弾きましたな。楽しくって一晩中弾いてましたな。
そんな1日でしたな。