125ccのバイクで日本一周【63日目】 岐阜県高山市〜石川県金沢市
天気は最高だが何だか身体がキツい。やはり完全回復とはいきませんでしたね。とりあえず、ゆっくり朝飯食って出発です。
まずは、宿の近くにある現存最後の陣屋「高山陣屋」を見に行く。ここが面白いのは、明治以降も県の事務所として使われてたってところだよな。だからこそ残ったのかね。しかし粋な建物だ。
変わった作りの板葺きの屋根が非常に素敵でグッとくる。そうそう、知らなかったんだが、ここには幕末三舟の1人、山岡鉄舟が幼少の頃住んでいたそうな。あの天才はここで学び鍛えてたんですな。面白いねえ。
俺、少し元気出る。
その後、保存地区である古い街並みを散歩し、改めてバイクで北上。これまた伝統的な建物が残る飛騨古川の「白壁土蔵街」へ向かう。
これがね、今でも理由が分からないんだが、俺ったら思いっきり道を間違えて、普通ならバイクで30分くらいのところを1時間30分もかかった。自分でもビックリだ。
やはり疲れてたんだなあ。
色々あったがなんとか到着、安心安心。
良いねえ、味があるねえ、住みたいねえ。そして、酒が呑みたくなるねえ。根本的にこんな感じに弱いんだな俺。これが夕方だったらヤバかった。絶対宿探して泊まってた。午前中で良かった。
コンビニで昼飯喰って小休憩する。良い天気だ。さて、次は何処に行きましょうかね。少し悩んだが、やはり彼処に行きましょうか。そう、みんな大好き世界文化遺産「白川郷」だ。うん、此処はもう何も言うことないですな。
以前にも来たことがあるが今回は格別だった。何故なら、滅茶苦茶空いていたからだ。
ああ最高、アリガトウ。何だか違う場所に来たみたいだよ。やはり素晴らしい景色だ。
しばらくジッと堪能。ちょっと歩いて、空気吸って、空見て山見て合掌造り見て大満足。気分がホクホクなうちに先に進む事にする。メンタル大切。
白川村からそのまま北上し、富山県南砺市に入る。一旦サヨウナラ岐阜、また後で来ます。
まずは城端にある「善徳寺」を見学だ。
いやいや立派な境内だ。そして見事な山門。やはり彫り物は凄いね。静かな街並みの中に建つ存在感が良い。寺が街を造るってのはこういう感じなんだろうな。
そして、引き続き南砺市にある「瑞泉寺」に向かう。
流石は井波彫刻の発祥地、素晴らしい透かし彫りだ。三度も火事にあったそうだが、良くまあ残っていてくれたものだ。そして境内もデカい。
「善徳寺」と「瑞泉寺」は同じ浄土真宗で、場所も近いので一緒にお参りするのが良いな。街も含めて独特の見応えがあり、とても良い雰囲気を醸し出している。うん、素晴らしい。
さて、この日最後に向かったのはやはり同じ南砺市の福光にある「棟方志功記念館 愛染苑」。青森の酸ヶ湯温泉でもお見かけしましたが、再度のムナカタでございます。ご縁があります。
しかし、この南砺市という場所は非常に魅力的だな。歴史深いのに街がちゃんと整っている感じ。道も綺麗だし、のどかな自然もゆったりとした街並みも良かった。バイクで走っていて、とても健やかな気分にさせてもらった。
陽も西に傾いたころ到着。受付に行くとオッチャンが一人で座っている。初めてか? と聞かれたので、そうですと答えると、じゃあ説明しようかねと腰を上げてくれた。
やったぜ、ガイド付きだ。
思ったより小ぶりな外観の「鯉雨画斎」、そして有名なアトリエの板戸やトイレの壁・天井にまで描かれた棟方の肉筆画がちゃんと残っていて、一つ一つ丁寧に説明してくれた。面白いぞ。俺テンション上がる。
アレやコレやを質問し、ソレやコレやと教えてもらい、ゲラゲラ笑って話していたら結構な時間が経っていた。
ありゃイカン、もうすぐ閉館の時間だ 早く資料館も観てきな、とオッチャン大慌て。
えっそうなの と俺も慌ててホイホイと館内に戻り見学させてもらったが、色々見応え有りでしたよ。俺、ムナカタ腹一杯だ。すごい充実感。
その後、満足顔で夕焼けの中を40分くらい西に走り、サクッと石川県に入り金沢の宿で一泊することにする。アリガトウ富山。
なんとも忙しい日程になってしまったが、北陸は能登半島も含め以前たっぷりと観て廻っていたからね。今回の旅ではサラッと県を跨がせてもらいますよ。
しかし、非常に充実した1日だったな。