125ccのバイクで日本一周【37日目】 北海道羅臼町〜網走市
曇り空の次の日は晴れるという俺ルーティン、続いております。
早朝からカモメに起こされたが、あまりにも快晴なのですぐに出発することに。ありがとう羅臼。今日俺は知床峠を越えますよ。
急いで支度して張り切って出発した俺だったが、峠の入り口のゲートが閉まっているのを見て、いそいそと引き返す。まだ早かった。早過ぎた。調べろ俺。
結局、宿に戻って朝メシ食って、ボウっと時間調整して再出発だ。今度は大丈夫。ちゃんと開いていましたよ。
素晴らしい天気、そして素晴らしい景色。この中をバイクで走る俺。自分の人生でこんな瞬間があるとは、感慨深い。ありがたい。
峠の坂道を登っている途中、昨日熊の湯で会った旅するオジサンの車を見かける。そうですね、こんなに良い天気ならみなさん峠に来ますよね。互いに手を振りご挨拶。
しかしアレだ、俺のバイクが登らない。なかなか前に進みませんよ。さすが125cc。頑張ってくれ相棒。
バンバンと車に抜かれまくりながらも、なんとか展望台に到着。いやいや疲れた。ご苦労様相棒。最初にゲートを潜ったのに、駐車場には結構な車の数でした。
バイクを停めて、ヘルメットを取るとシュウっと新鮮な風が。なんとも清々しい空気、素晴らしい青空、見事としか言いようがない景色が目の前に広がります。
なんだかな、凄いな。日本は想像以上に広いし、美しい。
大大満足で、今度は峠を下ります。流石に下りは楽勝でした。目的地の知床五湖までの美しい山道をゆったりと走ります。気分が高まりまくっております。
フィールドハウスに無事到着。さあ、歩くぞ知床。気合いを入れてスタッフの人に話を聞くと、この日はガイドさんがおらず、地上遊歩道は行けないらしい。なんてこったい、調べろ俺。
残念だったが仕方ない。誰でも歩ける高架木道を歩くことにしたが、いやいやこれも十分に素晴らしかった。本当に素晴らしかったよ。
何処だここは、俺は一体何を見ているんだ。そんな気分ではたすら景色を眺める。
来て良かった。見れて良かった。晴れてくれて本当に良かった。
俺は運が良いよ、ありがたい。感謝。また来たい。
その後「道の駅うとろ シリエトク」って所で小休憩をとる。食事をとりながら本日の宿を探したが、なかなか見つからない。やっとの思いで何とか見つかったのは網走のビジネスホテル。
そうですか、俺はこのまま網走まで行くのですね。あの網走ですか。そうですか、思ったよりも遠いですね。今日は朝が早かったので少々疲れたのだが、仕方ありません。
感動の知床を離れ、海沿いの国道334を今度は西へ進みます。
道中、知床八景オシンコシンの滝を拝見。やるな知床、見どころ満載ですな。
斜里町に入るところで「天に続く道」という案内表示を見かける。何のことだろうと思い走り続けていると再度表示が現れる。気になったので調べてみたら、斜里町から大栄地区まで続く約18キロの直線ルートのことらしい。道の先が天につながっているように見えることから、この愛称が付いたそうな。
18キロの直線とはいかにも北海道。折角なので行ってみることにした。
しばらく走り、坂を登っていくと丘の頂上付近に木製の展望台「名も無き展望台」が見えた。なるほどここから見ろという事ですか。
ひたすら真っ直ぐ続く道。確かに絶景だ。大北海道ならではの景色。色々味合わせてくれます。記憶と記録、両方忘れるな俺。
これまでとは違い西へ、西へと向かう。気づくと、いつの間にか陽が傾いている。驚くほど夕陽が眩しい。
網走の手前、濤沸湖の横を走っている時は辺りの景色がみんなオレンジ色。まるでルパン三世のエンディングのバイクで走る不二子のようです。脳内ではチャーリー・コーセイがリフレインしております。
ああ 俺、旅している。
夕陽が目に沁みます。