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【アルバム解説】FRUITS CLiPPER

私がこの世で一番聴いていると言っても過言ではない曲「FRUITS CLiPPER」が収録されているアルバムの「FRUITS CLiPPER」に関して解説したくなったので、解説します。(音楽的な解説というよりかは楽曲から受ける印象等を書いています)
また、解説だけでなく感想も書きます。

解説の他に、独自で思い浮かべているストーリーについても文章化する予定です。記事が出来上がりましたらこちらの方にもリンクを貼っておきます。
※この解説だけでもかなり長くなりそうなので、目次を設けました。

【大まかなアルバム紹介等】

前作と比較すると可愛さより格好良さ、エレクトロみが増しました。次回作は可愛さが無くなり、格好良い印象が強い作品になってしまうのでこのアルバムは格好良く変化する最中のアルバムだと感じます。個人的に、3、5、8、10曲目に可愛さが残っていると思っています。2曲目は可愛いのか格好いいのかで言われると格好いい寄りになるのではないでしょうか。2曲目、なかなか区分が難しい気がします
このアルバムは全体的に高音が目立つような気がします。
これがまた、このアルバム特有のキラキラ輝いた世界観を表現しているように感じます。キラキラ輝いてはいるものの、何処か儚いような、切ない雰囲気が漂うアルバムだと思います。
また、初回限定盤には12cmアナログディスク「School of Electro」が付いています。

アルバムの物理的な特徴としては、何としても「層になったジャケット」と「帯の裏の歌詞」と「CDスペースの写真」だと思います。
層になったジャケットはプラスチック製のカードを全て重ねる事でようやく一枚の写真になります。そのため、写真で見るジャケットと、実際手にしたときとでは印象が異なってくると思います。
これは今まで付いていたような歌詞カードが無いからこそ出来るとも言えますね。ではその歌詞カードは何処かと言われると、帯です。帯の裏に小さい字で歌詞がびっしりと書いています。この造りが何とも面白いなと思います。
個人的に、CDの良さはこういった工夫が手に取って見られる事だと思います。あとは飾ったりコレクションアイテムにも出来ます。
CDスペースはというと、このアルバムを表すようなモノトーンな格好をした二人の写真があります。個人的にこの時の二人の衣装がとても好きです。
あと、こしじまさんがサングラスをかけていますが、この時が初サングラスです。このサングラスも変わっていて、赤いサングラスに金属製のまつげが付いています。ヤスタカさんが作ってつけました(MARQUEEのコラムより)
衣装もアルバムの雰囲気を構成する一つの要素だと考えていますので、別途解説したく思います。

CDの解説を文章だけでするのは何だかな、と思ったので写真も載せます(7/28追加)

上から順にジャケット、CDスペースの下の写真、帯の歌詞です。
見てるだけでワクワクしますね!

【初めて聴いたときの感想】

「よくこのアルバムは名盤と言われているけどどんな感じなんだろうか」と聴いたところ、2曲目に一聞き惚れ。(アルバムを通して聴き終わった後は一日中聴いていました)
その後のjellyとの繋ぎ方が見事で、こんな見事な繋ぎ方なかなかない…!と、ヤスタカさんの才能に感動してました。その後も5曲目までの繋がり方に感動してました。曲の繋ぎ方が巧すぎます…
その後の6曲目を聴いて、「なんで環境音…?」と思っていましたね…前の曲と一変するのが面白いですね。
タイトルが変わった感じの8曲目ってどんな変わった曲なんだろう?と黙って聴いていると、静かなイントロから想像できないような格好いい曲調で、また一聞き惚れ。
10曲目になったときに「え?もう10曲目?ということはもう終わり?」と思った記憶があります(あまりにも良いアルバムだったので時間の経過が分からなくなる現象)
割と短いのにここまで世界観を凝縮できる事は凄い事だと思います。

【曲解説】

1曲目 CS Entrance6

OP曲。最初からぶっ飛ばしすぎと言っても過言ではないくらい格好いい曲。OP曲なのに単曲でも全然いけるくらい格好いい。凄すぎる…
この曲は1stのサムライロジックと似たような感じがしますが、あっちが8bitのゲームならこっちはパズルゲームなのではと勝手に思っています。テトリスみたいなイメージの曲。そういえば昔capsuleの公式サイトにテトリスがありましたね(私はInternet Archiveに残っていたデータでプレイしました)
名前は恐らく「CapSule Entrance 2006」なのではと考えています。
この曲に限らず、アルバムの初めにOP曲があると嬉しくなってしまいます。

2曲目 FRUITS CLiPPER

この曲は個人的に大好きな曲です。格好良くて切なく儚い曲。「FLASH BEST」のFRUITS CLiPPERは終わりがjellyに繋がらないようにアレンジされているので更に切なさと儚さが増しています。一つの世界が終わるような、そんな印象を受けます。
「Are you crazy?」から入る衝撃的なイントロに、ポップな曲調と、流れるような英語歌詞でこの曲はインスト曲なのだろうか、と思っていたら日本語歌詞が聴こえてきてインスト曲ではないとわかる…といった流れが本当に好きです。
日本語歌詞が始まってから曲の切なさが増すのも凄く刺さります。切ない曲が好きな人にオススメしたい。そうでなくてもオススメしたい曲です。
あと歌詞も凄く良いです。全てが衝撃的で、美しさや儚さも感じます。
特に「痛いくらいキミの愛が突き刺さって抜けない」とか「世界中を壊しても砕けないほどの愛」等表現が凄く好みに突き刺さって抜けない曲です。
名前の由来は恐らく「FRUiTS」というファッション誌。
Sugarless GiRLやREALiTy、WHAT iS LOVEなどのIに対するこだわりはここから始まりましたね。全部大文字より、一部だけ小文字と言うのがまた面白いです。

3曲目 jelly(album-edit)

FCとjellyの繋ぎは世界一ィィィ!と言いたいくらい美しい繋ぎなので、聴いていてとても気持ちいいです。ここだけ何回も聴きたい欲が湧いてきます
2曲目から流れるような美しい繋ぎで始まるこの曲、実は前作のLDKにも収録されています(配信限定トラックですが)
また、「capsule rmx」というアルバムにも収録されており、リミックスされたjellyはより切なさが増しております。
カバーされたりリミックスされたりで、色々なverを楽しめて良いですね…!
名前の由来は恐らく空飛ぶ都市計画のロボット「ジェリー(jelly)」から ソースは「ジブリのショートアニメができるまで」という対談映像より
「ジブリがいっぱいSPECIAL ショートショート 1992-2016 」で映像を見ることができます。

jellyは以下のverがあります

Lounge Designers Killer : jelly
jelly : jelly(extended-mix)
FRUITS CLiPPER&rewind BEST-1 : jelly(album-edit)
capsule rmx&FLASH BEST : jelly(rmx ver)
もしもし原宿 : jelly

※もしもし原宿に収録されているjellyは歌詞が追加されています

4曲目 crazEEE skyhopper

3曲目から続く曲。初めて聞いた時少し怖かったですが、次第にクセになっていく曲だと思います。
前の曲とは一変、ダークな感じの曲。音のはね方が聴いていて気持ちいいと思います。
この曲は「capsule rmx」でリミックスされていて、歌声(サンプリング音声)が逆再生になっていたりします。個人的にはリミックスの方がノリやすいのではと思っております。

5曲目 5iVE STAR

4曲目から続く曲。イントロがクラッカーを鳴らしたような感じがして好きです。
楽しげな雰囲気の曲で、このアルバムの中で一番明るい曲なのではないでしょうか。その明るさから時間帯は昼だと思っています。
あとヴォコーダーで声を変えてはいますが、ヤスタカさんも歌っております。そういった意味ではかなり珍しい曲だと思います。
名前の由来は「5iVESTAR」というファッションイベントから。

6曲目 Endor

今までの明るさと、エレクトロな曲から一変、環境音で構成された曲です。もう日も落ちかけて、夜に近い時間帯の暗い森の中にいる気分になります。
名前の由来は恐らく「Endor(STAR WARS)」から?
STAR WARSは詳しくないので詳細は不明です…

7曲目 Robot Disco

カクカクしたロボットと一緒にダンスしてそうな曲だと思っています。何となく、儚げなイメージがある曲です。

8曲目 super speeder Judy Jedy

イントロの静寂が「夜」を感じさせます。
その静寂がまた、歌声を際立たせているような感じがします。
夜の街をバイクか何かで走り抜けるような爽快感がある曲だと思っています。格好良さの中に光る可愛さがたまらないですね。
名前の由来は恐らく「ジュディ・ジェディ」 から。
※ジュディ・ジェディはポータブル空港、space station No.9、空飛ぶ都市計画を一つにまとめた映画。この曲は映画中には登場しません。
「ジブリがいっぱいSPECIAL ショートショート 1992-2016 」で映像を見ることができます。

9曲目 megalopolis

この曲は人口が多く、建ち並ぶビル達も巨大で、その大きさに圧巻される様な雰囲気に溢れた曲だと思います。
時間のイメージとしては、昼でもあり夜でもあるので恐らく時間を感じさせないような明るさに包まれている巨大都市なのではないでしょうか(夜でも昼間のように明るい都市のイメージ)

10曲目 dreamin dreamin

この曲はとても可愛らしい曲ですね。
何となくこの曲は夢うつつというか、ウトウトしているような印象を受けます。パステルカラーで彩られた世界が見える気がします。
時間のイメージとしては夜〜深夜でしょうか。
カバーも存在し、MEGの「BEAM」に収録されています。

(11曲目 seismic charge(ER-mix))

jellyのシングルに入っていた「seismic charge」のリミックスver。こちらも配信限定曲。
ヴォコーダーの歌声から明るくなる展開が魅力的です。
シングルverよりも音が増えていてより賑やかになっている印象を受けます。シングルverはちょっと切なげな印象。
名前の由来は恐らく「seismic charge(STAR WARS)」から?

★初回限定盤★
School of Electro

初回限定盤のみの12cmアナログディスク。司会のこしじまさんが、曲の作り方を解説しています。(講師のヤスタカさんは一切喋りません。)
変化の仕方がたまらなく格好いいです。個人的にこの曲は中毒性が高い曲だと思います。
解説順は
リズム(キック、バスドラム 4つ打ちについて)
→スネア(ハンドクラップについて)
→ハイハット(クローズハイハット、オープンハイハット、クラッシュシンバル)
→ギター
→ベース(8分)
→ベース(8分から16分に変更)
→フィルター
→ヴォコーダー

【衣装解説】

①こしじまさんの衣装

一年前くらいに書いていた解説です。
見ての通り、モノトーンの衣装で、髪型や衣装がアシンメトリーなのが特徴的です。へそ出しも格好いいですね。
今までとは違い、ポップで可愛いと言うよりかは無機質でクールな印象を受けます。モノトーンなカラーで、かつサングラスをかけているからでしょうか。
また、先程も書いた通り初サングラスです。
(ちなみにリリースパーティのときもこの衣装でした。流石にサングラスはしていませんが…)

また、ver違いも存在します。
細かい装飾やジョウロが付いた花の髪飾り、襟のフリルやチャーム等の飾り、腰のリボンなど微妙に違っています。あと靴を履いています。また、サングラスはかけていません。
こちらはcapsule rmxの時の衣装ですが、CDに写真は載っていません。MARQUEEに載っています。
また、初期の頃からMORE!×3までのMARQUEEを纏めたcapsule archiveにも載っています。capsule archiveは他にも色々な写真を見れたりするのでオススメです。

②ヤスタカさんの衣装

このモノトーンさがアルバムの世界観を良く表現していてとても好きです

音のイメージに合わせたとの事ですが、その表現力には驚かされるばかりです。

ちなみにこのCのアクセサリーは特注で、tonoというアクセサリーブランドの友人に作ってもらったそうです。人脈が広いですね…!!
偶然なのかも知れませんが二人の髪色が金と銀で、バランスが取れている感じがしてとても好きです。どの髪色も似合いますね。

かなり長くなってしまいましたが、解説は以上となります。ここまで読んで頂き、ありがとうございました!
capsuleのアルバムはつい先日サブスク解禁されたので是非聞いてみて下さい。どの作品もおすすめです!

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