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大阪芸大〜破壊者は西からやってくる〜を読んだ翌朝

まるで昨日卒業したかのような朝を迎える。まだ5時で良かった。調べものの時間はある。

朝一、昨日読んでいてもわからなかった言葉を書き出す。これを調べて納得出来た時にはじめて、読んだことになるのだろう。

僕はあの大学を卒業したようで、卒業出来ていなかった。

あの時の夢もコンプレックスも課題も卒業出来ていない。大事なのは単位じゃなくて、心の内容だった。成長だったのだ。と、この本に気付かされる。

焦燥感、開き過ぎて見えなくなってしまった差。プロの第一戦で活躍する本当の映像のプロ。書き手のプロの渾身の一冊に目を背けなくて良かった。昨夜は苦しくて辛かったけれど、体力がいや身体が動いている間は何度も何度も繰り返すことが出来る。

自分磨きが仕事になると思うな!との先輩からの言葉に酷く消沈し傷ついたのだが、もしも我々プロダクションの人間も映像作りの一旦を担い「プロ」の端くれと呼んで頂けるならば、我々は一生自分を磨かねば、本当の意味でのお仕事は再び訪れないだろう。

田舎者が都会に出て来て、何かを発信する人に憧れて、運良くCM制作会社に入社出来た。

忙しい毎日だったけれど、憧れの映像制作現場で、時にフィルムを回す現場などで走り回るのは幸福な時間だった。

人に恵まれた。と、いうか?自分が社会に出て出会った方々は、あの時、大学で見た人たちよりも輝いて見えた。だから身体が勝手に動いたのだ。お金も良く回っていたかのように感じる。自分は貧乏だったけれど、多分それでもいつかの為の肥やしだ。と考えていた。

中略

その後、会社の身売りや自身の離婚や難病など、わりと大変な経験をしたけれども、まだ生きている。

でも、生きているがコロナ禍で何かを削がれてしまった気がしている。

芸術と仕事、その狭間に流れる川について、しばらく観察と研究を行なってみたいと思う。

#大阪芸大

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fruits0509_ふるかわひでき
最後までお付き合い下さりありがとうございます。また、どこか生身で会話出来たら面白いですね。良きご縁に感謝します!