予想環境と社会の仕組み
みねたの補講とは、6月21日に上梓した単行本『競馬場と前走位置取りだけで恒常的に勝つ方法』をテキストに、より深く語りたい部分、重要なので強調したい部分などを取り上げて解説していくコラム。
担当編集の方が「周りの人から、みねたさんの離島移住話についてよく聞かれる」「離島移住の話はすべらないですねぇ」と言われましたので、補講のテーマとして取り上げようと思います。
そもそも、わざわざ生活も不便でけっして物価が安いわけでもない離島に移住したのに、すべったら困ります(笑)。いや、笑い事ではなく、離島は運搬費用がかかるので物価は安くなく、それこそ、家でも建てようと思ったら人手もなく時間がかかり、かなり難易度が高いです。
物価の話は置いといて、競馬の話をすると「予想環境を整えるために離島で生活する」というのはインパクトがあるようで、隔週木曜にコラムを執筆していただいている藤森哲也さんも興味を示されていたとか。
実際問題、ネット環境さえ整っていれば、どこでも予想家の活動は可能です。
離島では人と会わないし、本当にやることがないので、ガチで予想活動に専念することができる環境なのは事実でしょう。誰かと飲みに行ったり、目が疲れたのでマッサージに行ってみる等、物理的に出来ません。
起きた瞬間から自分のために時間を使えるので、Xのポストも増えました。
スーパーは早々と閉まるし、一人でフラッと入れるような飲み屋もないので、必然的に生活リズムは整います。
夜は早く、まさに漆黒の闇が広がっています。
すぐ近くには海があり、迂闊に行動したら命を落としかねません。
まるで、吸い込まれるような暗闇の海は、異世界との繋ぎ目にいるような感覚で、“生きるとは何か”に思いを馳せるような環境です。
ただ、こういう環境作りを誰にでも強要するつもりはありませんし、むしろ若い人には一切、オススメしようと思いません。
私自身、地元を離れ、スロプロをしながら金を貯め、名古屋、福岡、海外、東京等転々とし、そこで様々な人と知り合い、多くの経験を得ることができました。まさに“インプット”の時間です。誰も自分の事を知らない所でゼロから自分の力で生きる環境を作っていくというこの経験なしに今の自分は居ないでしょう。
こうした経験や知見を生かし、“アウトプット”するターンに入ったと感じたからこその移住だったのです。
自分の持っているもので、何を生み出せるのか?という問いですね。自分の中に何もなければアウトプットして作り出すものもないのです。
世の中は、金持ちがより金持ちになる仕組みで溢れています。なぜならルールを作る側が自分の損になる事をやる訳がないからです。
例えばFXにおけるレバレッジという仕組みでは自分が持っている額以上のお金を賭ける事ができ、一定以上のマイナスになればロスカットされます。ロスカットを食い尽くした後に反対に動くのを、FXをやっている方なら何度も目にして来た事でしょう。ただ、このリスクも本質的な部分をしっかりと見れば回避することが出来るのです。そして仕組みを理解していれば養分側から利益を得る側へとなっていく事でしょう。たくさんの経験(インプット)をしてきたからこそ仕組みの部分を知る事の大事さを知ることが出来たと思います。
『FRONT RUNNER』に優秀な人材を集め、有用なコンテンツを投下しているのも、ある意味、その一つです。私がかねてから唱えている『FRONT RUNNER』を最強のギャンブル集団にしたいという思いも、競馬にとどまらず、あらゆるギャンブルに勝っていくために必要な要素で、そのための仕組み作りについて、離島で知恵を絞っているのです。
『FRONT RUNNER』の皆さんにおいては表面的な事ではなく、投資やギャンブル、お金が大きく動く場では特に「どうしてこのルールなのだろう」と仕組みを作った人側に立って考える癖をつけてください。「成功者側の視点」で考えられるサロンメンバーが増える事で『FRONT RUNNER』が最強のギャンブル集団へと昇華していく事でしょう。