帰ってきた高速京都ダート1800mで内枠勢が猛威を奮う
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●今回のポイント
先週のエリザベス女王杯は、雨の影響が大きい馬場で例年になく外差し決着になりました。レガレイラやシンティレーションは直線進路を内に取って接触する不利。スムースに外を回していればまた違ったとは思いますが、これも競馬の綾ですね。それにしてもC.デムーロ騎手はコースを問わず大活躍ですね。
さて、今週は改修後に少し傾向に変化が見られた京都ダートですが、この10月開催以降は以前の京都らしさが戻ってきたように思います。その辺りを確認していきましょう。
● 含水率が高いと時計が掛かり、低いと時計が速くなる京都ダート1800m
以前に、このコラムで改修後の京都ダートは含水率が高くなるとむしろタフになり、外枠差しが届きやすくなるという話をしました。実際の数値を見ても外枠の成績がよく、特に1200~1400mにおいてその傾向が顕著。
雨が降ると分かりやすくなる一方で、良馬場で含水率が低いときには内外フラット気味で、少し傾向が見えにくいイメージでした。しかし、この10月後半から少しずつ見えてきたものがあります。それは京都ダート1800mの時計面での特徴です。
5回開催以降の京都ダート1800m1~3勝クラス(施行のなかった5回8日目除く)の決着時計を並べると以下のとおり。
5回京都1日目(稍重) 2勝クラス 1.53.1
5回京都2日目(良) 1勝クラス 1.52.4
5回京都3日目(良) 2勝クラス 1.51.8
5回京都4日目(良) 3勝クラス 1.52.2
5回京都5日目(稍重) 1勝クラス 1.53.8
5回京都6日目(稍重) 2勝クラス 1.52.9
5回京都7日目(良) 2勝クラス 1.52.2
6回京都1日目(不良) 2勝クラス 1.51.7
6回京都2日目(重) 1勝クラス 1.53.6
6回京都3日目(良) 1勝クラス 1.51.6
6回京都4日目(良) 2勝クラス 1.51.4
稍重~重のときよりも良のときのほうが時計が出ているのが分かります。さすがに不良のときには速い時計は出ていますが、不良ならば1分50秒前後のもっと速い時計が出てもよいはず。
本来、ダートは含水率が高くなり、脚抜きがよい馬場になるほど時計が速くなるのが常ですが、今の京都ダートではそれとは逆の現象が起こっているということです。では、このことがどのような影響を及ぼしているのでしょうか。
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