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牝馬クラシック戦線の世代レベルは、異なる適性をクリアできる絶対能力の高さで測れる
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牝馬クラシック戦線の世代レベルは、異なる適性をクリアできる絶対能力の高さで測れる
●今回のポイント
〇阪神芝の時計が速くなって以降、桜花賞とオークスでは別の適性が問われる
〇桜花賞とオークスをともに好走する馬が多い世代は能力上位の馬が多い可能性が高い
〇エリザベス女王杯は上がり性能しか問われないので、世代レベル比較が結果に直結する
先週は、推奨レースに挙げたフルーツラインCでは推奨馬が内枠に入りませんでしたが「含水率の高い高速ダート」で「1枠の逃げ馬が内枠主導にする隊列」の結果、枠連1-1で決着。日曜12Rの福島ダート1150mでも1~3番枠で1~3着と理屈を理解している人にとってはボーナスレースになりました。
このように、知識を横と縦に活用することの大切さを頭の片隅に置いておいていただければと思います。
さて、今週は牝馬戦線の世代レベルについて見ていきましょう。エリザベス女王杯にはもう少し3歳馬が登録してくるかと思っていましたが、レガレイラの一頭だけ。天皇賞秋に引き続き、あまり役に立たないかもしれませんが、レガレイラの取捨というだけでもやっておく価値はあるでしょう。
● 近年の牝馬クラシックは異なる適性を求められるため、連続好走する馬は能力上位
牝馬戦線を考えるに当たっては、牝馬クラシック及び牝馬限定のレース体系がどうなっているのかを整理する必要があります。
まずは、牝馬クラシック戦線については、年末の阪神ジュベナイルF以降、以下のようなレース体系になっています(重賞のみ)。
阪神ジュベナイルF(阪神芝1600m)
クイーンC(東京芝1600m)
チューリップ賞(阪神芝1600m)
フィリーズレビュー(阪神芝1400m)
桜花賞(阪神芝1600m)
フローラS(東京芝2000m)
オークス(東京芝2400m)
桜花賞までは1600m以下の距離で格付けが行われるのですが、主なトライアル及びGⅠは阪神芝1400~1600mで施行されます。近年の阪神芝は京都代替開催の影響もあって馬場が硬く造られており、非常に内枠先行有利が強くなっていました。例えば、桜花賞の決着時計一つとっても、2020年以前に比べると時計が速くなっており、マイル質の能力が問われやすくなっています。京都が開幕して以降も、時計が速い傾向は続いています。
一方で、オークスでは全ての馬が未知の距離である2400mを走ることになります。ほとんどの馬にとっては、この距離が生涯で走る最長距離であり、どの馬にも適性がない中での勝負になるので、結局のところ純粋な能力勝負で決着することが多いのが特徴です。
かつては桜花賞の結果がオークスにリンクしやすいと言われていましたが、実際はオークスで強い馬が桜花賞も走れていたという表現が正しいです。つまり、以前のタフな阪神芝では中距離質の馬でないとGⅠ級の1600mを走れなかったということですね。以前の桜花賞が「外枠・差し」のレース質であったのもそのためです。
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